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「香害」と言われないために。香りのお作法を知っておこう。

  • 2023.5.11

香水だけではなく、柔軟剤やルームフレグランスなど、日常生活の中でも香りを選ぶ機会が多い。しかし、強い香りは「香害」として嫌われてしまうことも多いので、使い方が難しい。

自分が香りを楽しみつつ、周りの人も心地よくするにはどのように選べばよいのだろうか。

2023年4月13日『暮らしの図鑑 香りの作法 基礎知識×覚えておきたいアロマ40×楽しむ工夫』(翔泳社)が発売された。

著者は、アロマ調香デザイナー(R)の齋藤智子さん。本書では、香りにまつわる知識や香りを通じて出会った人や場所、モノなどを紹介していく。

香りの基礎知識や歴史、合成香料と天然香料の違いや覚えておきたいアロマの図鑑、そして調香のメソッドなども掲載。

齋藤さんによれば、「かおり」には「香り」「薫り」「馨り」といくつかの漢字があり、それぞれに少しずつ意味が異なるという。「香り」は一般的に、コーヒーの香りや梅の香りなど、具体的に鼻で感じる匂いを意味し、「薫り」は、文化の薫りや風薫る五月というように、イメージや抽象的なことを指す。また、「馨り」は名声などが遠くまで届くことをいうそうだ。

心地良い香りをもっと知りたい人は、精油の知識を抑えておこう。自分の好きな香りと出会うヒントになる。

たとえば、「オレンジ・スイート」の香りは、多くの人に愛される明るい香りだ。気分の落ち込みや不眠、食欲不振、消化不良、冷え、むくみなどをやわらげる効果も期待できるという。

自分も周りも心地よくいられる香りを選ぶためのガイドブックだ。これまで何となく選んでいた香水やアロマ、柔軟剤選びも、知識があると楽しくなりそう。

■齋藤智子さんプロフィール
さいとう・ともこ/アロマ調香デザイナー(R)、一般社団法人プラスアロマ協会代表理事、TOMOKO SAITO AROMATIQUE STUDIO 主催、TS Aromatique 株式会社 CEO
天然精油にこだわり、国内外で企業やホテル、ブランドなどのアロマ空間演出を手がけるほか、美術館での創香などアート分野の企画でも活躍。2013年より一般社団法人プラスアロマ協会を立ち上げ、アロマ調香デザイナーの育成やアロマ調香の普及に努めている。

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