新卒で広告代理店に入社したタケルさんは、教育係として紹介されたカナさんに一目ぼれ。やさしくて頼りになるカナさんを誰にもとられたくないと思ったタケルさんは知り合ってすぐに告白。その3カ月後にはプロポーズするなど、とんとん拍子で結婚を決めました。ある日、タケルさんはカナさんの初めての手料理にワクワク。しかし、それはとてもおいしいとは言えないものでした。タケルさんは「僕が料理担当になればいいか」と思っていましたが……。
マズいなんて言えない。僕が我慢すればいいんだ…
ある日、家事の分担を決めることに。
料理担当をしようとしていましたが、カナの強い要望からカナが料理担当、僕が掃除・洗濯担当になりました。
カナの料理は土日だけの話だったため、我慢していましたが、食卓に並ぶのはとてもおいしいとは言えない料理ばかり。
元々胃腸が弱い僕にはカナの料理はきつく、あまりにもひどいときにはこっそり捨ててしまっていました。
カナは仕事のストレスからなのか、少しのことでも怒るようになりました。タケルさんは料理担当を変わるチャンスだと思い、「今日は僕がごはん作っていいかな?」と提案しますが、カナにはきっぱりと断られてしまいます。
カナが料理を作るのは土日だけのことなので、我慢して食べていたタケルさん。
しかしある日、明らかに塩分過多な魚料理が食卓に。勇気を出してカナに料理のアドバイスをしたタケルさん。決して「マズい」とは言わず、あくまで健康が心配ということを強調しながら、明るい雰囲気でを伝えます。
しかし、タケルさんのアドバイスを聞いたカナは、そのまま料理を流しに捨てて「文句があるなら食うな」と言い放ち、部屋を出て行ってしまいました。この一件以来、タケルさんは料理についてさらに何も言えなくなっていくのでした。
勇気を出して料理の味について伝えたタケルさんでしたが、カナには気持ちが届かなかったようです。
タケルさんはやさしさゆえにカナに「料理がマズい」とは言えないようですが、体調を崩してばかりのタケルさんのことが心配ですよね。みなさんはタケルがどのように伝えたら、カナに話を聞いてもらえると思いますか?
著者:マンガ家・イラストレーター 土井真希
ベビーカレンダー編集部