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「サボテンも枯らす女」の誤解。園芸初心者が失敗しにくい植物とは?

  • 2023.4.23

園芸を始めるのにぴったりな季節。でも、サボテンさえ枯らしてしまう自分には、植物を育てるのは向いていないかも......としり込みしている方も多いのでは?

「じつは、乾燥に強いサボテンですが、上手に育てるにはポイントを押さえないと簡単ではない植物の1つなんです」と言うのは、NHK「趣味の園芸」でおなじみ、園芸デザイナーでタレントの三上真史さんだ。

2023年4月19日、三上さんの著書『三上真史の趣味の園芸のはじめかた 育てる&楽しむ50のヒント』(NHK出版)が発売された。初心者でも園芸の世界に足を踏み入れることができるノウハウを教えてくれる。

本書では、植物が元気に育つ栽培のコツやアイデアを番組同様にわかりやすくレクチャーしてくれる。おすすめの植物から日々のお世話、土・鉢・肥料の基本、植え替えやタネまきなど、基本的な作業のコツを網羅している。

初心者は「自ら枯れる」一年草からスタート

「サボテンも枯らしてしまう」という初心者には、一年草から挑戦するのがおすすめだという。一年草とはその名の通り、1年以内に成長のサイクルを終える植物。誰が育てても「自ずと枯れる」ので、心のハードルが下がる。一年草を育てながら、植え付け、水やり、切り戻しなど、ほかの植物を育てるために必要な知識を身につけていけばいいのだ。

本書ではさらに、上手に花を咲かせるテクニックや寄せ植えをおしゃれにするデザイン、切り花で長持ちさせる方法などもていねいにレクチャーしてくれる。

「育ててあげる」ではなく「ともに生きていく」

「園芸とは、人が植物を"育ててあげる"のではなく、人が植物に寄り添い"ともに生きていく"もの」と三上さん。私たちは植物が成長するための「手助け」をするのだという。「育て方のマニュアルは絶対ではない」という信念から、本書では「ヒント」という言葉を使っている。

「大切なのは、どうしてそのように育てるべきなのか理由を知ることで、それがわかれば、どんな植物だって自分で答えを導き出して、うまく育てられるようになるものです」

園芸というと、かかりっきりでお世話をするイメージがあったが、人間の役割はあくまでも手助けなのだという。植物とともに暮らすようなイメージを持つと、園芸の楽しみ方も変わるかも。 誰にでも始められて、いつまでも楽しめる。そんな「趣味の園芸」を三上さんと一緒に始めてみては?

<目次>
part1 はじめる編 私のおすすめを紹介します!
hint!1 植物のタイプ......自ずと"枯れる"一年草で基礎を身につける
hint!2 一年草......鮮やかな花姿で彩る花壇の主役
hint!3 多年草・宿根草......毎年咲いて、ローメンテナンス! ほか
part2 そだてる編 毎日のお世話や作業の秘けつ!
hint!11 植物との向き合い方......植物のサイクルを知り、生育に寄り添おう
hint!12 四季の園芸・春......春はお祭り! 園芸デビューに最適です
hint!13 四季の園芸・夏......夏はチャンス! 暑さを上手に使おう ほか
part3 たのしむ編 植物の可能性は無限大!
hint!34 寄せ植えのデザイン1......役割は4つ! 鉢を1つの舞台にしよう
hint!35 寄せ植えのデザイン2......つながりを見つけ、面と線で組み立てる
hint!36 寄せ植えづくり1......大きい根鉢は"ローリングもみほぐし"で小さく! ほか
あとがき

■三上真史さんプロフィール
みかみ・まさし/園芸デザイナー、タレント。1983年6月20日生まれ。2011年より2021年までNHK「趣味の園芸」の司会を務め、同年4月より講師。多くの花や緑を栽培してきたほか、フラワーアレンジメントや華道もたしなみ、ガーデンコーディネーター、フラワーデザイナーの資格をもつ。YouTube「三上真史の趣味は園芸チャンネル」も好評配信中。

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