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「筆ペンだと上手く書けない…」【書道家が教える】コツを使えば一瞬で“美文字”になるんです!

  • 2023.10.18
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出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

普段はあまり出番のない筆ペンですが、ご祝儀袋や年賀状など、使うシーンって案外あるもの。ただ筆ペンを使い慣れていないからか、なかなか上手く書けず、字がつぶれてしまったり、かすれてしまったり…なんてこともありますよね。

今回はチャンネル登録者数181万人(2023年9月時点)の人気動画クリエイターであり、プロの書道家でもある東宮たくみさんの動画から、筆ペンでの基本的な書き方をご紹介します。

ポイントは、起筆にあり!

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出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

筆ペンは、ペンとは言いつつも、筆の動きを再現できるというのがポイント。なので、穂先がピンと尖っている筆先を使って書いていきます。

筆ペンで何か文字を書かなくてはいけない時、上手く書けないと悩む方の多くは、普通にペンで書くときと同じ動きのまま使っている方が多いのですが、そのまま使うとうまく書けません。

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出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

写真のように、なぞるような感じで書いても間違いではないですが、ペン書きのまま書いたなというのが伝わり、筆ペンらしさは活きていませんね。

筆ペンらしさを出すには、文字の書き始めである起筆の部分に気をつけること。

“御祝”を例に見ていきましょう。ペン書きのまま書いたのが、こちら。

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出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

脱・ペン書き文字のために、特に意識して欲しいのが、「トメ」「ハネ」「ハライ」の部分。今回の漢字で言えば、「トメ」ですね。横の線も縦の線も、一回筆先をしっかり止めてから、次の角へ進めてもらえると美しく書けます。

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出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

トメを意識ぜずに書くと、撫でるような感じになったり(1〜2画目)、下の方だけグッと力を入れてしまうと下膨れのようになってしまい(3画目)、アンバランスな字に。

美文字を目指すなら、これは避けたいですね。

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出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

焦って書いてしまうと筆の太さが上手く出ないので、最後まで太さをキープしながら筆を下ろすのも意識してみましょう。

起筆の部分は、左斜め上から点を打つようなイメージでポンと置く。はらう時は三角形になるようなイメージで勢いをつけて払うなど、ちょっとのポイントでグンッと美しさって変わってきます。

真ん中のマスの右払いは他と書き方が異なり、少し難しいので、最初は横の線や縦の線、左払いの3つの書き出しだけ、しっかり押さえておくといいと思います。

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出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

ひらがなを書くときも同じです。

もとは漢字からきているので、ひらがなも同じように、しっかりトメるところはトメ、ハネるところはしっかりハネるように書きましょう。

“は”のようにクルッと返す部分がある文字は、しっかり太さをキープさせて書けると◎。直線的に持っていくときれいに書けますよ。

「トメ」「ハネ」「ハライ」の動きはしっかり出そう!

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出典:『書道家 東宮たくみ』(YouTube)

筆ペンで書くときは、「トメ」「ハネ」「ハライ」の動きをしっかり出したほうが、線をきれいに見せることができます。これは筆ペンだけじゃなく、ボールペン・鉛筆・シャーペンでも使える動きなので、美文字を練習するときは筆ペンも同時進行でやってもらえると、上達の近道になるかもしれません。

実際に「筆ペン持ちながら練習していたら、10分たらずでかなり上手くなりました。」「眼から 鱗 です。」といったコメントもありましたよ!ぜひトライしてみてくださいね!



動画:『筆ペン 手本 基本的な使い方
協力:『書道家 東宮たくみ

東宮たくみ
1982年生まれ。書道家。東京で書道教室を開いています。
Born in 1982.Japanese Calligrapher.I am running a Japanese calligraphy classroom in Tokyo.

※本記事は動画の権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています。