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春キャンプやピクニックに!野草でブーケ、木の実や小枝で子どもと「森のお弁当」作り

  • 2023.4.27

自然のものだけで、遊びも作品も無限に創作!

柔らかな風が吹く春はポカポカあたたかくて、子どもも大人もなんだかウキウキ。用事がなくても、お外に飛び出したくなります。ただ、ブラブラと散歩するだけでも気持ちいいですが、草花で音あそびや創作活動をするのも楽しいもの。少し目線や視点を変えるだけで、遊具やおもちゃがなくても、親子で夢中になれる遊びを紹介!

親子遊びの達人に聞きました!

自然の中にあるものだけで作れる!森の創作体験

プレゼントしたくなるかわいさ!野草ブーケ作り

キャンプ場や周辺の空き地に広がる原っぱ。遊具もおもちゃも「何もない」「つまらない」と、帰りたがる子どももいるかもしれません。しかし、足元を見下ろせば無数の野草が生えています。しゃがんでよくよく見ると、小さな花や色々な形の葉っぱが風にゆらめいています。黄緑色の葉に、青やピンク、黄色の小花。春の濃く色づいた野草で、ブーケ作りに挑戦!

まずは素材集めから。色々な種類を組み合わせるのもいいけれど、同じ種類のものをなるべくたくさん集めておくとまとまりやすい。立派な花がなくても、素敵なブーケは作れます。

※誰かが植えた草花は摘まないこと。摘んでいいかわからない場合は、キャンプ場や公園の管理人さんに聞いてみましょう

3〜5月頃に道端や公園、野原などにたくさん生えているのが、淡い紅紫色の花を咲かせる「ヒメオドリコソウ」、小さなコバルトブルーの花が特徴の「オオイヌノフグリ」、ナズナのように小さな白い花をつける「タネツケバナ」。

ヨーロッパ原産ということもあり(?)、束ねるだけで優雅な雰囲気に

小さな花を咲かせる野草で、こんなにおしゃれなブーケができました!しばらくするとクタッとしてしまいますが、お家に持ち帰って花瓶に入れれば、1〜2日は楽しめます。

好きな具材をギュっと詰め込んで。森のお弁当作り

公園や森にあるものだけで、オリジナルの「お弁当」作りも子どもが夢中に。それぞれ空のお弁当箱をもって、木の実や小枝、葉っぱなどを具材に見立てて詰めていきます。

「タンポポは黄色いから卵にしよう」「このもじゃもじゃは揚げ物っぽいからイカリングだな」「果物も入れたいな〜」などと、自分がいつも食べているお弁当を想像しながら、森の中をウロウロ。納得のいく内容に仕上がるまで、1時間くらいで完成。

小学3年生(女子)のお弁当。梅干しごはん(左)、卵焼きとブロッコリー(中央)、ぶどうとレタス(右)。さすが、ヘルシー志向です。

続きまして小学2年生(男子)のお弁当。ふりかけごはん(左)、石はジャガイモ、サラダ(右上)、どんぐりはミニトマト、下の枯れ葉はチクワ、もじゃもじゃはイカリング。創造力の豊かさにアッパレ。

大人はシンプルに焼きそばとお漬物のお弁当になりました。小花で作ったミックスジュースと、小枝の箸も合わせれば完璧です!お弁当作りに創造力と集中力を駆使して疲れたら、しばらく走り回ってリフレッシュ。クリエイティブな活動と適度な運動、子どもも大人もバランスが大事ですね。

子どもが教えてくれた、春の草花でできるあそび

“何かを作る”目的がなくても、野草でささやかな遊びが楽しめます。誰でもきっと「子どものころにやったな〜」と記憶がよみがえる、名もなき草花遊びを紹介!

意外とコツがいる!?タンポポの茎で笛作り

3〜4月に黄色い花を咲かせるタンポポ。花の咲いている期間は一週間で、そのあとは綿毛(種)になり、風に吹かれて種を飛ばします。タンポポの綿毛を見つけると、必ずといっていいほど摘み取ってフーッとやる子どもたち。その後、茎をポイっと捨てないで!

綿毛の残った部分を取り、片方の先っぽをつぶして唇で息を吹き込んでみましょう。プォーっとラッパのようなおもしろい音が出ます。

見つけたらついやっちゃう。ナズナ(ペンペン草)で音あそび

春の七草のひとつで、小さな白い花を咲かせるナズナ。3〜7月頃に河原や原っぱ、空き地や公園で群生しているのが見られます。ハート形の小さな実が三味線のバチに似ていて、“ペンペン”と音を鳴らすことから、“ペンペン草”と呼ばれるようになったのだとか。

うまく音を鳴らす方法は、実と軸をつないでいる細い茎の根元の部分を、ひとつずつそおっと下に引っ張ります。(引っ張りすぎて、細い茎が軸から外れないように注意!) できるだけたくさん引っ張っておき、親指と人差し指で軸をもって耳元で回すと、「ペンペン」と素敵な音が鳴りますよ。

負けると悔しい!オオバコやタンポポで草相撲

とてもシンプルながら、一瞬のスリルが味わえる草相撲。草ならなんでもできますが、5〜9月頃に公園などでよく見かけられるオオバコが、茎が丈夫で切れにくくより楽しめます(タンポポでも可) 。

なるべく太くて、強そうな草を見つけ、長めに摘みます。ふたりで茎を絡めあい、「せーの」の合図で両手で引っ張ります。

切れてしまった方が負け。勢いよく、力強く引っ張ったからといって勝てるわけではありません。茎の選び方、持ち方、引っ張るタイミングや方向で勝敗が決まるかも?いろいろな草花の茎で挑戦して、どれが強いか見極めるのもいいですね。

春の草花を満喫しよう!

何もないように見える原っぱでも、子どもに目線を合わせてみれば、小さな発見があり、唯一無二の創作物や遊びが生み出せます。春は、一年でもっとも草花の美しさが感じられる季節。この瞬間を、親子で思い切り楽しみましょう!

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