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PTAリアルエピソード。実際どうなの?経験者が語るPTAあるある

  • 2023.4.28

小学校のPTAや、幼稚園・保育園の保護者会って、大変そうなイメージで尻込みしがち。実際にやってみたらどうなの? 経験者が語るPTAのリアルとこれから。今回は、「そもそもPTAって何?」と、読者から集めたPTAにまつわるリアルエピソードをご紹介します。

PTAはこんな組織

PTAリアルエピソード。実際どうなの?経験者が語るPTAあるあるの画像1

Parent-Teacher Association(=保護者と教師の会)の略称。一般的に、「PTA総会」、会長など役員が属する「本部」、本部役員と各委員会長、学校長らで構成される「運営委員会」、複数の「委員会」などで組織されています。

ただの噂ではなかった!? PTAあるある!!

・みんな低学年のうちにやりたいので、2年の保護者会では委員立候補者が殺到、熱いじゃんけん大会に。(トーマさん/8歳男の子、3歳女の子ママ)

・広報誌のデザインが、「校風に合わない」など先生方や本部からさんざん直しが入ったあげく、結局、最初のデザイン案に戻り、さすがに広報委員長がキレてました。(はなまるさん/7歳女の子ママ)

・高学年になると、委員・役員未経験のママが、保護者会に来なくなります。(まるいこさん/11歳&6歳女の子ママ)

・年度末に、1年間協力してもらった他の委員たちへ、お礼のお菓子をひとり300円以内で用意して渡すというミッションが。お礼感があり、日持ちのするお菓子を300円以内で用意し、かつ連絡先も知らない相手に渡す、という難問にクラクラ。(ひなたさん/12歳&8歳男の子ママ)

PTAリアルエピソード。実際どうなの?経験者が語るPTAあるあるの画像2

・学童で「イベント大好き保護者」VS「親の負担を減らしたい保護者」の間で溝ができ、役員が板挟みに。「年に数回のイベントだから、親もサポートしよう」派と「せめて休日は休ませて。やりたい人だけやって」派で調整が難航し、ストレスで10円ハゲが(泣)。(ももかさん/7歳女の子ママ)

・役員に立候補する人がなかなかいないので、現・役員が次の役員をスカウト。断られるたびに、頭の中で「オー人事、オー人事」の人材派遣CMが流れます……。(さくらもちさん/10歳&5歳男の子ママ)

・本部役員は、学校外の会議にも参加、毎回議事録を作り、保護者用プリントを配布。膨大な業務量に、仕事だったら給料いくら? と考えちゃいます。(さくやさん/9歳男の子ママ)

本来は任意参加のPTA

ネガティブ情報が飛び交い、不要論まで出ているPTA。そもそも何のためにあるの? PTAに関する著書もある編集者&ライターの大塚玲子さんにうかがいました。

「本来の目的は、子どもが育つ環境をよりよくするため、保護者が学校と協力して活動することにありました。でも、ワーママが増えて、昔のように専業主婦の無償労働をあてにできなくなった昨今、『これ本当に必要?』という活動が継続されていることに、疑問の声も。
とは言え、仕事内容を見直して改革するのは、たいへんな労力。さらに、『義務なのにやらない人がいるのはズルイ!』『子どものための活動を減らすなんて!』と文句を言われるのも面倒で、“例年通り”の安全な道を選び、役員や委員の任期をやり過ごす人も多いのです。

もちろん、PTAは保護者同士の交流の場にもなり、活動を通して学校や子どもについての情報を得られるなど、メリットもたくさん。
やれる人がやれることをする。どうせやるなら楽しむ。文句を言うだけでなく、自分で変えていく。ポジティブに取り組む姿こそ子どもたちに見せたいですね」

教えてくれたのは
大塚玲子さん
おおつかれいこ/編集者、ライター。「PTA」と「いろんな形の家族」をテーマに各種媒体に執筆、講演等を行う。息子は高校生。著書に『PTAをけっこうラクにたのしくする本』(太郎次郎社エディタス)、『ルポ 定形外家族』(SB新書)など。

イラスト/山田美津子 編集協力/田所佐月(kodomoe2019年6月号掲載 ※この記事は、2021年4月にウェブ掲載されたものを再編集しています)

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