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「右顧左眄」とはどんな意味の四字熟語?その由来や類義語は?そもそもなんて読むの?

  • 2023.4.25
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右を見たり左を見たりして戸惑うことを「右顧左眄(うこさべん)」と言います。 「右顧左眄」は周囲を気にして躊躇してしまう様子を言います。 しかし、なぜそれを「右顧左眄」と表現するのでしょうか。

今回はそれら「右顧左眄」という四字熟語について解説します。 ここでは特に「右顧左眄」の意味はもちろん成り立ちや類義語も説明するので、ぜひチェックしてみてください。

「右顧左眄」とは

まずは「右顧左眄」がどのような意味を持つのか見てみましょう。

「右顧左眄」の意味

「右顧左眄」とは右を見たり左を見たりして躊躇い迷うことです。 また、周囲の情勢や思惑を気にして決断できないでいることも意味する四字熟語となっています。

現代では他人の意見や声が気になって決めかねているような様子を表す言葉としても使用されることがあります。 その他にも単純に落ち着かない様子全般を指すこともあるようです。

つまり、周りばかり気にして自分の態度を取れないことを言う言葉なのです。

「右顧左眄」の由来と読み方

では「右顧左眄」はどこから来た言葉なのでしょうか。 ここでは「右顧左眄」の成り立ちについてまとめます。

「右顧」とは

「顧」は気にかけて振り返ることを意味しています。 そのため「右顧」は右を気にして見ることを意味するわけです。 特に「右顧左眄」という四字熟語においては、相手を顧みて気にするような様子を意味しています。

「左眄」とは

「眄」は気にかけて流し目でちらりと見ることを意味します。 そのため「左眄」は左に気を引かれることを意味するのです。 中でも「右顧左眄」という四字熟語においては、横目で気にしているような様子を意味しています。

「右顧左眄」の読み方

「右顧左眄」は「うこさべん」と読まれます。 これらは難しい感じが並ぶので、困惑する人もいるでしょう。 特に「右・左」は簡単ですが「顧・眄」の読みには注意したいところです。

なお、これらは動詞で「右顧左眄する」というように使用することが多いです。

「右顧左眄」の類義語

最後に「右顧左眄」の類義語についても確認しておきましょう。 「右顧左眄」の類義語には「右往左往」「狐疑逡巡」「首鼠両端」「二股膏薬」などがあります。

右往左往

「右往左往」とは右に行ったり左に行ったりすることの例えです。 これらは混乱したり狼狽したり、パニックになっている様子を言います。

人物に使用される場合はなかなか決断できずにいる様子を指すこともあるようです。 ただ、物事に使用される場合は秩序がない様子を表すこともあるなど、その意味も多種多様です。

ちなみに「往」は行くという意味があります。 これは右へ左へうろうろする様子から来ています。 それらの点が「右顧左眄」と重なるものがあるかもしれません。

狐疑逡巡

「狐疑逡巡」とはなかなか決心がつかず、ぐずぐずしていることの例えです。

これらは優柔不断であることを例えた表現として使用されます。 特にこの言葉は狐が疑い深い様子から来ているのだとか。

事実「狐疑」は狐が疑うことを意味します。 また「逡巡」は後ずさりすることを意味しています。

転じて、躊躇してなかなか決められないことを言うのだとか。 その点が「右顧左眄」と似ていると言えるでしょう。

首鼠両端

「首鼠両端」とはどちらか一方に決めかねていることの例えです。 これらは形勢をうかがうあまり、心を決めかねている例えとしても使用されます。

中でもこの言葉は穴から首だけ出した鼠が外をうかがう様子から来ているそうです。

なお「首鼠」は躊躇することを意味しています。 また「両端」は左右など両方を意味するそうです。 それらの点が「右顧左眄」と同じです。

二股膏薬

「二股膏薬」はその時次第でどちらの側にも従うことの例えです。 定見を持たず、あっちへついたりこっちへついたりする例えとしても使用されます。

ちなみに「二股」は両方の内股を意味します。 また「膏薬」は練り薬のことを意味するようです。

事実、内股に貼った薬は歩く度に左右の足にあちこちついてしまいます。 そこから転じてどちらにも付き従うことを言うようになったそうです。 それらの点が「右顧左眄」と重なるのではないでしょうか。

まとめ

「右顧左眄」はどっちつかずで迷っている様子を言います。 特に相手などを気にして決めかねている状況で使用されます。 中でもこれらは右を見たり左を見たりして戸惑う様子を意味するのが特徴です。

日常会話ではあまり目にしませんが、ぜひ覚えておきたい四字熟語の1つと言えるでしょう。

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