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雅な雰囲気もある四字熟語の「落花流水」、その意味や類義語は?

  • 2023.4.28
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雅な雰囲気がある四字熟語の1つ、それが「落花流水(らっかりゅうすい)」です。 これらは時間の流れを言い表した四字熟語となっています。 しかし、なぜそれが「落花流水」と表現されるのでしょうか。

今回はそれら「落花流水」という言葉について解説します。 特にここではその意味の他、成り立ちや似て非なる言葉についても説明します。

「落花流水」の意味

まずは「落花流水」の意味について見ていきましょう。

時の流れを指す意味

「落花流水」は時間の流れを意味する言葉とされています。

これらはその言葉の通り、散る花と流れる水を意味します。 実際に時間が経てば花は落ち、やがてそれは水に流れてゆくものです。

そのことから転じて「落花流水」は景色の移り変わりの表現として使われるようになったとされています。 さらにそこから物事の衰えゆくことの例えとしても用いられるようになったのだとか。

現代では時間が虚しく過ぎ去ってゆくことの例えとされます。 一見するとこれら「落花流水」は当たり前のことを言っているようにも思えるのではないでしょうか。

事実、時間の流れは普遍的なものでどのような物事にも当てはまります。

しかし、だからこそ残酷と言えるのかもしれません。 そのようなニュアンスを持つのも「落花流水」の特徴です。 ちなみに、近年は男女の関係を表現する意味合いでも使用されることが多いです。

男女の関係性をあらわす意味

「落花流水」は男女の気持ちがお互いに通じている状態を言う言葉となっています。

要は夫婦やカップルの相思相愛の状態を言う言葉です。 実際に男性に女性を慕う心があれば女性もまた情が生じて男性を受け入れることがあるのではないでしょうか。

花が流水に散れば、水もこれを受け入れ花を浮かせて流れてゆくものです。

これら「落花流水」は落ちた花が水に従って流れる表現に男女の関係を当てたものと言えるでしょう。

ただし、その一方で別離の例えとして使用されることもあるので注意したいところです。

「落花流水」の由来

では「落花流水」はどこから来た言葉なのでしょうか。 ここからは「落花流水」の成り立ちを見ていきましょう。

由来とされる詩

「落花流水」は晩唐の詩人である高駢の「訪隠者不遇」という詩から来ているそうです。

そこに「落花流水認天台」という一節があるのだとか。 これは「落花流水、天台を認む」と読むことのできる一節です。

その意味は「散り落ちる花びらは川の水に流れ、向こうには天台山が聳えている」となります。

この詩から来たのが「落花流水」と考えられているとか。 転じて、人物や物事の衰えを意味する言葉として広まったそうです。

似ているようで全く違う「落花有意・流水無情」とは

「落花流水」にはとても似た言葉があります。 それが「落花有意・流水無情」という言葉です。 ここからはこれらの言葉についても見ていきましょう。

「落花有意・流水無情」の意味

「落花有意・流水無情」は一方に情があっても他方には通じないことの例えです。

これは花が落ちても流れる水は意に介さない様子を言った言葉となります。

実際に流れる水に花を落としたところで勢いは変わりません。 それらの様子を表現したのが「落花有意・流水無情」と言えるのではないでしょうか。

「落花有意・流水無情」は恋愛の場面で用いられる

「落花有意・流水無情」は恋愛の場面で使用されることが多いです。

恋愛では片方は無関心なのにもう片方だけが恋い慕っている状態を言う言葉として使用れます。

要は片思いをしている状態を表現する言葉となるわけです。 そのため「落花流水」とは全然違う意味となります。

まとめ

「落花流水」は男女の間柄について言う言葉の1つです。 その多くは相思相愛であることの表現として使用されます。 しかし、これらの言葉はもともと時間の儚さなどを表現した言葉だったとされています。

実際に「落花流水」はパートナーとの別離を表現することもあるので、その点は注意が必要となるでしょう。

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