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[前編]子どもの勉強習慣をつけるために何をしたらいい?受験対策の個別学習塾代表イムランさんに伺いました!

  • 2023.4.17

子どもが勉強をしなくて・・・と悩む方も多いのでは?
今回はそんな悩みについて、30年以上にわたる英語講師としての経験、そして受験対策の個別学習塾代表である株式会社ブルーフレイム代表取締役、イムラン スィディキさんに二回にわたってお伺いしました。

今回は前編です。



「子どもの勉強習慣をつけるには?」

「うちの子ども、なかなか自分から勉強しないんです。どうすればいいでしょうか?」
私は仕事柄、保護者の方からこういったご相談を頻繁に受けます。
この記事を読まれているあなたも、お子さんに対して同じようなご不安を抱えているのではないでしょうか。
多くの保護者は自分の子どものためを思うあまり、「勉強しなさい」とお子さんにガミガミと言ってしまいがちです。
しかし、保護者が子どもに対して「勉強しなさい」と言っても、子どもは言うことを聞かないどころか、むしろ反発してしまいますよね。
小学校の頃なら少しは言うことを聞くかもしれませんが、中学になったら、返事もほとんどしてこないというお子さんも多いのではないでしょうか。

でも考えてみてください。

ママ広場


あなたも子どもの頃に、自分の親に「勉強しなさい」と言われ、あまり面白くない思いをしましたよね。
「確かに自分もそうだったけど、だからこそ、子どもには自分よりも成功してほしい」と思う親心もわかります。
しかし、だからと言って、自分がされて嫌だったことをご自分のお子さんにしても問題解決には至りません。

ではどうすればいいのでしょうか。

小学生、中学生の学習習慣形成において最も大切なのが、保護者の意識改革です。
親はどうしても子どもを変えたがります。
しかし、子どもは小学校高学年に差し掛かると、個人差こそあれ精神的に自立していきます。
それをいつまでも「子どもだから」と言って押さえつけようとしたり、懲罰的なルールを設けて言うことをきかせようとすれば、親子間で不要な対立が生まれてしまいます。その対立構造をそもそもつくらないために大事なのが、保護者の意識改革です。

まず大事なのが、保護者が「子どもの側」に立っていること、「子どもの味方」、「子どものチームメイト」であることを行動で示すことです。
言葉で言うのではなく、行動で示してあげないといけません。

かつて、あなたもそう感じていたように、「もっと勉強しなさい」と言う人は子どもから見れば自分の遊び時間を減らす「敵」なのです。
そんな敵に対して子どもが考えることは「いかに敵を欺くか」になります。

「どうすれば勉強していると思わせておいて、ゲームができるか」、「どうすれば宿題をやったように見せかけて友達と遊びに行けるか」。
子どもたちは常にそんなことを考えるようになります。

保護者があの手この手で、それを阻止しようとすれば、その先にあるのは親子間のイタチごっこです。
あなたも経験はありませんか?保護者がスマホをロックすれば、ロック解除の方法を調べまくり、いつの間にかスマホロックが外されているなんてこと。
そんな時間があるなら、勉強すればいいのに!と思ってしまいますよね。

そこで、このイタチごっこを回避するために保護者にできる最も重要なことは、「教育への積極的な関与」です。
これはアメリカでされた数多くの研究結果で明らかになっているのですが、保護者による子どもの教育への関与は家庭の収入、保護者の学歴、人種よりも子どもの学習に大きく影響を与えているのです。

ここはとても大事なポイントなので、繰り返しますね。
「子どもの教育への関与」は家庭の収入がプラスになるよりも、そして保護者の学歴を上げるよりも(今さら上げることもできませんし)、子どもの学習に大きく影響を与えているのです。

「子どもの教育に積極的に関与する」って、何をどうすればいいのかわかりませんよね。
後編では、アメリカのカリフォルニア州立大学ジェインズ教授の論文を参考に保護者の関わりあい方についてお話します。

出典
Jeynes, W. H. (2011). Parental involvement and academic success. New York, NY: Routledge. (親の関与と学業成績の向上)

Hooper, L. M., Simon, M., Schwartz, J., & Kruzich, J. M. (2016). Parental involvement, child academic self-regulation, and learning behaviors in adolescents. Journal of Adolescence, 51, 103-114. (思春期における親の関与、子どもの学業自己調整、学習行動)

[執筆者]

ママ広場


イムラン スィディキ Imran Siddiqui
株式会社ブルーフレイム代表取締役
コペル英会話教室校長

[プロフィール]
1976年生まれ。上智大学大学院時代、複数の英会話スクールで教え、超人気講師となる。
大学院卒業後、中央青山監査法人に就職するも、英語教育への熱意が冷めず、会社勤めしながら2003年「コペル英会話」を設立。
英会話スクールを経営するかたわら、英語本も23冊出版している。
また、ネットも積極的に活用。オンランの英語コミュニティは登録者数10万人超、YouTubeチャンネルの登録者数は17万人超とネットでの存在感を増す。
2021年には大田区の小中高校向けの個別学習塾を引き継ぎ、塾業界に参入。
中学2年生で英検2級合格など、地域トップレベルの成果を出している。

株式会社ブルーフレイムホームページ
株式会社ブルーフレイム

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