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端午の節句で飾られる「五月人形」。いつ出せばいいもの?いつまで出していて平気?すぐしまわないと行けないの?

  • 2023.4.24
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5月5日の端午の節句では、古くから「五月人形」を飾るという風習があります。 では、この五月人形はいつ出していつ片付けたらいいといったルールなどはあるものなのでしょうか?

ここではm,五月人形を飾り付ける時期としまう時期について解説します。

「五月人形」を出す時期としまう頃合い

 

「五月人形」を飾り付けるために出す時期としまう時期について見ていきましょう。

「五月人形」を出す時期

5月5日の端午の節句に合わせて飾られる五月人形。 飾るために出す時期については特に定められているものではありません。 3月20日頃にある春分の日以降であったり4月中程を目安に出すなど、家庭によって頃合いを見計らってで構いません。

地域によっては「三月またぎ・三月掛け(3つ月をまたいで飾ること)」は縁起が悪いということで、4月に入ってから飾るようにするという事もあります。

ただし、「一夜飾り」といわれる前日に飾り付けをするのはよしたほうがいいとされています。 正月飾りを大晦日に準備することを縁起が悪いとする言葉でしたが、これが五月人形などにも当てはめられるようになりました。

「五月人形」をしまう頃合い

「五月人形」は、端午の節句のお祝いを終えたら片付けて差し支えありません。 片付けるのは、天気の良い乾燥した日を選ぶといいでしょう。

雨の日などに片付けると、湿気の影響を受けてせっかくの五月人形にカビが発生する原因となってしまいます。 もちろん、五月人形だけでなく晴れて乾燥している日は鯉のぼりなどを片付けるのにも適していますよ。

「五月人形」は年中飾っていても大丈夫?

アクリルやガラスといったケース付きの五月人形であれば年中飾っていても問題はありません。 特段飾り付けする日が定められていないように、片付ける日も特段設けられていません。 そして、雛人形のように飾ったままにしておくことに対する伝承も特にありません。

ただし、6月以降になると梅雨の影響で湿気が溜まりやすいので、飾ったままにするにしてもお手入れは必要となります。 その前には片付けを済ませておいたほうが、総合的に手間はかからないかもしれません。

「五月人形」のしまい方

 

ここからは「五月人形」のしまい方をまとめます。

晴れた日にしまいましょう!

前述もしましたが、「五月人形」は晴れていて乾いた日にしまうのがおすすめです。 雨が降っていて湿気のある日にしまうとカビの原因となってしまうしまうこともあります。

片付けをする際は、部屋の換気を行うなどして湿気が溜まらない状態にしてしまうようにしたいところです。

保管場所としては、「結露防止のため寒暖差のない場所」「日焼け防止のため直射日光の当たらない場所」がおすすめとされています。

しまう前のメンテナンスは

しまう前には、お手入れもしておきましょう。

毛ばたきでホコリをはらい、飾りによっては薄い布で軽く拭いてあげれば十分綺麗になります。

拭き掃除も併せて行いたいところですが、油脂はとれない汚れの原因ともなりえますので作業をする際には指紋が付かないよう軍手や手袋を装着すると安心です。

飾っている間の掃除も大事です!

ケースに入っていない五月人形の場合、飾っている間放置しておいてはいけません。 1週間に1回~2回ほど、毛ばたきなどでホコリを払っておきましょう。

飾っている間も定期的な掃除は必要となりますよ!

「五月人形」にはどんな種類がある?

 

一口に「五月人形」といっても、実はその種類は多彩です。 同じ祝い飾りの雛人形が段数による違いなのに対して、五月人形は込められた願いによって異なる意匠の祝い飾りとなるのです。

鎧飾り・兜飾り

端午の節句の象徴となる植物「菖蒲」。 その姿が剣を連想させるほか、名前が「尚武」に通じることから、平安時代末期頃から武家の間で男子の成長を願う行事へと変化していきました。

その武家祝い事として発達したことで飾られるようになったのが「鎧飾り」です。 これは鎧が武家の象徴となるだけでなく、鎧が形代として子供の身に起きる厄災から守って欲しいという願いが込められています。

兜飾りは、鎧飾りのうち兜のみを飾りとしたもの。 同じく子供の成長を願い、厄災から守る形代として飾られてきました。

金太郎

金太郎は、平安時代に活躍した武将・坂田金時の幼名です。 彼は動物に愛される丈夫な子供で健康を表すシンボルでした。

成長すると源氏の英雄・源頼光の家臣となり、頼光四天王に数えられるほどの一角の人物となりました。 また、大江山の鬼退治にも源頼光らとともに参加しており武勇を発揮しています。

こうした背景から、優しく勇敢な子に育ってほしいという願いと将来への期待を込めて飾られるようになりました。

鍾馗

鍾馗は、中国で疫病を追い払ってくれるとされる神様です。

唐の時代に実在したこの人物、非常に努力家で学問にも精通し官吏の試験を受けるほどだったのだとか。 しかし、顔が醜いというだけの理由で不合格にされた事から、絶望のうちに自ら命を絶ってしまいました。

ただ、その顛末を不憫に思った時の皇帝は、鍾馗を手厚く葬りました。 それから100年ほど経ったある時、皇帝の玄宗は病に苦しんでいました。 今にも命を落としそうになったその時、皇帝・玄宗の夢の中に鍾馗を名乗る人物が現れ小鬼を退治していきました。 すると、目を覚ました玄宗は苦しみが失せ、すっかり病気が治っていたのです。 それ以来、鍾馗は中国で厄除けの神として認知されるようになりました。

この鍾馗が日本にも伝来し、厄除けの他「子供を守る魔除けの守り神」や「学業成就の神」として飾られるようになりました。

まとめ

5月5日の端午の節句に飾られる「五月人形」。 この祝い飾りを出す時期は特段決められていません。 傾向としては、春分の日以降という事が多いようです。

また、片付ける時期についても特に決められていません。 せっかく豪華な五月人形なので、ケースに入っているしと年中飾っているご家庭もきっとあると思いますが、手入れさえ出来ていれば差し支えないようです。

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