就職・転職活動時「ブラック企業かどうか」気にする？気にしない？経験者500人超が答えた、それぞれの“リアルな理由”

あなたは就職活動や転職活動をしているとき、志望先が「ブラック企業」かどうかを気にしますか。それとも、気にしませんか。「ブラック企業への入社は避けたい」と考える人が多いと思われる一方で、さまざまな理由や本音から「気にしなかった」という人も少なからずいるようです。そんな調査結果が、AlbaLink（東京都江東区）が運営する“訳あり不動産”情報メディア「訳あり物件買取プロ」から発表されました。

「どんな企業でも多少はブラックな部分がある」

調査は2023年3月、就職活動・転職活動をしたことがある人を対象に、インターネットリサーチで実施。計501人（男性246人、女性255人）から有効回答を得たものです。なお、回答者の年代は、20代24.6％、30代37.9％、40代26.5％、50代8.4％、60代以上2.6％となっています。

まず、「ブラック企業かどうかを気にして就職・転職活動をしたか」を聞いたところ、「気にした」と答えた人が67.3％で、全体の6割を超える結果に。一方、「あまり気にしなかった」人も32.7％と、3割を超えています。

「気にした理由」を聞いてみると、「自分にとってワークライフバランスが大事だから（23歳女性）」「ブラック企業だと、残業が多く給与は安いから（26歳男性）」「結婚後も長く続けるつもりで会社を探していたので。ブラック企業に就職してしまったら、長く続けられないと思った（34歳女性）」「最初の会社がブラック企業だったので、ブラック企業への転職は何としても避けたいと思っていた（46歳男性）」といった声が寄せられました。長時間労働やハラスメントで心身とも疲弊する可能性や、短期間での離職につながる可能性などを避けたいと考える人はやはり多いようです。

一方、「あまり気にしなかった」と回答した人にも理由を聞くと、「早く職に就きたかったので、条件に合いそうなところを優先して探していました（29歳女性）」「自分自身がやりたいことかどうかを重視していました（32歳男性）」「若かったため、『とりあえず仕事に就ければいいや』と軽く考えていた（35歳女性）」「とにかくお金が必要だったので、気にしている暇はなかった（48歳男性）」「実際に働いてみないと分からないから（53歳男性）」といった声が。労働条件やコンプライアンス意識よりも、「早く仕事に就けること」や「業務内容」を優先した人も少なくないことがうかがえます。また、「就職・転職活動中の情報収集では、ブラックかどうか見抜けない」「どんな企業でも多少はブラックな部分がある」と諦めている人も目立つ結果となりました。

調査結果を受けて、同社は「実際に職場を見学したり、社員に会ったりしたときの違和感や直感も意外に頼りになるもの。可能ならば、ネットだけではなくリアルな情報も集めてみるのがお勧めです」とコメントを寄せています。

オトナンサー編集部