【長崎県五島市】廃校となった分校を全面改修。「考える時間」に特化した新しいスタイルの宿が誕生

建築家・中村好文さん設計の宿「Philosophers in Residence GOTO めぐりめぐらす」が3月1日(水)、長崎県五島市福江島にある人口約3万3000人の秘境集落・半泊にオープンした。

2泊以上の滞在でゆったり「考える時間」を

国境離島・五島列島に誕生した「Philosophers in Residence GOTO めぐりめぐらす」は、空港のある市街地から車で40分程度の場所にある海辺の小さな集落に佇む廃校となった分校を、全面的に改修。スマートフォンの電波もほとんど入らない場所で「考える時間」に特化した新しいスタイルの宿だ。

宿泊利用は2泊以上から。マンスリー賃貸や一棟貸しにも対応している。

美しい玉石の海岸と歴史ある教会に囲まれた秘境集落

半泊集落は、人口ピーク時の1955年には十数世帯が住んでいたとされるが、2023年時点はわずか5世帯6人が住むばかり。

美しい玉石の海岸と歴史ある教会に囲まれた静謐な場所で、美味しい水が湧くことでも知られており、温暖な季節にはシュノーケリングや釣りなどのレジャーを楽しめる。

フランスやイタリアの修道院からインスピレーション

半泊集落は、潜伏キリシタンの信仰の歴史が色濃く残る地域。各個室は、中村好文さんがフランスやイタリアの修道院からインスピレーションを得た「思索する人のための部屋」だ。

14.4平米のシングルルームは、ル・コルビュジエ氏が設計したリヨン郊外にある「ラ・トゥーレット修道院」の僧坊とほぼ同じサイズ。特徴的なカマボコ天井と「コルビュジエ・カラー」と呼ばれる独特の色調により、扉を開けて足を踏み入れた瞬間、心が自然と切り替わる空間が生み出されている。また、2人で滞在できるツインルームも完備している。

人との交流も楽しめる設備

同施設は滞在中、共用キッチンにて地域で採れた食材や、目の前の海で釣れた魚を調理して楽しむ自炊スタイルを採用。共用キッチンには、庭に向けて開け放てる縁側が設置されている。ふらりと遊びにきた地域住民や滞在者同士が食事をしながら、語らい共に過ごせるスペースとなっている。

「Philosophers in Residence GOTO めぐりめぐらす」で特別な時間を過ごしてみては。

■Philosophers in Residence GOTO めぐりめぐらす 住所：長崎県五島市戸岐町1180番地 公式HP：https://megurimegurasu.jp/ Instagram：https://instagram.com/megurimegurasu510?igshid=YmMyMTA2M2Y=

(ソルトピーチ)