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高校生、大学生らの子がいる親世代40~50代の平均貯蓄額は?「0円」17.6%…1000人調査で“リアルな声” 子どもの“インターネット詐欺”被害も

  • 2023.5.16
「金融リテラシーと家庭の金融教育に関する調査2023」の結果とは…
「金融リテラシーと家庭の金融教育に関する調査2023」の結果とは…

SMBCコンシューマーファイナンスが、「金融リテラシーと家庭の金融教育に関する調査2023」を実施。その結果を発表しました。調査は、3月14、15日の2日間、高校生または大学生など(大学生、短大生、専門学校生、浪人生)の子どもがいる40~59歳の男女500人ずつを対象にインターネットで行いました。データは、1000人の有効サンプルで作成しています。

全回答者1000人に「子どもはお金の教育(金融教育)を受けたほうがよいと思うか」と聞いたところ、「受けたほうがよい」が86.4%、「受けなくてもよい」が13.6%という結果で、大多数の親が子どもにとって金融教育は欠かせないと考えていることがわかりました。

そこで、「子どもがお金の教育(金融教育)を受けたほうがよい」と答えた864人に「子どもがお金の教育(金融教育)を受けるのは、どのくらいの時期からが良いと思うか」と質問したところ、「小学生」が46.4%と最も高い結果になりました。続いて、「中学生」が21.9%、「高校生」が12.2%、「小学校入学前」が9.5%、「大学・短大・専門学校生、予備校生」が7.4%、「就職してから」が2.7%という結果がでました。

累積比率を見ると、「小学校卒業まで」が55.9%、「中学校卒業まで」が77.8%でした。親の半数は、子どもが小学校を卒業するまでに「お金の教育を受け始めてほしい」と考えているということです。

「子どもに教えることができる金融リテラシー」についての質問では、「ローン・クレジットの特徴(支払い方法や利息)や留意点」が20.3%と、最も高い結果になりました。続いて、「キャッシュレス決済の特徴・留意点」が18.5%、「インターネット詐欺の種類・特徴(ワンクリック詐欺、フィッシング詐欺など)」が17.9%でした。男女別に見ると、男性では「インターネット詐欺の種類・特徴(ワンクリック詐欺、フィッシング詐欺など)」が19.2%、女性では「家計管理の必要性・方法」が19.4%で、共に2位にランクインしていました。

子どもに教えたい金融リテラシーの“内容”を質問したところ、「税金、年金、社会保障等の種類・特徴」が26.5%でトップになりました。税金や年金、社会保障といった暮らしに深く関わる知識について学ぶことの必要性や重要性を直接伝えたいと思う人が多いのではないでしょうか。次いで高かったのは「ローン・クレジットに関連するトラブル」で24.2%、「インターネット詐欺の種類・特徴(ワンクリック詐欺、フィッシング詐欺など)」で23.1%でした。

高校生の親では「インターネット詐欺の種類・特徴(ワンクリック詐欺、フィッシング詐欺など)」が27.6%、大学生などの親では「税金、年金、社会保障等の種類・特徴」が27.6%で、それぞれ1位になりました。

また、「子どもに最も身につけてほしいと思う金融リテラシー」では、「ライフプランの必要性・立て方」が12.1%で1位になりました。「人生100年時代」と言われているため、将来に備え、ライフプランをしっかりと立てられる力を身につけることが大切だと考えている人が多いのではないでしょうか。2位は「税金、年金、社会保障等の種類・特徴」で9.1%、3位は「家計管理の必要性・方法」で8.0%でした。

親は、金や経済について子どもとどのような話をしている家庭が多いのでしょうか。全回答者に、「子どもと話をしたことがある“お金や経済に関連する話題”」を聞いたところ、1位は「お小遣い」で37.5%、2位は「アルバイト代」で28.2%、3位は「詐欺・お金のトラブル」で18.3%という結果でした。男女別に見ると、女性では「アルバイト代」が35.8%と、男性の20.6%と比べて15ポイント以上、高い結果になりました。

高校生の親では「お小遣い」が41.2%、「教育ローン・奨学金」が18.5%、「お金の稼ぎ方」が17.3%、大学生の親では、同じ順で33.5%、13.2%、11.5%と比べて、5ポイント以上も高くなっていました。

貯蓄や投資、消費などお金の使い方・使い道についても調査していました。全回答者に、現時点で、どのくらいの貯蓄ができているかを聞いたところ、「100万円~200万円未満」が14.0%、「500万円~1000万円未満」が15.0%、「1000万円~2000万円未満」が12.4%などに分かれ、平均は826万円でした。また、「0円」は17.6%でした。年代別に見ると、現時点の貯蓄額の平均は、40代が約672万円、50代が約1005万円ということが判明しました。

詐欺などのお金に関するトラブルについても質問しています。全回答者1000人に、これまでに詐欺などのトラブルの被害に遭った経験は「遭ったことがある」が18.3%、「遭いそうになったことがある」が28.6%でした。

「これまでに詐欺などのトラブルの被害に遭ったことがある」183人に、被害に遭ったことがあるトラブルを聞いたところ、「マルチ商法・ねずみ講」が29.5%が最も高いという結果でした。次に「ネットオークション詐欺」が24.0%、「フィッシング詐欺」が22.4%と続きました。

また、「これまでに詐欺などのトラブルの被害に遭いそうになったことがある」286人に、被害に遭いそうになったことがあるトラブルも質問したところ、「マルチ商法・ねずみ講」が33.2%、「ワンクリック詐欺」が31.1%、「フィッシング詐欺」が26.2%という回答になりました。

さらに、全回答者1000人に、これまでに子どもが詐欺などのトラブルの被害に遭った経験を聞いたところ、「遭ったことがある」が8.1%、「遭いそうになったことがある」が11.7%でした。

子どもが詐欺などのトラブルの被害に遭ったことがある人81人に、トラブルの内容を聞くと、「ネットオークション詐欺」が29.6%、「フィッシング詐欺」が21.0%、「ワンクリック詐欺」が17.3%という順番でした。

そして、「これまでに子どもが詐欺などのトラブルの被害に遭いそうになったことがある」117人にもトラブルの内容も質問すると、「ワンクリック詐欺」が36.8%と最も高くなり、「フィッシング詐欺」が31.6%、「ネットオークション詐欺」が20.5%と続きました。

オトナンサー編集部

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