1. トップ
  2. 大人になってもクセ字は直せる!改善のコツを〈書道家が解説します〉

大人になってもクセ字は直せる!改善のコツを〈書道家が解説します〉

  • 2023.10.19
undefined
出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

「自分の汚い字が恥ずかしい、でもどういう風にきれいにしたらいいか分からない」「もうこのクセは治らないだろうから、諦めている」など、自分の字にコンプレックスがある方、クセ字や悪筆などが直せないと思うのは間違いなんだとか!

今回はチャンネル登録者数181万人(2023年9月時点)の人気YouTuberであり、プロの書道家でもある東宮たくみさんの動画から、美文字を書くために、押さえておいてほしいポイントをご紹介します。

キーワードは、メリハリとバランス!

美文字を書くにはいくつかコツがありますが、そのポイントをしっかり押さえて書けば、どんな方でも綺麗な字は叶えられます。

日本人に多い苗字のひとつ、「山田」を例に見ていきましょう。まずは悪い書き方から。

undefined
出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

山田と読めなくはないですが、空間が少し多い印象です。楷書できっちり書くときは、本来つけて書くべきところ、接するべきところをカチッとつけてあげるのが大切です。そうするだけでも字のバランスってグッと良くなります。

undefined
出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

赤く丸をつけた部分ですね。線と線がぶつかるところはしっかりつけるのを意識すると、それだけで丁寧に文字を書く気持ちが働くので、ステップ1としておすすめの方法です。

undefined
出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

つけて書くと、こんな感じ。すごく綺麗に読みやすくなりました。

次は「木」で見ていきましょう。何も意識せずに書いてみると、こんな感じ。

undefined
出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

すごく汚いわけではありませんが、なんだか勢いが足りない感じがします。

こんな時は、小さい頃によく言われたことがある方も多いのではないでしょうか。「トメ・ハネ・ハライ」をしっかり意識する、これも美文字への重要なポイントになります。

では、意識しながら「木」を書いてみましょう。

undefined
出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

トメてもハラってもペン先の細い筆記具で書いているので、そんなに太さの変化などは出ませんね。

ですが漢字でもひらがなでもカタカナでも、トメるところ・ハラうところのメリハリがあると、字に締まりが出てきます。

undefined
出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

斜めの線は基本的にハライだと思ってもらって大丈夫です。滑り台をすべるようなイメージで、高いところからスーッと降りてくる。勢いをつけて抜く、ハライきることに気をつけてみてください。ちなみに降りてきた後に止まる場合は、大抵ハネになりますよ。

最後のポイントは、「目」でみていきます。

undefined
出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

しっかり角をつけながら書いていますが、こちらは悪い例。どこがダメだと思いますか?

そう、なんだかバランスが悪く見えますよね。なぜバランスが悪く見えるのか、それは空白の部分の大きさがバラバラだから。

undefined
出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

綺麗な字に見せるためには、この空白の部分が同じ幅になるように線を引いてあげましょう。これも基本的なことですが、とっても大切なポイントになります。縦でも横でもななめでも、いろんなところでこの線の間隔の問題は出てきます。

undefined
出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

例えば「場」がいい例です。横の線と斜めの線が出てきますが、等間隔に書けるとバランスのいい字に見えます。

まずは騙されたと思って、よく書く自分の名前や身近な言葉などで練習してみてください!動画のコメント欄にも、「ノートが前よりだいぶ綺麗になりました!!!」「この数分でめっちゃ綺麗になった!」と言った嬉しい声もありましたよ。

 



動画:『今さら聞けない!クセ字・悪筆を改善する3つのポイント
協力:『書道家 東宮たくみ

東宮たくみ
1982年生まれ。書道家。東京で書道教室を開いています。
Born in 1982.Japanese Calligrapher.I am running a Japanese calligraphy classroom in Tokyo.

※本記事は動画の権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています。