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【騒動まとめ】フランク・オーシャンがコーチェラ2週目辞退、一体その前に何があった?

  • 2023.4.18
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2023年のコーチェラ・フェスティバルでヘッドライナーを務めていたフランク・オーシャン。1週目のステージが物議を醸していたフランクが、2週目の出演を辞退すると発表。2週目の公演を辞退するまでを時系列で説明。(フロントロウ編集部)

コーチェラ・フェスティバルのヘッドライナーにフランク・オーシャン

アメリカ・カルフォルニア州インディオの砂漠地帯コーチェラ・ヴァレーで開催されるアメリカ最大の音楽フェス、コーチェラ・フェスティバルで、2023年にヘッドライナーを務めたフランク・オーシャン。

画像1: 2017年のParklife Festivalの時の写真。
2017年のParklife Festivalの時の写真。

フランクはもともと2020年のコーチェラ・フェスティバルでヘッドライナーを務める予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大によりフェスが中止となり、当初の予定から約3年遅れ、満を持してヘッドライナーを務めた。

2016年にアルバム『Blonde』をリリースして以来、楽曲はリリースしているがアルバムはリリースしていないうえ、6年以上ライブを行なっていないことから、今回のコーチェラ・フェスティバルでのフランクのパフォーマンスは、かなり期待が寄せられていた。

今回のコーチェラ・フェスティバルでは、ほとんどのアーティストのパフォーマンスがYouTubeで生中継され、自宅で見ることができたが、当日になりフランクとビョークは生配信されないとのアナウンスが。

この時点で自宅組はがっかり。しかし、ツイッターで自宅組の失望ツイートが溢れるなか、現地組も思いもよらないパフォーマンスを見ることになった。

会場に響き渡った強制終了のアナウンス

フランク・オーシャンは4月17日の午後10時からパフォーマンスする予定だったが、登場したのは約1時間後。しかし足元はスリッパ。そしてステージが始まっても歌わず、巨大なスクリーンに隠れてほとんど姿が見えなかったり、口パクのような演出でパフォーマンスしたりと、ある意味やりたい放題だった。

画像: 2012年にコーチェラ・フェスティバルに出演した際の写真。
2012年にコーチェラ・フェスティバルに出演した際の写真。

コーチェラ・フェスティバルは、2013年にコーチェラの主催者であるゴールデンボイスと、会場があるカリフォルニア州インディオ市との間で“門限”が制定されており、5分すぎると1日あたり20,000ドル(約260万円)の罰金が課され、それ以降は1分ごとに1,000ドル(約13万円)が課されるとPitchforkが報じている。

今回、フランクは1時間遅刻したため、当然ながら“門限”は破られることに。フランクは門限が過ぎた0時頃にアイズレー・ブラザーズの「At Your Best (You Are Love)」をカバーした後、突如袖へ。その後、再びステージに戻って来ると思われたが、「門限に達したので、ショーは終了しました」と告げられた。ちなみにこの時点で門限を25分ほど過ぎていたとNMEが報じた。

当日に急遽セットを変更して大幅遅刻

この日フランク・オーシャンのステージが1時間も遅れたのは、急なセットチェンジのため。元々はステージにアイスリンクを作って、アイススケートの選手を登場させる予定で、何週間も練習していたよう。

しかし、フランクは当日の最後の最後になり、アイスリンクはいらいないと判断。そこで、アイススケート選手たちはスケート靴を履かずに、ステージ上を歩くという演出が取られた。その結果、さまざまなカオスに繋がってしまったようで、関係者は、フェスのニュースなどを伝えるSNSアカウントFestive Owl にこう語った。

