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「“筆ペン”だとうまく書けない…」【書道家がやってる】「御誕生祝」が誰でも美文字で書けるコツを教えます!

  • 2023.10.21
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出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

そう回数は多くないけれど、のし袋や不祝儀袋を書くタイミングって必ず出てきますよね。その時に厄介に感じるのが、筆ペン。普段書き慣れていない分、上手に書けなくて憂鬱な気分になることも多々あると思います。

今回はチャンネル登録者数181万人(2023年9月時点)の人気YouTuberであり、プロの書道家でもある東宮たくみさんの動画から、のし紙に筆ペンで文字をきれいに書くポイントをご紹介します。

補助線を引いて、きれいに書く下準備

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出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

赤ちゃんが生まれたお祝いなどで書く「御誕生祝」を例にみていきましょう。

使うものは筆ペンの他に、4Bの鉛筆と消しゴムも用意してください。あまり硬くない、柔らかくて濃い鉛筆がおすすめです。

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出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

線のないまっさらな紙で、文字のボリュームやサイズを揃えるのは難しいので、最初に補助線を引いていきます。フリーハンドでOK!薄く補助線を真ん中に引いていきましょう。

そしたら、この補助線をお団子の串に見立てて、今回は4文字なので4つ、お団子を書いていきます。

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出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

こちらもフリーハンドでOK!適当なサイズで大丈夫なので、均等に同じ大きさの丸を書いていきます。お団子は重なるくらいの幅で、あまり開けすぎないようにするのがポイントです。

ここまで準備ができたら、実際に書いていくのですが、筆ペンはペンや鉛筆と違って太さを出せる筆記用具なので、その良さを活かして太さ・大きさを出して書きます。

太さと大きさを意識して、書く

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出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

まず“御”ですが、ハライの部分、書き初めの起筆はしっかり踏み込んでスパッと、太さを出していきます。画数が多いと細く書いてしまいやすいですが、しっかり太さを出していきましょう。

“誕”の言偏は、2画目〜3画目は少し短く、延の部分は中心線から少し右側からスタート。太さを意識しながら、「トメ」「ハネ」「ハライ」にも気をつけてみてください。また字形もそうですが、筆ペンの書くスピードや筆圧も、合わせて気をつけてみてくださいね。

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出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

“生”は画数が少ない漢字になりますが、他とのバランスを合わせるために、大きさを出していきます。縦画はあんまり慎重になるとかえって線がぶれてしまうので、起筆からスパッと筆を運んであげたほうがバランスはとりやすくなりますよ。

“祝”のネの縦線は真下に下ろします。そして最後は勢いよくハネて、完成です!

優しく消して、滲ませない

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出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

最後に補助線を消していきますが、書いた直後ではインクがまだ乾いていないので、急いで消してしまうと跡が残ってしまいます。約5〜10分くらい置いて、インクが乾ききってから消していくようにしましょう。そうするときれいに鉛筆のところだけが消えてくれます。

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出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

消しゴムを擦るときも力一杯ギュギュと消さずに、優しくかけてあげてください。4Bという濃くて柔らかない鉛筆を使っているので、そこまで力を入れずともきれいに消えてくれますよ。また手が濡れていたりしてもインクが滲むので注意しましょうね。

 



動画:『【美文字】筆ペン「御誕生祝」の書き方
協力:『書道家 東宮たくみ

東宮たくみ
1982年生まれ。書道家。東京で書道教室を開いています。
Born in 1982.Japanese Calligrapher.I am running a Japanese calligraphy classroom in Tokyo.

※本記事は動画の権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています。