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鎌倉七福神巡り①【江島神社 其ノ一】弁財天様と白巳 by THE SHONAN MAG

  • 2015.12.2
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<THE SHONAN MAGより提供> 心身が清らかになるような、歴史ある神社や仏閣が広く点在する湘南エリア。自然や街並みだけでなく、神聖な場所からも元気と癒しを吸収できます。 今回ご紹介するのは、湘南を代表する神社のひとつ「江島神社(えのしまじんじゃ)」。祀られている「弁財天様」は、海の神、水の神、そして幸福や財を招き芸能や音楽にもご利益がある神様とされる鎌倉七福神のひとつで、安芸の宮島(厳島神社)、近江の竹生島(宝厳寺)とならぶ「日本三大弁財天」のひとつです。 ではさっそく、鎌倉七福神巡りに出かけましょう。まず最初に向かうのは、弁財天様のいる「辺津宮(へつのみや)」です。

陸から江の島へと続く「江の島弁天橋」を渡ると、参道の入り口に「青銅の鳥居」がお出迎え。一礼してくぐると、にぎわう弁財天仲見世通りが続きます。

賑わう観光客の波にふと足をとめて横を見やると、つい通り過ぎてしまいそうな細く伸びる路地もまた風情が漂っていて趣があります。

吸い寄せられるようにその狭い路地に入り、通りの喧騒が遠く後ろに小さくなるころ、遠くに海が見え、景色が抜けはじめます。

そのまま進んでいくと、ぱあっと広がる海と空にたどりつきます。思いがけず寄り道した場所で、特別なご褒美をもらった気持ちになりました。

海を見たあとにまた参道に戻ると、朱の鳥居が見えてきました。まずはここのご祭神である三姉妹の女神様のうちのひとり、田寸津比賣命(たぎつひめのみこと)が祀られている「辺津宮(へつのみや)」へと参りましょう。

人々が瑞々しい心でお参りできるようにと名付けられた「瑞心門」をくぐります。

竜宮城を模したこの門の両側には、ご祭神の守護と参拝者に厄災がふりかからないようにと祈願して唐獅子が描かれています。一段一段、石の階段をのぼるごとにご加護をいただくよう。

ここでは天井の美しい牡丹も堪能したいポイント。淡く繊細な花模様がとても美しいです。

さて、ここで一度後ろを振り返ってみましょう。

足元から伸びる石段、参道、遠くに広がる弁天橋と海、そして街。瑞心門の形に切り取られていっぺんに目に飛び込んでくる景色はとても趣があります。

石段の途中にある手水舎。江の島ではこの他にも龍の姿をいたるところで見かけます。それは、かつて悪行を重ねていた五頭龍が突然舞い降りてきた天女に恋心を抱き、その天女(弁財天様)が悪行を止めさせたという、江の島に伝わる龍の縁起があるのです。

巾着の形をした賽銭箱にお賽銭を投じて、ご利益のある財運、芸道上達を願います。

たくさんの人が願いを込めてひいた朱と白のおみくじが結ばれてとてもキレイ。おとなりには白い龍が鎮座する池があります。

これは、「白龍池の白龍王」です。弁財天様の神使として白龍王が御霊水を守っています。金運向上・財宝福徳のご利益があるのだとか。

白龍王がこちらをチラリ。目が合います。水源には純金の小判が埋められ、黄金の水となった御霊水は健康に良く、運が開け、声がよくなり、美しくなるなどのご利益があるとのこと。また、この御霊水でお金を洗うと金運もアップするのだとか。

置かれたザルでお金と一緒に心も清め洗ったら、いよいよ弁財天様像を観に行きましょう。

鎌倉時代に造られた2体の弁財天像が祀られている八角のお堂「奉安殿」です。腕が八本ある「八臂弁財天(はっぴべんざいてん)」と、裸弁財天として知られる琵琶を抱えた「妙音弁財天(みょうおんべんざいてん)」の姿を観られる、非常に貴重な場所です。音楽芸能の上達を願い、芸能人も多く訪れるそう。

弁財天様のお使いであるこの白巳のおしりにお願いごとを一文字で書き込むと、弁財天様にお取り次ぎしてくれるのだそうです。

残念ながら奉安殿の中は撮影禁止ですが、白蛇にまつわる貴重な石像や龍の天井画など、荘厳な空気に満ちています。かわいいスタンプも拝観記念になりますよ。

今回は、ご祭神の三女神のうちのひとつ・辺津宮を参拝しました。江の島は観光ポイントがたくさんありますが、心を無にして惹かれるままにお散歩を楽しむことで、あなただけの琴線に触れる場所や景色にきっと導かれるはずですよ。

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