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フランスのチョコレート工場見学→信じられない仕打ちを受けた【フランスは今日も平常運転(18)】

  • 2023.4.20

<フランスのチョコレート工場見学→信じられない仕打ちを受けた>フランスは今日も平常運転[#18]

前回に引き続き今回の舞台もパン学校の3コース合同で行ったチョコレート工場見学です。

行先はカカオ豆の選別から製造まですべての工程を自社で行い、こだわりのチョコレートを作る創業140年以上の老舗ショコラティエ。

バスで説明を受けたものの、乗り物に弱い私は荒い運転にノックアウト寸前でした。
なんとか再起不能を回避し、気を取り直して見学スタートです。

高さが体育館ほどもある天井まで積まれたカカオ豆に囲まれ、チョコレートができるまでの説明を受けました。

工程を経るごとに変化するチョコレートが出されましたが、スタッフに騙されて食べたカカオニブの苦さは今でも忘れられません。

日本で工場見学と言えばガラス越しや2階から見るのが多いですが、「大丈夫なの?」と心配してしまうぐらいスペースの中まで案内されてびっくり。
専門学校からの依頼だからかもしれませんが、この機会を逃してなるものかと器具や設備を見て触って回らせてもらったのです。

そして、行く先々で「口直し」とばかりにチョコレートの試食が出されました。
正直「食べ過ぎたな…」と思いながら見学を終えると、通されたのは会議室のような部屋でした。

資料が渡され、工場で取り扱っている配合が微妙に異なるチョコレート15種類の食べ比べが始まったのです。

助けを求めるように周囲を見回しても、私以上に試食を頬張っていた同級生たちは楽しそうに食べ比べを始めていました。

観念して食べ始めたものの味の感想を書くプリントがなかなか埋まらない私に、付き添いの先生には英語で書くのが苦手なのだと勘違いされて代筆を買って出られ、日本語で書くこともできず…泣。

終わった頃には頭もお腹も限界を越え、ヨロヨロとバスに乗り込んで行きとは異なる運転手に安心したのもつかの間。
さらに荒い運転が最後のダメ押しとなって胸やけと車酔いに苦しみ、チョコレートよりも苦い思い出の残る工場見学となったのでした。

教訓。どんなにおいしいチョコレートもほどほどに。

さて、次回はフランスで気軽に作ったパンがまさかの事態に発展したお話をご紹介します!

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