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エコ洗剤とは?環境にも肌にもやさしいアイテムを選んで生活に取り入れよう

  • 2023.5.23

エコ洗剤とは

まずはエコ洗剤がどのような洗剤なのかを見ていきましょう。エコ洗剤が開発された背景や使用することによって得られるメリットも併せて紹介します。

人にも環境にもやさしい洗剤

エコ洗剤とは、人や環境に配慮された洗剤です。明確な定義はなく、一般的には石油系の物質や化学合成物質を使用せず、環境にやさしい洗剤であるものがエコ洗剤と言われています。

エコ洗剤には薄めると界面活性がなくなるタイプや、人や地球にやさしい天然素材を使用したタイプなどがあります。天然素材を使用した洗剤は、オーガニック洗剤とも呼ばれています。

エコ洗剤が開発された背景

エコ洗剤が開発され使用されるようになったきっかけは、川や海などへの環境汚染が問題視されたためです。一般的に合成洗剤は石油や化学物質を使い、人工的に作られています。その合成洗剤が1937年に発売されると、一般家庭で急速に普及されました。これにより、川や海を汚染したり、そこで生息する生き物に悪影響を与えたりするようになります。そこで各メーカーが環境の負担を軽減するため、エコ洗剤への取り組みを始めるようになりました。

エコ洗剤を使用するメリット

エコ洗剤を使用する大きなメリットは環境にやさしいことです。一般的に使用されている合成洗剤は自然界では分解されにくく、川や海を汚染してしまう石油由来の界面活性剤などが含まれています。

一方、エコ洗剤はそのような成分が不使用または少量なため、環境汚染を防げます。また、化学物質を使用していないので、肌にやさしく低刺激です。そのため、アトピーの人や赤ちゃんも安心して使用できます。エコ洗剤によっては、洗濯機や排水口、川などをきれいにするものもあります。

【洗剤別】エコ洗剤に使用される主な成分と特徴

エコ洗剤には天然由来の成分や重曹、酵素といった成分が使用されています。そして石油系成分や合成保存料を使っていない商品が多いのも特長です。エコ洗剤に使用される主な成分と特長を見ていきましょう。

食器洗剤

食器洗剤には、無添加やオーガニックといった成分を使用しているものが多くあります。原料に使用されているのは、ヤシから取れるバーム油や菜種油、天然ミネラル、天然酵母などです。合成保存料や石油系成分、硫酸塩などを使わない製品が多いため、手肌にやさしいのが特長。中には、野菜を洗える洗剤もあります。

洗濯洗剤

洗濯洗剤には、植物由来の成分や重曹、酵素などが使用されています。オーガニック素材や植物由来の界面活性剤、天然石と塩から生まれたアルカリ剤、酵素などが主な成分です。合成香料や着色料、シリコン、コーティング剤を使用していないのも特長。

エコ洗剤の選び方

エコ洗剤を購入する際は成分や容器、洗剤の形状などで選ぶと良いでしょう。加えてエコマークの有無やメーカーの活動などで選ぶ方法もあります。ここでは、エコ洗剤の選び方を紹介します。

エコマークの有無で選ぶ

どれがエコ洗剤かわからない場合は、パッケージにエコマークがついているかを確認するのがおすすめ。エコマークとは、日本環境協会が「生産から廃棄までを通して環境への負担が少なく、環境を守るために役立つ」と認めた商品に与えられるラベルです。そのため、洗剤選びに迷ったらエコマークがついているものを選ぶと良いでしょう。

他にも、「持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)」が定める基準に適した商品につけられる証「RSOP認証マーク」もあります。

成分で選ぶ

購入の際は、天然精油やバーム油、ヤシの実といった植物由来の成分でできている洗剤を選ぶと良いでしょう。オーガニック洗剤や100パーセント天然由来とパッケージに表記されていることもあります。微生物や酵素で分解するものも環境にやさしいエコ洗剤です。

容器で選ぶ

新たにボトルを購入するなら、プラスチックの使用量が少ない商品や、使用済みのペットボトルを再利用した再生PET、紙素材のパッケージを選びましょう。

既にボトルがある場合は、詰め替え用を使うとプラスチックの削減につながる上、ゴミも減らせます。詰め替え用はボトルで販売されているものよりも価格が抑えられていることが多いため、経済的というメリットもあります。

洗剤の形状で選ぶ

洗剤には粉末や液体などの種類があります。例えば、使いやすさを重視するなら液体洗剤がおすすめです。粉末洗剤は液体洗剤に比べると洗浄力が高いと言われているので、泥や皮脂、頑固な汚れなどが落としやすくなります。

一方、洗浄力を重視するなら粉末洗剤がおすすめ。液体洗剤は、水に溶けやすく、すすぎも1回で十分に洗い流せるので電力や節水対策に効果的です。

粉末洗剤と液体洗剤の特長を見比べて、自分にとって使いやすいものを選んでください。

メーカーの活動で選ぶ

エコ洗剤を作る過程や会社の理念、こだわりを調べて選ぶのも方法のひとつ。エコ洗剤に使用する原材料の産地で起こっている自然破壊といった環境問題を解決すべく、環境保全活動に取り組んでいる企業や、動物実験を行わないメーカーなど、環境を守るためにさまざまな取り組みを行っている会社があります。それぞれの会社が取り組む活動を意識しながら選ぶと、サステナブルに貢献できるでしょう。

環境にやさしい洗い方

エコ洗剤を使用することも大切ですが、日頃の食器洗いや洗濯方法を変えることも環境保全へつながります。今すぐできる環境にやさしい洗い方を紹介するので、ぜひ試してみましょう。

食器の洗い方

<環境にやさしい食器の洗い方>
1.食器の汚れを拭き取る
2.水を張った桶に食器を少し浸けておく
3.エコ洗剤で洗う
4.まとめてすすぐ

食器を洗う際は、水を出しっぱなしにしないようにしましょう。桶でため洗いをすれば、節水対策につながります。また食器を重ねないようにすると、裏側につく余計な汚れを防げます。他にも、汚れの少ないものから洗うといった、洗う順番を意識するのもおすすめです。

洗濯の方法

洗濯ではエコ洗剤を使用したり、柔軟剤の代わりにふっくら仕上げてくれる酢を代用したりすると良いでしょう。また、まとめ洗いをして洗濯する回数を減らし、必要以上の洗剤や水の使用を削減する方法もあります。なお、お風呂の水を再利用すると節水にも効果的です。

他にも服を着たら洗うのではなく、汚れたら洗う、汚れた部分は手洗いする方法もおすすめ。洗濯回数が減れば服も長持ちするため、サステナブルな取り組みと言えます。

化学繊維から作られた衣類には、マイクロプラスチックという微量のプラスチックが入っています。洗濯するとこのマイクロプラスチックが流出してしまい、海洋ゴミの原因に。そのため、目の細かい洗濯ネットを使用してマイクロプラスチックの流出を防ぐのも、環境負荷の軽減につながります。

エコ洗剤を取り入れて地球や人を守ろう

環境に負荷をかけない成分で作られたエコ洗剤。植物由来などの成分を使っているため、肌にもやさしく、赤ちゃんが触れるものにも安心して使用できます。普段使っている洗剤をエコ洗剤に変えるだけで、環境を守ることにつながります。洗剤を購入する際はエコマークや成分に着目し、生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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