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義母に教わって作ったイースターの甘いパン。季節の焼き菓子が楽しいドイツ【日登美のタベコト in Berlin・46】

  • 2023.4.22

ベルリン在住で6人の子どものお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主宰している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイです。

季節の焼き菓子が楽しいドイツ

イースターの前の木曜日に食べる「Gründonnerstagskringel」と呼ばれる甘いパン。義母に教わって作りました。美味しい!
こういう菓子パンはみんな大好き。焼きたてがまた格別!

日本にお節句があるように、ドイツにも季節の行事があります。例えばみなさんご存じのクリスマスを筆頭に、春はイースター、降臨祭にヨハネ祭、などなど。キリスト教がらみのお節句なのですが、やっぱりその季節の何かとつながっていて、今や我が家の1年の暮らしのリズムになっています。

クリスマスの定番 Lebkuchen と呼ばれる日持ちするクッキー。クリスマスマーケットでもよく売られています。特別な調合スパイスの香りはこの時季だけのもの!
Lebkuchen にアイシングをするのがクリスマスの子どもらの楽しみです。

お節句といえばやはり食べ物。こちらではそれぞれの行事によって作られる焼き菓子があります。ドイツのお祭りでは必ず焼き菓子やパンなど、ベイキングするものが食べられています。誰もがパーティーがあるといえばケーキを焼くし、人が来るといえばケーキを焼くし。お節句といえばやっぱりケーキを焼いたりパンを焼く。

そして、このドイツの季節のルーティーンが、とうとう我が家にも定着してきました。季節ごとのパンを焼く、お菓子を作る。そうやって1年に1度しか作らないものがあるって楽しいです。いつでも作っていいってわけじゃないっていう。その時にしか食べられないっていう。いわば期間限定というのは、ワクワクしませんか?

11月セントマーティンの日に食べられるガチョウにちなんで型取られたガチョウ形のパンを分け合います。分け合えるようちぎりパンになってるのがポイントらしい。
夏至のヨハネ祭では真っ赤な火にちなんで赤スグリを使ったケーキをお祭りで食べました。色も大切なんだよね。

こうして年に1度のワクワクを台所から繰り返していくうちに、この不思議なリズムが子どもたちにも心地よく素敵な思い出になっていることに最近気がつきました。台所から季節のリズムを楽しむ。ドイツでも日本でも、きっと世界中どこでもこういう季節のお節句メニューってあるんじゃないかな、と思うと世界は繋がっているな!と思えてなんだか嬉しくなってしまうのです。

イースターといえば羊。やはり羊にちなんで羊形のケーキを焼きます。この型が売ってるのがさすがドイツ。
こちらイタリアのパネトーネ風パン。ブラジルのクリスマスはイタリア系移民も多くシュトレンでなくパネトーネが主流だったので我が家でも焼いてます。
今年のイースターもひいおじいちゃんとお料理をいっぱいしました。ケーキも焼ける87歳です。
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