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時間通りに来ないのは当たり前!?「マルタ共和国」で日本人女性が体験した“仰天交通ルール”4連発

  • 2023.5.1
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出典:calix/Shutterstock.com

初めまして。ライターの坪井です。

ドイツに住んで十数年が経ちますが、いろんな国や文化圏で暮らしながら体験に基づく現地情報を発信していきたい!という思いが募りまして、マルタ共和国に3か月プチ移住してきたところです。

そんな地中海に浮かぶ島国、マルタ共和国の公共交通機関といえば、フェリーとバス。島内の移動手段は路線バスが中心となります。今回はそんな路線バスで出合った、仰天エピソードをご紹介です。

無料でバスが乗り放題

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筆者撮影

バスの乗車料金は、季節や時間帯によって1.5~3ユーロ(日本円で約225〜450円)。乗車券は車内で運転手からも買えますが、タリンヤカード(tallinja card)と呼ばれるお得なバスカードがあり、15回分の回数券カードや7日間カード、学生用カードなど種類もさまざま。

驚いたことに、なんと住民は無料でバスが乗り放題!申請から取得まで時間がかかるものの(私は1か月かかりました)、この“神カード”のおかげで、毎日あちこちに出かけ、マルタじゅうを隅々まで取材することができました。

びっくり仰天!マルタのバス事情

マルタのバス路線は国内全土を網羅していて、どこへ行くにも便利なのですが、バス事情は日本とはずいぶん違うので注意が必要です。

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筆者撮影

①バスは時刻表通りには来ない

時刻表は一応あるものの正確とはいえず、時間通りにきたらラッキー。道路の混雑状況にもよりますが、数十分遅れることも。遅れるのはしょうがないにしても、時刻表より早く発車することもあるので要注意です。

②乗車拒否されなかなか乗れない

マルタのバスは車内が混んでいると乗せてもらえません。

日本の感覚からすると全然空いていたり、ちょっと奥につめたら乗れるのでは?という状態でもスルーされることがしばしば。通勤・通学、週末など混む時間帯は数台のバスを見送ることもあります。

③運転手が自由すぎる

もちろん人にもよりますが、マルタのバスドライバーの自由さ(適当さ)にはカルチャーショックを受けました。

例えば…

運転手だからといってルートや停留所に詳しいわけではありません。目的地への行き方やバス停を聞いても知らない場合が多いです。

ある日、1時間ほどバスに乗った際、ずっと運転手が大声で電話をしていまして。最初は本部かどこかと連絡を取り合っているのかな?と思ったのですが、どうやら友人と普通に電話しているようでびっくり!

バスを降りる際には停車ボタンを押して知らせるのですが、運転手がうっかりしていて、止まるのを忘れることもしばしば。そうなると次のバス停で降りて引き返さなければならないので、「○○で止まってください」と念押ししている人もよく見かけます。

④乗客もおおらか

運転手だけでなく、乗客もおおらか。マルタのバスは基本的に無料でWifiが使えるので、スマートフォンを見ている乗客が多いのですが、自分の部屋感覚の大音量で動画や音楽を視聴している人がめずらしくありません。

これが日本やドイツなら絶対注意されるでしょうが、マルタでは誰も気にしていない様子。乗客同士で話したり、運転手と世間話をしているのも日常の光景です。

毎日乗っていると慣れてくるかも?

こんな感じで仰天エピソードは多々あるものの、数か月毎日乗っていると慣れてくるもので、私もずいぶんとおおらかな気持ちでバスライフを楽しめるようになりました。

皆さんも機会があればぜひ、(時間に余裕を持って)マルタのゆる~いバスを体験してみてください。



筆者:坪井由美子(TwitterInstagramBlog
ドイツ暮らし10数年の食いしん坊ライター。旅や食文化の記事を日本の新聞やウェブメディアなどで執筆。暮らすように旅をしながら世界あちこちで出会った面白エピソードを発信していきます!
編集:TRILL ニュース

※記事内の画像はイメージを含みます。
※ユーロ/円は2023年4/28時点の為替レートで計算しています。