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再婚相手が『娘に、援助してやりたいんだ』連れてきた女性は…《まさかの偽の娘》で?

  • 2023.4.13
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最近熟年離婚も増えていますが、熟年再婚も増えているといいます。年齢を重ねてから改めてゆったりと老後を共にできる人を見つけられるって素敵ですよね。ただ今回は熟年再婚したお相手がとんでもない秘密を抱えていたという、私の知人、Aさんのお話です。

画像: ftnews.jp
ftnews.jp

熟年向けの婚活パーティーで

Aさんは40代で離婚を経験したバツイチ50代女性(当時)です。子どももおらず、このまま一人で自由に暮らしてもいいかと考えてはいたのですが、友人の付き添いで熟年向けの婚活パーティーに参加することになりました。

「まあ何か美味しいものを食べられたらいいな」くらいの気持ちだったのですが、Aさんは見た目が若々しいうえに頭の回転も速く、話題が豊富ということもあってパーティーではモテモテ。

アプローチしてきた男性の中で、一番落ち着いた雰囲気のバツイチ50代男性とマッチングして連絡先を交換し、一緒に食事やデートに出かける仲になりました。

「Aさん、僕との再婚を前提に付き合ってくれませんか」
何回目かのデートでお相手の男性、Oさんはそう言いました。Oさんはとっても紳士的で優しい男性だったので、あまり再婚する気はなかったAさんも「この人ならいいか」とOKしました。

再婚相手の家族

Oさんにはまだ20代の娘さんがいて、Aさんとの再婚の報告をするととても喜んでくれました。AさんとOさんが一緒に暮らし始めてからは、娘さんを交えて3人で食事や買い物に行くことも。

「パパ、素敵な人に出会えてよかったね!」娘さんはそう言って2人を祝福しました。

Oさんとの暮らしは穏やかでとても幸せでしたが、Aさんには気になることがひとつありました。それはOさんが娘さんに会うたびに、決して少なくはない額のお金を渡していることです。

理由を聞いてみるとどうやら娘さんは身体が弱くてなかなかフルタイムの仕事に就けず、パートでなんとか暮らしているとのこと。
「君からも少しだけ、援助してやって貰えないかな」
Oさんは言いにくそうに頼みました。実はAさん、旦那さんの浮気で離婚をした時に高額な慰謝料を貰っていて、それを元手にコツコツと投資をしていたので結構な額の貯金があるのです。

「それは別に構わないけど……」
しかし一緒に食事や買い物に出かけているうちに、どうも身体が弱そうには見えない娘さんの姿に、Aさんはなんとなく不信感を抱いていました。

突然やってきた女性

Oさんが仕事に出かけていて、たまたまAさんの仕事が休みだったので自宅でのんびり過ごしていたある日、知らない女性がひとりOさんを訪ねてきました。

「あの……Oの家で間違いありませんよね?」
その女性は30代くらいで、Aさんを見るなり不思議そうな顔をしました。
「はい、そうですよ。私は妻のAです。失礼ですがあなたは?」
「私はOの娘です。もうとっくに縁は切ってるんですけど、お金に困ってるって連絡が来たからこれで最後にしてもらおうと思って……あなたもよくあんな人と結婚しましたね、それじゃ」
Oさんの娘と名乗る女性は封筒に入ったお金をAさんに押し付け、その場を立ち去ろうとしました。

「ちょっと待って!」
よく会っている娘の他に、もう一人娘がいたのかとAさんは驚きつつ、その女性を引き止めました。
「このお金、多分妹さんに渡したいんだと思います。生活困ってるみたいだし……。良かったらうちに上がって、Oさんに会って行かれては? もうすぐ帰ってくると思いますし」
女性はまた不思議そうな顔でAさんを見つめました。
「妹? 何言ってるの、私に妹はいませんよ。ひとり娘なので」
「え!? どういうこと?」

再婚相手の嘘

その後Aさんはすぐに「良かったら食事に来ない?」と身体が弱い方の娘さんを家に呼び出し、帰宅したOさんと3人で食卓を囲みました。
「ほんとAさんってお料理が上手ですね! お嫁に行く前に習いたいわ」
Oさんの娘(身体が弱い20代)は言いました。

「そうかしら、お口に合って嬉しいわ。でもこんなオッサンの愛人なんかしてたらなかなかお嫁には行けないんじゃないかしら?」
Aさんの言葉に、Oさんと娘の表情が凍り付きました。
「今日、ホンモノの娘さんがいらしてね。色々聞いたわ、あなたがOさんの娘なんかじゃないってこととか」

Aさんは訪ねてきたOさんの娘に事情を聞いていたのでした。Oさんが前の奥さんと別れたのは、若い女の子とばかり不倫を繰り返していたからだということや、おそらくその身体の弱い娘というのは愛人であるということ。

身体が弱いのも多分嘘で、ただ月々のお手当を渡しているだけなのだということも。

「ホンモノの娘さん、お金持ってきてたけどそのまま持って帰ってもらったわよ。どうせこのニセモノ娘に流れるだけなんだし」
「そんな…… 」
Oさんは頭を抱えて黙り込みました。
「なんだ、バレちゃったんだ。お金貰わなきゃ愛人なんかやってらんないわよ、こんなオッサン! 金持ってそうなオバサンと結婚するからお手当もっとくれるって言ったのに、こんなにすぐバレたら意味ないじゃん!」
ニセモノ娘はそう言って開き直りました。
「……最低ね。離婚よ」
Aさんは食卓テーブルに離婚届を叩きつけ、あらかじめまとめておいた手荷物を持って家を出ました。

その後、AさんはOさんから少しばかりの慰謝料をもぎ取って離婚しました。もう再婚はせず、趣味の投資をしながらひとりで気楽に暮らすとのことです。

ftnコラムニスト:緑子

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