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「慇懃無礼」な態度とはどんな様子?その意味や由来、類義語に対義語は?

  • 2023.4.27

言動が丁寧すぎて逆に失礼なことを「慇懃無礼(いんぎんぶれい)」と表現します。 これらは発言が行動が極端に丁寧で無礼になることを言います。 しかし、なぜそれを「慇懃無礼」と表現するのでしょうか?

今回はそれら「慇懃無礼」の意味について解説します。 それだけでなくここでは類義語や対義語も説明します。

「慇懃無礼」とは

まずは「慇懃無礼」の意味について見ていきましょう。

「慇懃無礼」の意味

「慇懃無礼」とは言動が丁寧すぎて無礼であることの例えです。 世間にはあまりにも丁寧すぎるとかえって嫌味に感じられるようなことが往々にしてあります。

むしろ丁寧すぎるほど相手を見下しているように思われます。 それら過度に丁寧すぎて失礼にあたるような言動を「慇懃無礼」と表現するわけです。

近年では表面上の言葉や態度は極めて礼儀正しいものの実は相手を見下げているような様子のことも意味します。 そのため、あまり良い意味で使用されることはありません。 逆に悪い意味で使用されることも多いので注意したいです。

「慇懃」とはなんのこと?

「慇懃無礼」の「無礼」という漢字はよく目にするが「慇懃」という漢字は初めて見た人もいるかもしれません。

これら「慇懃」は非常に丁寧で礼儀正しい様子を意味します。 対して「無礼」は礼儀に欠けていて失礼であることを意味します。

つまり、これらは相反する熟語を繋げた四字熟語です。 丁寧すぎてかえって失礼になってしまっていることを言います。

「慇懃無礼」の類義語

次に「慇懃無礼」の類義語について見ていきましょう。 「慇懃無礼」の類義語には「慇懃尾籠」や「おためごかし」「小手先」などがあります。

慇懃尾籠

「慇懃尾籠」とは丁寧の度が過ぎていてむしろ不快感を与えることの例えです。 礼も過ぎればかえって無礼になってしまうことを言った四字熟語となっています。

「慇懃」は礼儀正しいことや極めて丁寧であることを意味します。 「尾籠」は失礼であることを意味する言葉です。

これら「慇懃」「尾籠」は相反する熟語となります。 それを組み合わせたのが「慇懃尾籠」です。

そういった点でも「慇懃無礼」と通ずるものがあるでしょう。

おためごかし

「おためごかし」とは人のためにするように見せて実は自分の利益を図ることの例えです。

表面上は人のためと言いながら自分が得をするために画策していることを言います。

そのため、実際には相手のことなどまったく考えていません。 そういった自分本位なところが「慇懃無礼」と同じです。 実際に尊大なところも重なるものがあると言えるでしょう。

小手先

「小手先」とはその場しのぎで将来を見通すような深い考えがないことの例えです。

これらは文字通り手の先の方を意味しています。 転じて、小器用だったり小才だったりすることを言うようになったのだとか。

実際に手先で行うその場しのぎ表現として使用されます。 それらの点が「慇懃無礼」にも似ているかもしれません。

「慇懃無礼」の対義語

最後に「慇懃無礼」の対義語についても見ておきましょう。 「慇懃無礼」の対義語としては「横柄親切」「誠心誠意」などがあります。

横柄親切

「横柄親切」とは図々しい態度ではあるものの気持ちは親切であることの例えです。

これらは礼儀はなっていない一方で気持ちだけは込められているようなことを言います。

それらの点が「慇懃無礼」とは反するのではないでしょうか。 事実、真逆の意味を持つ言葉となっています。

誠心誠意

「誠心誠意」とはこの上ない真心のことを意味します。 特に真心を込めて何かをする際に使用されることが多いです。

そこには打算的な考えを持たず相手に接することを言います。 それらの点が「慇懃無礼」とは違ってくるでしょう。 若干ながら「慇懃無礼」のニュアンスとずれますが、意味としては大きく異なってきます。

まとめ

「慇懃無礼」は丁寧すぎて逆に失礼であることを言う言葉です。 これらは「慇懃」と「無礼」という真逆の意味を持つ熟語を組み合わせた四字熟語となっています。

現代にも人に好かれようと思って丁寧にする人がいます。 しかし、そういった人は周りから反感を買うことも多いです。 本人からも「馬鹿にしているのか」と思われてしまうことがあるので注意しましょう。

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