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柔らかな色彩と筆遣いが織り成す夏の暖かい風景

  • 2023.4.18

Gideon Rubin

柔らかな色彩と筆遣いが織り成す夏の暖かい風景

Gideon Rubin
Top Photo:White Dress, 2023年, キャンバスに油彩, 40.5 x 45.5cmTop Photo:Couple on the Beach, 2023年, キャンバスに油彩, 95 x 95cm

イスラエル・テルアビブ出身のアーティスト Gideon Rubinによる日本初の個展「The Last Day of Summer」が、MAHO KUBOTA GALLERYにて5月20日(土)まで開催中。

White Dress, 2023年, キャンバスに油彩, 40.5 x 45.5cm

1999年にニューヨークのSchool of Visual ArtsでBFA(Bachelor of Fine Arts)を取得後、2002年にはロンドンのSlade School of Fine ArtでもMFA(Master of Fine Arts)を取得し、現在はイギリスを拠点に世界各国で活動するGideon Rubin。

リネンのキャンバスにごく限られた絵画的言語で描かれた彼の画面は、それらを俯瞰する鑑賞者の目を、絵画の中に宿る光を探し求めるように促していく。
そこには過去にヴィンテージの写真を集めていた影響も見られ、絵の具の決して現在を描けない宿命がはっきりと指し示されているように感じられる。

ミニマルな要素で描かれた人物像を前に、人は自らの記憶を重ね合わせ、その純粋な世界にはこの世の誰もを拒絶することのない普遍的な神話が静かに立ち上がっている。

Couple on the Beach, 2023年, キャンバスに油彩, 95 x 95cm

日本では初めての個展となる今展では、11点の新作ペインティングを展示。

ポーランドの映画監督 Tadeusz Konwickiの代表作「The Last Day of Summer(邦題:夏の最後の日)」からインスピレーションを得た最新作では、映画のスチールイメージを出発点として静かで瞑想的なシーンを絵の具で再解釈し、モノクロ映画を絵画的なテクニカラーで生まれ変わらせた。

控えめで詩的な「The Last Day of Summer」は、彼自身の作品にも見られるように余計なディテールを排除して必要なものだけを残し、曖昧でオープンエンドな結末を提示している。

MiG, 2023年, キャンバスに油彩, 50.5 x 41cm

目の快楽へと誘う、繊細で素朴なタッチ。
優しくゆっくりと、内なる感情を重ね合わせて。



MAHO KUBOTA GALLERY
03-6434-7716



【Gideon Rubin “The Last Day of Summer”】
DATE:5月20日(土)まで開催中
※日曜、月曜、祝日休廊
※4月29日(祝・土)、30日(日)、5月1(月)、3日(水・祝)〜8日(月)休廊
TIME:12:00pm~7:00pm
PLACE:MAHO KUBOTA GALLERY
ADDRESS:東京都渋谷区神宮前2-4-7
ADMISSION FREE
WEBSITE:www.mahokubota.com/ja/exhibitions/4120/

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