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4月23日は「シジミの日」!?その理由は?4月がシジミの旬なの?

  • 2023.4.20

4月23日には、「シジミの日」という記念日があります。 この記念日、シジミの旬に当たることから来た記念日・・・というわけではありません。

では、誰がどのような目的から制定された記念日なのか、実際のシジミの旬はいつなのかを解説していきます。

4月23日は「シジミの日」

 

ここからは、4月23日にある「シジミの日」がどのような記念日なのかを見ていきましょう。

「シジミの日」は誰が制定した記念日?

「シジミの日」は、シジミの研究を長年にわたり行っている有限会社日本シジミ研究所が制定しました。 この日本シジミ研究所があるのは、シジミの名産地でもある宍道湖のすぐ近く。 日本唯一のシジミの展示館「宍道湖しじみ館」内にあります。

4月23日が「シジミの日」となった理由

「シジミの日」が制定されている4月23日。 この日付は、「シ(4)ジ(2)ミ(3)」という語呂合わせから来ています。

食品として優れるだけでなく、水質浄化の面でも力を発揮するシジミの有用性をアピールするのが目的とされる記念日となっています。 また、日本記念日協会によって認定・登録されている記念日でもあります。

4月にシジミが旬を迎えるから制定された記念日ではないんです。

年2回あるシジミの旬

 

シジミには年に2回旬があります。 そして、旬に合わせた呼称がされることがあります。 それが冬頃の「寒シジミ」と、夏場の「土用シジミ」です。

寒シジミの旬

12月~3月の冬場に旬を迎えるシジミは「寒シジミ」と呼ばれます。 冬のシジミは、越冬のために栄養を蓄えていることからコクのある美味しさを楽しめます。

土用シジミの旬

6月~9月の夏場を「土用シジミ」といいます。 シジミは夏に産卵時期が訪れることから、この時期のシジミは身が大きく膨らんでいるのでぷりぷり食感を楽しむことができます。

4月はシジミの旬の狭間?!

越冬したシジミは、夏の産卵に向けて栄養を摂取し体を大きくしていきます。 ということは、4月のシジミは冬に使い切った栄養を蓄え始めた時期ということになります。

つまり、冬の旬と夏の旬の間の時期ということになります。

「シジミ」と「アサリ」「ハマグリ」はなにが違う?

 

シジミに似ている貝として、同じく2枚貝の「アサリ」や「ハマグリ」があります。 これら3種の貝はどのような違いがあるのでしょうか。 ここからはシジミと似ているアサリやハマグリがどう違うのかについて見ていきましょう。

好む環境の違い

シジミとアサリ・ハマグリでは、好む環境が異なります。

シジミ

シジミは、淡水もしくは海水が混ざる汽水域に生息します。 川や湖、海に直結している河口付近にも生息しています。

一大産地として知られる宍道湖では、漁獲量の90%近く、年によって95%以上をシジミが占めているともされます。

アサリ

アサリは、水深10mまでの砂泥底海を生息地とします。 柔らかい砂浜を好み、集団で生息しています。

砂浜などでの僅かな穴が空いているのを見つけたら、その下にはきっとアサリいるでしょう。 「アサリの目」とも呼ばれるその穴は、砂地に身を潜めたアサリが海水を取り込むために水管を伸ばした跡だからです。

ハマグリ

ハマグリもまた、潮間帯の砂泥底海に生息しています。 アサリよりもハマグリのほうが水深の深いところに生息していることがあり、潮間帯だけでなく水深20mほどのエリアにも生息しています。

大きさや姿の違い

シジミ・アサリ・ハマグリは大きさや姿も違います。

シジミ

 

シジミの大きさは、2~3cmほど。 アサリやハマグリに比べると小振りとなっています。

貝の表面に模様はほぼなく黒色や茶色で、丸みを帯びた形状をしています。 表面には小さな筋があるものの、つるりとした感触をしています。

アサリ

 

アサリの大きさは3cm~4cm程度となります。 大きいものだと、6cmほどにまで成長します。

模様は多様で、縞模様や幾何学模様であったり逆に無地のものも。 色も黒・白・白茶色・茶色であったり、中には青色や青白色などがあります。 北海道では、目立った模様がなく黄褐色がかった色をしているとされます。

表面には大きな筋があるため、ざらざらした触感をしています。

ハマグリ

 

ハマグリの大きさは5cm~6cmで、大きいものだと10cmほどにもなります。

その貝は、光沢のある白色で、三角形にも近い丸みを帯びた形状をしています。 その表面に凹凸はあまりなく、滑らかでつるつるしています。

旬となる時期の違い

シジミ・アサリ・ハマグリは旬となる時期も違います。

アサリ

アサリの旬は初春と秋口、2月~4月と9〜10月の2回とされています。 潮干狩りが行われる夏は旬の狭間と言えるかもしれませんが、その多くは養殖されたものが砂浜にまかれていますので、旬に左右されていないと考えていいかもしれません。

ハマグリ

ハマグリの旬は2月~4月とされています。 この時期のハマグリは、産卵前で大きく身が膨らんでいるとされます。 この時期にある桃の節句では、潮汁としてハマグリが食される文化が日本にはありますね。

まとめ

4月23日の記念日「シジミの日」。 とはいえ、4月や春先にシジミが旬を迎えるわけではありません。 むしろ、シジミは夏と冬に二度旬を迎えますので、この記念日に当たる時期は旬と旬の間とも言えます。

では、なぜこの時期に記念日があるのかといえば、「シジミの日」は「シ(4)ジ(2)ミ(3)」という語呂合わせから来ているからです。

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