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「コーチェラの真実」をインフルエンサーが暴露、インフルエンサー文化でコーチェラ終焉の時代!?

  • 2023.4.18
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日本でもツイッターでトレンド入りしていた、コーチェラ・フェスティバル。多くのインフルエンサーが集まるフェスで「すごく当たり前に起きている」衝撃の真実について、有名インフルエンサーのローレン・グレイが暴露した。(フロントロウ編集部)

インフルエンサー・カルチャーの闇、ローレン・グレイが暴露

インスタグラムで2,400万人以上のフォロワーを持つローレン・グレイが、米時間4月14日から2週末連続でカリフォルニア州の砂漠地帯コーチェラ・バレーで開催されているコーチェラ・フェスティバルについて衝撃的な暴露をした。

画像: コーチェラ2023のヘッドライナーのひとり、バッド・バニー。
コーチェラ2023のヘッドライナーのひとり、バッド・バニー。

プエルトリコ出身のバッド・バニー、K-POPグループのBLACKPINK、フランク・オーシャンの3組がヘッドライナーを務める今年。1週目の会場には、モデルたちと参戦したレオナルド・ディカプリオから復活愛したショーン・メンデスとカミラ・カベロまで、多くのセレブが来場した。

日本のツイッターでもトレンド入りした「コーチェラ」。インスタグラムやTikTokでも、現地から楽しそうな様子が次々とアップされていたが、インフルエンサーのローレン・グレイが、多くのインフルエンサーは実際には会場には行っていないと衝撃の告白をした。

画像: 人気インフルエンターのローレン・グレイ
人気インフルエンターのローレン・グレイ

TikTokにアップした動画で、コーチェラは「インフルエンサーのオリンピックみたいなもの」で、インフルエンサーならば「参加するのがマストな場所」だとしたローレンは、「でも、ほとんどのインフルエンサー、あるいは多くのインフルエンサーは、コーチェラには行っていないんです。それって、すごくヤバい事実でしょう? 彼らは砂漠に出かけ、Airbnbを借りるか、誰かの家に泊まって、衣装を整え、髪を整え、化粧をして、投稿するのです」と暴露。

「彼らはフェスには行かない。リストバンドも持ってない。ただ、砂漠まで車で行って、インスタグラム用の写真を撮ったり、TikTok動画やミームを作ったり。そして、車で帰るだけ」と続けたローレンは、「だから、もしあなたがコーチェラに行ってない自分はつまらない、寂しいと感じていたら、多くの人たちもコーチェラには参加してないということを知っておいてください」と付け足した。

もちろん、行っている人も多数いるのだろうが、SNSに投稿しているなかの大部分が行っていないというのがローレンの主張。ちなみにローレンいわく、これは業界では有名な話で、「すごく当たり前に起きていることなのでみんな知ってると思っていた」とした。

チケット完売せず、インフルエンサー文化がコーチェラ人気に影響?

コーチェラにおけるインフルエンサー文化については、純粋な音楽好きからも苦情が出ている。

ローレンが「インフルエンサーのオリンピック」と呼んだとおり、1999年に始まり音楽フェス・カルチャーの発展に貢献してきたコーチェラは、今では音楽フェスというよりは、インフルエンサーが集まるソーシャルメディアのイベントになってしまっているとする声が近年多く挙がっている。

砂漠の真ん中で、カラフルなファッションに包まれながら、その週末だけ音楽やアートを通して現実逃避をするという楽しみがあったコーチェラ。この豊かなイベント体験は、世界中の多くのフェスに影響を与えている。しかし今では、そういったフェスの魅力を楽しむことよりも、“映え写真”を撮ることに夢中になっている人が多く、さらに、そういった人々を求めて、会場には多くのブランドのテントが並ぶ。音楽のお祭りが、商業的なソーシャルメディアイベントへと化してしまっていると指摘されているのだ。

画像: アレッサンドラ・アンブロジオ、ジョセフィン・スクライヴァー、ジャスミン・トゥークスといった、コーチェラ常連の元ヴィクシーモデルたちは2023年も参戦していた。
アレッサンドラ・アンブロジオ、ジョセフィン・スクライヴァー、ジャスミン・トゥークスといった、コーチェラ常連の元ヴィクシーモデルたちは2023年も参戦していた。

そういった背景がどれほど影響しているかは分からないが、2023年のコーチェラは、2010年以来初めて先行販売でソールドアウトしなかった。The San Diego Union-Tribune紙によると、近年、コーチェラはソールドアウトにかかる時間が長くなっており、2017年と2018年は約3時間でソールドアウトしたものの、2019年は2週目のソールドアウトに5時間強を要したという。コロナの影響だという声もあるが、2022年は数時間でソールドアウトしたため、同紙は「その答えは、おそらく、来年のコーチェラがどれだけ早く売り切れるかで決まると思います」とした。

アートやファッション、そしてセレブリティの力を使い、音楽フェスを多様な人にとって親しみのあるイベントへと変えることに貢献してきたコーチェラ。今年のラインナップから見ても、まだまだスタープレイヤーを招集する力は十分持っていることが分かるが、チケットのソールドアウト未達は心配な情報。エンターテイメントの種類や楽しみ方が増えている現代において、コーチェラはここからどうさらに進化をしていくのか。(フロントロウ編集部)

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