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エルメス(HERMÈS)の刻印を解説|製造年一覧や代表的なアイテムの刻印場所も

  • 2023.5.24

エルメス(HERMÈS)の刻印とは

エルメスのバッグを持つ女性

最初にエルメス(HERMÈS)の刻印の意味を解説します。エルメスの革製品は職人が一つ一つ手作りしており、刻印も職人が施します。

製造年・製造した人物を示す

エルメスの刻印は、アルファベットと数字で構成され、製造年と職人やアトリエのイニシャルを意味します。刻印の左側に製造年、右側にアトリエの番号や職人のイニシャルが入ります。実際にどの職人か、どこのアトリエで作られたかなどは非公開です。

刻印の並び順や表記方法は、年代や職人により変わることもあります。また、製造年数を表す刻印は、1年ごとにアルファベットが変わるため、同じアルファベットでも記号や種類で製造年数が異なる場合もあります。製造年については次章で説明します。

職人の手作業で押される

エルメスのアイテムは、1人の職人が作り上げ、手作業で刻印が押されます。刻印の場所や押すかどうかなどは、すべて職人に委ねられているので、まれに刻印のあるモデルでもされていなかったり、思わぬ場所に押されていたりします。

刻印が見つからない場合、もともと刻印がないアイテムや打刻時の力が不十分で刻印が薄くなっているケースも。刻印は主に革製品に記されるので、キャンバス地などのアイテムは刻印がない可能性が高いです。例えば、ナイロンキャンパス地で作られた「エールライン」がそれにあたります。

エルメス(HERMÈS)の刻印による製造年一覧

エルメスコンスタンスを持つ女性

続いては製造年別にエルメスの刻印の特徴を説明します。製造年を表す刻印には、アルファベットのみ、丸で囲まれたもの、四角で囲まれたものの3種類に分けられます。

1964年〜1970年

エルメス(HERMÈS)の刻印が確認され始めたときは、囲みなしのアルファベット表記が使われていました。

1964年〜1970年の刻印
1971年〜1996年

1971年〜1996年の刻印は、◯で囲まれたアルファベットが使われていました。

1971年〜1996年の刻印
1997年〜2014年

1997年〜2014年のエルメスの刻印は四角で囲まれたアルファベットが使われていました。

1997年〜2014年の刻印
2015年〜2022年

2015年以降の刻印は1964年〜1970年代の刻印と同様のものが使われています。見極めるポイントは、アトリエ・職人に関する刻印の違いや状態・製品販売時期などです。

2015年〜2022年の刻印

エルメス(HERMÈS)の刻印がある場所①バッグ

エルメスのバーキンとツイリー

ここからはエルメスの代表的なアイテムであるバッグや財布の刻印の場所を見ていきましょう。バッグの刻印はベルトの裏やバッグの内側など比較的見つけやすい場所にありますが、製造時期や職人によって異なるので、あくまで一例とお考えください。

バーキン(Birkin)
エルメスのバーキン

バーキンは、1984年に作られたエルメスを代表するバッグです。バーキンは製造数が少なく、現時点等で手に入れるのは難しいと言われています。バーキンはモデルにより刻印の場所が異なります。初期のモデルは、正面にあるベルトの裏側の金具を外すと見える部分です。2015年以降に販売されたモデルは、右側の本体内側に記されています。

ケリー(Kelly)
エルメスのケリー

ケリーのバッグは、1935年に誕生したエルメスのアイテムです。バーキンと同じく、正面から見て左側の内側にあるベルト付近に刻印があります。2015年(T刻印)以前のものは正面のクロアベルトの裏側に刻印がされています。

ピコタン(Picotin)
赤いピコタン

ピコタンはすっきりとした見た目で、持ちやすい形をしたバッグ。可愛い見た目にもかかわらず、収納力が高いのが魅力です。2008年からはピコタンを進化させた、ピコタンロックが発売されました。ピコタンやピコタンロックの刻印の場所は、バッグ内側のメルトを通す金具近くで見つけることができます。

ボリード(Bolide)
エルメスのボリード

ボリードは世界初のファスナーバッグとして作られた、丸いフォルムが人気の高いバッグです。使われる革素材によって印象がガラリと変わるのも魅力のひとつ。ボリードの刻印は、ファスナーブルの端の裏側にあります。エルメスのバッグの中では、比較的見えやすい場所に記されています。

リンディ(Lindy)
エルメスのリンディ

丸みのあるフォルムと2Way使用ができるリンディは比較的新しいバッグですが、エルメスが好きな人から高い支持を得ています。リンディは、ミニサイズから26〜34までのサイズが展開されています。

リンディの刻印の場所は、中央の留め金具ベルトの裏側です。リンディミニの刻印の場所は、内側のポケットの中です。見えにくい場所なので、刻印を確認する際はスマートフォンのライトを活用してみてください。

エルメス(HERMÈS)の刻印がある場所②財布

エルメスのピンクの財布

続いて財布の刻印の場所を紹介します。財布はバッグに比べて面積が小さく、見つけにくい場所にあります。財布の形や製造時期によっても変わりますが、コインケースの裏やカードポケットの裏などにあることが多いです。

ベアンスフレ(Bearn Soufflet)
エルメスのベアンスフレ

ベアンスフレはエルメスの財布のなかでも定番のアイテムです。シンプルなフォルムにエルメスの頭文字「H」のバックルが光っています。1cmのマチがあり、パスポートも入る収納力も魅力です。

べアンスフレの刻印は、コインケースの裏側にある札入れにあります。初期のモデルはコインケースの内側にあることもあります。ベアンコンパクトも同じです。

ドゴンコンパクト(Dogon Compact)
エルメスのドゴンコンパクト

ベアン同様、エルメスの定番財布のドゴン。シリーズのなかでも最も小さなサイズのドゴンコンパクトは、最低限の収納スペースに三つ折りでお札も収納可能です。ドゴンコンパクトはポケットに財布を入れる男性にもおすすめです。ドゴンコンパクトの刻印は、カードポケットの裏側にある札入れの中にあります。

アザップクラシック(Azap Classic)
緑のアザップクラシック

アザップは三辺がファスナーで開閉できるラウンドファスナーの財布です。レザーの質感を大切にしたシンプルなデザインで、強く主張することなく持ち主の生活に溶け込みます。タイプはクラシックとシルクインの2つ。クラシックは発売当初から人気のコレクションです。表と内装を同じレザー素材を使用し、使い込むほどに風合いを楽しめます。

アザップクラシックの刻印は、札入れの中のロゴ「HERMÈS PARIS」の下です。

エルメスのアイテムを購入するならリユースショップもおすすめ

飾られたエルメスのバッグ

エルメスのアイテムを購入するときは、リユースショップを利用する選択肢もあります。リユースショップには、プロの鑑定士がいるため、刻印入りの正規品を安心して購入できるでしょう。

リユースショップには、今は手に入らないレアなエルメスのバッグと出会えるチャンスも。また、自分が手放したアテイムでも、他の誰かに必要とされるかもしれません。リユースショップの利用はお得なだけではなく、ものの寿命を延ばすサステナブルな活動につながります。

エルメス(HERMÈS)の刻印を知り、購入する時の参考に

エルメスのバッグを持つ女性達

エルメスの刻印には、製造年や職人のイニシャルが記されています。アイテム一つ一つに職人の手で刻印しているので薄かったり、なかったりする場合も。またアイテムによっては初めから刻印がないケースもあるので、刻印を確認する際には心得ておくと良いでしょう。

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