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もっと主張した方がいい?【保育士解説】外でだけ引っ込み思案な子の育て方

  • 2023.4.22

お家ではいつも元気いっぱい…でも、一歩外に出ると別人。「お家での元気はどこに?」「うちの子、こんなに引っ込み思案で大丈夫?」と思ったことのある方はいらっしゃいませんか?この記事は、保育士ママ5人で運営しているいつママ(@itsumama__)のるなママが、引っ込み思案に関するお悩み解消法をご紹介します。

一歩、外へ出ると引っ込み思案…うちの子は大丈夫?

公園や外出先で、周りの子は楽しそうに遊んでいるのに、うちの子は周りの様子をうかがってばかり。家の中では元気いっぱいなのに…と思うことはありませんか?

「家にいるときのように、積極的になってほしい」と悩んだことはありませんか?そんなお子さんをお持ちのご家庭は、どんな対応をしていけば良いでしょうか。

子どもは「外に出る経験を積んでいる途中」

大人でも、人と関わることがあまり得意ではない人もいますよね。会社では黙々と仕事をし、プライベートでは好きなアーティストのライブにノリノリで参加している人や、職場では厳格な社長さんも、お孫さんに会えば、デレデレ…声のトーンを上げて遊んでいる、というシーンは想像できると思います。

子どもでも、いろいろなタイプの子がいるのは当然ではないでしょうか。また、以下のような考え方もありますよ。

「その場に合わせた対応」は場数を踏んで覚えていく

大人は多くの経験を経て、状況に応じてその場にあった立ち振る舞いをすることができます。もし、本当の自分を見せているわけではなくても、話を合わせたり、その場の雰囲気を見て明るく振舞ったりすることができます。

それは、今までの学校生活やクラブ活動…あるいは習い事や親せきの集まりなど、何度も様々な場面を経験してきて、社会と接してきたから。

子どももさまざまな場を経験するうちに、外での自分にとって楽しいふるまい方を覚えていきます。

状況を把握することに一生懸命な子も

子どもは子どもなりに、周りやその状況を見て「どんな子がいるのかな」「あの子はどんなタイプの子なのかな」「今はどういう状況なのかな」というのを感じ取ったり、考えたりしています。

そして、それを把握するために一生懸命観察しているのです。静かにしているだけに見えても、頭の中はフル回転なのかもしれませんよ。

外でも積極的な「個性」もある

もちろん、「まずは行動」というタイプの子もいます。観察する前に、「何して遊んでるの?」「私は○○っていうんだけど、お名前はなんていうの?」など、自分から進んで声をかけてみる子もいます。それはその子の個性でしょう。また、普段の親の様子を見たり、親と一緒に知らない人と接する場面を経験したりして、社交的になったり、積極的に声をかけられるようになったりする子もいます。

いずれにしても、積極性の有無は気質によっても違うものなので「消極的なのがよくない」とネガティブに考える必要はありません。親として何かして「気質を変えようとする」といった行動も必要ないと思います。

無理に積極性を求めないで

ついつい「積極的にならないと」「自分から声をかけてみなよ」と子どもに助言することがあると思います。アドバイス程度ならよいのですが、積極性を求めすぎると子どもにとって負担になってしまうかも。

例えば、夫から「○○さんちの奥さん、裁縫が上手で、子どもにも手作りの鞄とか服とかも作ってるんだって。君もやりなよ」なんて言われたらどうでしょう?苦手なことをやるように強く言われたらイヤですよね。子どもも同じ。「こうあってほしい」と思う大人の理想は、子どもにとってはしんどいことがあります。

積極的に活動したり、行動に移したりする子は目立つし、よく見えることがあります。でも、この幼少期の姿はほんの数年です。その姿だけが「良し」かといえば、そんなことはありません。まだまだ人格を作っていく過程であって、その子ならではの良い面も育っている最中なのです。

今のまま、ありのままを受け入れていく

今、子どもが持っている部分はどんな部分でしょう。その持っている部分に注目してみると、決して引っ込み思案がマイナスなわけではありません。

「あなたは、本当によくいろいろな所を見ているね」「よく観察して、気付いたり感じたりできることってすてきなことよ」と、よい所見つけて肯定することは、子どものこれからを生きていく力になり、心の根っこの強さになるでしょう。

家で安心して自分を出せているなら、家庭が「居場所」になっていること。それはとても素晴らしいです。外での積極性にばかり注目せず、家でリラックスして過ごせていることをプラスにとらえてください。外でのふるまいもわが子の個性としてとらえて、ありのまま受け入れてあげてくださいね。

著者:itsumama55

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