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【上野】買上展 -藝大コレクション展2023-明治から現在まで、東京藝術大学買い上げとなった優秀作品を一堂に

  • 2023.4.16

上野の東京藝術大学大学美術館では「買上展 -藝大コレクション展2023-」が5月7日(日)まで開催されています。

出典:リビング東京Web
「買上」とは

東京藝術大学が卒業および修了制作の中から各科ごとに特に優秀な作品を選定し、大学が買い上げてきた制度です。 前身である東京美術学校でも卒業制作を買い上げて収蔵する制度がありました。藝大の学生は、卒業・修了制作には持てる力の全てを注ぎ作品を仕上げていくそうです。その時代の最先端を生きた若き芸術家たちの熱意が伝わる作品が展示されています。

出典:リビング東京Web

現在東京藝術大学が所蔵する「学生制作品」は1万件を超えています。 今回の展示ではその中から約100件を厳選し、東京美術学校時代から今日にいたる日本の美術教育の歩みを振り返る展示となります。

第1部「巨匠たちの学生制作」

明治から昭和前期までの東京美術学校卒業制作を中心に、自画像などを含めて美校生たちの作品が展示されています。 左手の作品、横山大観の《村童観猿翁》は、回顧展では必ず出品される代表作のひとつです。巨匠たちの代表作が卒業制作である点も興味深い展覧会です。 写真中央の板谷波山の彫刻の作品は別の会場で鑑賞した際はガラス越しでしたので間近で鑑賞できるのは見応えがあります。 ※特別に許可を得て撮影をしております。

出典:リビング東京Web

展示風景 左:横山大観 《村童観猿翁》 1893年 東京藝術大学蔵 中央:板谷波山《元禄美人像》1894(明治27)年 東京藝術大学蔵 奥:和田英作 《渡頭の夕暮》 1897年 東京藝術大学蔵

出典:リビング東京Web

展示風景

第2部 各科が選ぶ買上作品

各科ごとに特に優秀だと選定した作品が展示されています。

出典:リビング東京Web

展示風景

こちらは建築科展示スペースです。

出典:リビング東京Web

展示風景

文化財保存学の展示スペースです。仏像修復までの詳細な説明も展示されています。

出典:リビング東京Web

展示風景

3階テラスには作曲のスコアが展示されています。QRコードを読み取ると演奏映像をご覧頂けます。

出典:リビング東京Web

展示風景

藝大の作品は絵画や彫刻の作品がだけではなく先端芸術表現、文化財保存学、グローバルアートプラクティス、映像研究など研究領域が広がり、それと同時に表現方法も多様化してきています。

出典:リビング東京Web

展示風景

令和5年には東京藝術大学の買上制度が始まってから70年を迎えます。

第一部の展示スペースでは、菱田春草、東山魁夷、高村光太郎といった錚々たる顔ぶれの作品が展示されており藝大における美術教育の歩みや今日の傾向などがわかる貴重な機会となる展覧会です。

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