画像2: 2017年のParklife Festivalの時の写真。
2017年のParklife Festivalの時の写真。

「公演開始時に彼の周りを歩いていたのは、じつはアイススケート選手で、何週間も練習しており、本当は作品の一部としてスケートをすることになっていたんです。コーチェラは何ヶ月も前から計画され、承認されていたステージを解体し、アイスリンク全体を溶かし、今日フランクが何の前触れもなく決めたようにセットし直さなければなりませんでした。その結果、1時間の遅れが生じてしまい、ご覧のような結果になってしまったのです。このようなことが起こったのは、すでに日曜日の開場が始まり、人々が彼を見るために場所を確保しているときでした。もし直前の変更がなければ、彼は出演しなかったでしょうし、フェスティバルを締めくくるヘッドライナーもいないままでした。また、フランクは、最後の最後でライブストリームを無しとしたので、コーチェラ側は後味の悪い思いをさせられました。結局のところ彼は、これは私が聞いた言葉ですが、『そこにいたくないのに、いなければならない義務があるように見えた』のです。彼も含めて、すべてが土壇場で壊滅してしまったのです」

ただTMZ は、フランクがコーチェラの数日前にリハーサルを行なった際に会場で自転車事故に巻き込まれて足首を負傷し、セット変更はそれが原因だと報じた。

フランクがステージに立ったのは亡き弟との思い出

関係者が「彼はそこにいたくないのに、いなければならない義務があるように思えた」と発言していたが、それでもステージに立ったのは、亡き弟との思い出があったから。

画像: @rryanbreaux/Twitte
@rryanbreaux/Twitte

フランクは2020年に18歳の弟であるライアン・ブローを交通事故で亡くしている。ライアンが乗っていたクルマは、中央分離帯の木に衝突したことで炎上し、乗車していたライアンとライアンの友人が死去。

コーチェラ・フェスティバルにはライアンとの思い出がたくさんあるようで、フランクはステージで「この数年、私の人生は大きく変わりました。弟と私は、このフェスティバルによく来ていたんだけど、私はここの埃っぽさが嫌いなので、半分くらいはここに無理やり連れてこられていた気がします。いつも参加した後は呼吸器系の感染症にかかっていたので、来るのを避けていたのですが、結局はいつもここに来ていました。一番の思い出は、弟とトラヴィス(・ベネット)と一緒にRae Sremmurd のステージを見たことです。あのテントで彼らの音楽に合わせて踊っていたんです。彼が僕たちみんなとここにいたら、きっととても興奮していただろう。今までずっと応援してくれて、耳を傾けてくれて、愛をありがとうと言いたいです」と語っていた。

フランク・オーシャンがコーチェラ2週目を降板、Blink-182がヘッドラインナーに

コーチェラ・フェスティバルは、2週にわたって開催されるフェス。1週目は物議を醸していただけに、2週目はどんなパフォーマンスを見せてくれるのだろうかと注目が集まっていたが、なんと2週目のヘッドライナーを辞退するとフランク・オーシャンの代理人が発表した。

画像: 2014年のMusic and Arts Festival の写真。
2014年のMusic and Arts Festival の写真。

フランクの代理人は「1週末目の公演前にフェス会場で足に怪我を負ったフランク・オーシャンは、予定していたショーを行うことができなくなりましたが、まだパフォーマンスする意思はあました。そして72時間後、ショーは不可欠な理由で改変されました。フランクは左脚の2ヵ所の骨折と捻挫のため、医師の助言により、2週末目の公演はできないことになりました」と声明出した。

そしてフランク1週末目のパフォーマンスについて、「カオスでした。カオスの中には美しさはある。私が意図していたものとは違かったが、あそこにいられて楽しかったです。また会いましょう」とコメント。

最初は足首を怪我したとだけ報じられていたが、まさか骨折しながらパフォーマンスを行なっていたとは。

ちなみにフランクがヘッドライナーを辞退してしまったことで、代役は90年代にブレイクしたポップ・パンクバンドのブリンク182が務める。

画像: フランク・オーシャンがコーチェラ2週目を降板、Blink-182がヘッドラインナーに

コーチェラ・フェスティバルの開催直前にサプライズで出演すると発表されたブリンク182は、ベーシストを務めるマーク・ホッパスが、がんのため闘病中で、リアリティスターのコートニー・カーダシアンと結婚したドラマーのトラヴィス・バーカーが3月に指の手術を受けていたが、見事に復活。

2015年以来のステージとなったコーチェラ・フェスティバルのパフォーマンスは、大盛況だった。(フロントロウ編集部)

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