【「飯がまずい」と文句を言う姑】「じゃあ仕返しよ」と《味付けを濃くした結果》？

気が進まなかったけれど、結婚後すぐに義両親と同居。食事は私が義両親の分まで作っていました。義父は私の料理を「美味しい」と言って残さず食べてくれるのですが、姑はだめでした。「味が薄い、こんな煮物、不味くて食べられたもんじゃない！」と流しの三角コーナーに行って捨てるのです。どうやら味の濃いものじゃないと受け付けてもらえないらしくて……

結婚前と話しが違うんだけど……

結婚する前は「無理に同居しなくてもいいよ」と言ってくれていたのですが、うちの旦那は極度のマザコンでした。結婚後、「やっぱりおふくろと住みたい。一緒に住む方が費用がかからなくてすむしお金も貯まる。夢のマイホームだって何年かすれば買えると思うから」そんな言葉に乗せられて私は気が進みませんでしたが、同居をオーケーしました。

料理、洗濯、掃除、ほぼ全部、嫁の役目

同居したのはいいけれど、姑は怠け者でした。
特に足が悪いわけでもなく、手が不自由なわけでもなく。料理や洗濯、掃除に至るまで、
「嫁の仕事だから！」と言って私にやらせました。姑は何をしているのかと思えば、部屋で
ワイドショーや好きな韓国ドラマを観る日々。
ろくに動きません。たまに、散歩に出かけたり、買い物に行って好きなお菓子を買う、そのくらいしかしませんでした。

料理を作っても食べてくれない姑

義両親の分まで料理を作るのですが、姑は味の好みがうるさく、なかなか食べてはくれませんでした。舅は姑は真逆で、私が作ったものを残さず食べてくれます。姑いわく、「味が薄い、
不味くて食べられない」とのことです。
旦那は味方してもくれません。「嫁子は母さんの身体を考えて薄味にしているんだ」くらい言ってくれてもいいのに……。

仕方がないので味をうんと濃くしました！

こうなるともう、致し方ないので調味料をたくさん使うことにしました。自分たちの分と姑の分を少し面倒ですが、分けて作りました。
私たちの方は、出汁を効かせた薄味。
姑の分はお醤油の量を二倍にしたり、お塩やお砂糖を二倍にしました。みりんやお酒も倍々です。すると、どうでしょう。姑は、「これでいい！ やればできるじゃないか」と言って残さず食べてくれるようになりました。それから約半年が経過したある日のことです。
姑は健康診断に引っかかり、真っ青になって病院から帰宅しました。そして、「前みたいに薄味にしておくれ、このままの数値だと長いこと生きられないって医者に言われたわ」と私に懇願。対して私は、「わかりました！」と元気よく返事をしたのでした。

ftnコラムニスト：サンマ雲