「封筒の宛先がうまく書けない…」【書道家がやってる】速攻で偏りが解消するコツがすごいんです！

字が小さくなったり、左右どちらかに偏ったり…。普段そんなにクセ字ではない方でも、なんだかバランスが取りづらくて悪筆が目立つような気がしてしまうのが、封筒の宛名書きだと思います。今ではパソコンで印字をして出すところも増えていますが、いざという時にきれいに書けると嬉しいですよね。

今回は人気動画クリエイターであり書道家の東宮たくみさんの動画から、封筒に相手方の名前と住所をきれいに書くポイントをご紹介します。

まっさらなところにきれいに書くのって難しいですよね。特に縦書きになると、バランスが取りづらく、文字の大きさもバラバラしがちに…。そんな時は、郵便番号を書く欄を活用していきます。

ちょっと色が濃くなった枠が3つありますが、この2つ目の枠がだいたい封筒の真ん中になります。ただ封筒の形によっても異なるので、そこは注意してください。

文字を書き始める前に、この2つ目の枠の真ん中を通るように、軽く補助線を引いておきましょう。

東宮流おすすめの書き方は、先に名前から書いてしまうこと。先に住所を書いてしまうと、名前の位置がズレてしまうケースもあります。先にメインとなる名前をビシッと中心に据えて、納めてしまうといいと思います。

今回は日本人の名前で多い、4文字で見ていきます。

最後に「様」がつくので5文字分、先に鉛筆で補助となる円を書いておくとバランスよく書きやすくなります。円はフリーハンドで、だいたいのサイズでOK。

書き始めの部分は、郵便番号の枠ギリギリにくっつけず、少しスペースを開けて。上と下の名前の間にも少しスペースを作りましょう。「様」も名前と同じ大きさがおすすめです。

宛先の文字の大きさは、1つ目の文字のサイズが他の文字の基準になっていきます。

漢字によって画数が多かったり少なかったり、いろんなバランスの漢字があり、パソコンのように全く同じサイズは難しいと思いますが、だいたい同じサイズを目指しながら書いていきましょう。

次に住所ですが、当然地域によって長さはさまざまですが、1行ないし2行で納めていくようにします。3行はちょっと多すぎてしまうので要注意。

もし1行で納められるのであれば、郵便番号の後半4桁の2つ目と3つ目の間に、2行の場合は後半の3つ目と4つ目の間と、1つ目と2つ目の間に書いていくイメージです。

書き始める前に補助線を引いておきます。今回は2行で納めるように書いていきます。

東京から沖縄までさまざまな地域があり得ると思いますが、名前と同様に、都道府県で一度区切る、一つのまとまりをイメージしながら書いていくとバランスよく書けます。

書き出しは1cmくらい、上にスペースを開けるのがおすすめ。画数の多い少ないはありますが、文字のサイズは揃えられるように書けるといいと思います。

都道府県と市区町村の間は、少しだけスペースを開けておくと見やすいです。中心線を意識しながら、同じ大きさのお団子が並ぶように、この作業を繰り返して書いていきます。

筆ペンでもペンでも、「トメ・ハネ・ハライ」はしっかり意識をしてください。

町名までかけたら、次は数字ですね。縦書きの場合は漢数字で書いていきます。2行目のスタートは同じ高さでもいいですし、少し下げるくらいがバランスよく見えておすすめです。

数字の後の「の」の部分は、ハイフンなどの記号でも大丈夫です。今回は丁目まで、漢字で書いていきます。

漢数字を書くとき、特に2と3は、長さのメリハリをしっかりつけておかないと、見づらくなってしまいます。また相手の方に建物名がある場合も多いと思いますが、建物名はアルファベットやカタカナなども出てきたりして、かなり長いことが多いです。

東宮流でのおすすめとしては、建物名は書かずに部屋番号だけ漢数字だけ記載する方が、バランスも取りやすくていいと思います。

書き上がりはこんな感じに。

筆ペンのインクがしっかり乾き切ってから、消しゴムで優しく補助線を消してあげると、滲んだりせずに送れます。ぜひやってみてくださいね！

東宮たくみ
1982年生まれ。書道家。東京で書道教室を開いています。
Born in 1982.Japanese Calligrapher.I am running a Japanese calligraphy classroom in Tokyo.

※本記事は動画の権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています。