1. トップ
  2. 「もう表書きを無駄にしない!」【書道家がいつもやってる】失敗しない“内祝”の書き方

「もう表書きを無駄にしない!」【書道家がいつもやってる】失敗しない“内祝”の書き方

  • 2023.10.20
undefined
出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

結婚や出産などのめでたいシーンや、フォーマルな場での贈り物にはのしを付けるのがお約束。そのお祝いへのお返しのことを「内祝」といいますが、その表書きで悩まれる方って多いのではないでしょうか?筆ペンでの書き方をマスターしておいて、いざというとき、慌てないように準備しておきたいですよね。

今回は人気動画クリエイターであり、プロの書道家でもある東宮たくみさんの動画から、「内祝」を筆ペンで書くときのポイントをご紹介します。

ペン先だけで書かず、太さも意識して

undefined
出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

1文字目の“内”を書いていきます。マス全体を使うように、画数が少ない漢字ですが、ボリュームを出して書いていきます。

1画目の縦線は、左上少し下側からスタート。書き始めとなる起筆部分は踏み込みながら、スーッと下ろしていきます。下ろす時に少しスピードをつけると、キリッとした線が出しやすいです。

undefined
出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

2画目は横・縦・ハネが入ってきますね。横から縦へ移る時にしっかり筆を突き直して縦線へ。ハネの前に一度トメて、ポンッとハネます。

3画目はちょうど枠の中心から踏み込み、スッとハラいましょう。

undefined
出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

ハラいからの流れを繋げるようにして、4画目の点を打ちます。

この漢字を書くときのポイントは、最後のハネの部分。筆ペンを一度しっかりトメてから、ハネ上げると勢いのある字に。また3画目のハライの部分も、スッと抜いてハラい切る動きがポイントになりますよ。

undefined
出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

次に“祝”ですが、左右のブロックに分かれます。左ブロックから見ていきましょう。

1画目の点を打ったら、2画目の横線を引き、突き直してスッとハラいきります。

undefined
出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

3画目の縦線は垂直にストーンと下ろして点を打ち、そして右側のブロックへ。“兄”の部分は、口をまず書き、左ハライ、真下から横にグッときて、ハネて完成です。

undefined
出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

ポイントは最終角を真下から真横に、L字型になるように持ってくるところ、真横に持ってくることで安定感が出てきます。

筆ペンは太さが出る筆記用具なので、ペン先だけで書かずに、グッと太さを出していきましょう。

【応用編】行書で「内祝」を書いてみよう

undefined
出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

最後に応用編で、ちょっと崩した書体の行書もご紹介。

先ほどは力強さのある字体でしたが、行書は柔らかさがポイントに。太さはしっかり残しつつ、丸みを出していきます。“祝”は1画目から2画目を繋げるようなイメージで。2画目〜3画目も流れを出しながら書くと、書きやすくなります。

ただスタンダードな書き方は楷書になるので、のしなどに書くことがあれば楷書で書くのをおすすめします。



動画:『【筆ペン手本】「内祝」の書き方
協力:『書道家 東宮たくみ

東宮たくみ
※ご指定のプロフィール文を入れられます※
1982年生まれ。書道家。東京で書道教室を開いています。
Born in 1982.Japanese Calligrapher.I am running a Japanese calligraphy classroom in Tokyo.

※本記事は動画の権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています。