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「アレルギーは心と体両方に起こる」アトピー治療で新米医師が考えたこと|神辺先生の当直ごはん

  • 2023.4.14
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あかりの担当医である平野先生は治療方針で悩みます。そんな姿を見かねた神辺先生は一緒にカレーを作るなかで、あかりが使っていたステロイドのことを話します。あかりの母の苦労や思いを知った平野先生はある治療法をあかりの母に提案することに。この記事では、ちんねんさん、能一ニェさんによる漫画作品『神辺先生の当直ごはん』(KADOKAWA)電子書籍をご紹介する、試し読み企画をお送りします。※本記事は『神べ先生の当直ごはん』(KADOKAWA)から一部抜粋・編集しました。

あかりの担当医である平野は医療の難しさを感じていました。医師にとっては可能性の高い治療法をするのが当たり前。しかし、患者にとっては全てが不安で、どれほどの危険があるのかをわかりやすいもので示してほしいと思ってしまうものです。

神辺の提案で行ったカレー作りがヒントとなり、経口での負荷試験をし、食物アレルギーがないことを確認することにした平野。アトピーの治療をすることでアレルギーの予防にもなることを伝え、あかりに除去食は必要ないことを理解してもらえたようです。ステロイドへの不安をきっかけに医師への不信にもつながっていたあかりの母親。しかし、平野先生の寄り添う姿勢とていねいな説明で気持ちに変化が生まれているようですね。

おいしいと笑顔でカレーを食べるあかりの姿がとても印象的です。治療はもちろん大切ですが、食事を楽しく食べ、笑顔で過ごせることも同じくらい大切だと感じるエピソードでした。

医療を通じて親の思いに向き合う作品

神辺先生の当直ごはん第14話「命を作るもの」では、肌に塗るステロイド剤や、アレルギーに関するお話が描かれます。アトピー性皮膚炎と診断されている娘・あかりの母親は、ステロイド剤を塗っても思うように症状が回復しないことを不安に感じていました。そして、母親の判断でステロイドを塗る治療をやめ、卵や牛乳を食べさせない「除去食」を独自に始めることに。

そんなある日、あかりは喘息の発作を起こし救急受診することになってしまいました。医師はステロイドの必要性を母親に理解してほしいと考えますが、母親は「ステロイドは効かなかった」という思いから医師の説明を受け入れられません。一方、医師が勧める治療を受けさせない自分が「医療ネグレクト」だと思われているのではという不安も抱えています。

本作では、こうした親の思いに向き合い、不安をくみ取りながら適切な治療につなげていく医師の姿が描かれます。医師と親、子どもの健康を思う両者がどう同じ方向を向いていくのか、やり取りに注目しながら読みたい作品です。

『神辺先生の当直ごはん』電子書籍も発売中

神辺先生の当直ごはん 3
神辺先生の当直ごはん 3

神辺先生の当直ごはん 3

¥748〜(楽天市場)

出版:KADOKAWA 著者:ちんねん,能一ニェ

「好き嫌いしないでなんでも食べないと
大きくなれないよ」なんて言う立場の小児科医。
だけど、そんな先生たち自身は
自分たちが食べるごはんもおろそかにしがちで…?
多忙のあまりに自分を見失いそうになっても
明日への活力を養うごはんが必要。
だから――神辺先生は今日も当直室でごはんを作る!


「辛いとき、しんどいとき。
必ず効くのは温かい好物」

さて、神辺先生の今日のごほうびごはんは…?
本格小児医療×グルメ漫画、第3巻!

著者:ちんねん、能一ニェ
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著者:こびと

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