1. トップ
  2. グルメ
  3. くら寿司、“地産地消”の週替わり新メニューを4・15開始へ 大手回転ずしチェーン初の試み、全国360店舗で実施

くら寿司、“地産地消”の週替わり新メニューを4・15開始へ 大手回転ずしチェーン初の試み、全国360店舗で実施

  • 2023.4.13
くら寿司「くらの逸品シリーズ」のイメージビジュアル
くら寿司「くらの逸品シリーズ」のイメージビジュアル

回転ずしチェーン「くら寿司」を運営するくら寿司(大阪府堺市)が、各地域で旬の地魚を週替わりで味わえる新メニュー「くらの逸品シリーズ」を4月15日からスタートします。これまで、各地域の“ご当地回転ずし”が使用していた“国産天然魚”のメニューを、全国一律販売が主流の大手回転ずしチェーンが提供するのは、初の試みになるということです。

「くらの逸品シリーズ」は、各エリアの漁港で水揚げされた新鮮で旬な地魚を使ったメニューを、北海道、東北、北陸、関東、関西、中国、四国、九州といった該当エリアの約360店舗にて、数量限定で販売します。今後、約530店舗、地魚30種類から130種類まで、それぞれ増やす予定になっています。

これまでの大手回転ずしチェーンにおける“国産天然魚”の提供は、魚をさばく職人が店舗に在籍していない、それぞれの魚種や魚体の大きさに応じて柔軟に対応できる加工場が少ない、全国販売に必要となる十分な量の確保といった課題から、困難とされてきたということです。

同社は、2010年から「日本の魚が食べられる未来のために漁業者との共存共栄」「水産物の消費量・生産量・漁業者不足の課題解決」「漁師の収入安定化」を目的とするプロジェクト「天然魚プロジェクト」を全国116の漁港・漁協と協力し合い、実施してきました。今回、同プロジェクトで培ったネットワークを活用することで「くらの逸品シリーズ」の実現にこじつけたということです。

これにより、地域の人が該当エリアでとれた地魚を大手回転ずしチェーンで食べることができ、同エリアの漁業者を支えるのにつながるということです。

15日からスタートする「くらの逸品シリーズ」では、北海道エリアが「天然 大切り生ほっき貝 (一貫)」(苫小牧漁協)、「天然 真ほっけ」(日高沖)、東北エリアが「天然 活〆(いきじめ)すずき」「天然 ぶどうえび (一貫)」(共に石巻・三陸沖)、北陸エリアが「天然 生ホッコクアカエビ」(三国漁港)、「天然 地真あじ」(越前若狭沖)、関東エリアが「天然 釣り金目鯛(一貫)」(三浦半島有名漁港)、「江戸前 天然 くろむつ(一貫)」(東京湾)、関西エリアが「天然 炙り太刀魚(一貫)」、「天然 石鯛(一貫)」(共に熊野灘)、中国・四国エリアが「天然 うず華 はまち」(鳴門海峡有名漁協)、「天然 黒鯛」(瀬戸内海)、九州エリアが「天然 とらふぐ(一貫)」(玄界灘)、「天然 あおりいか(一貫)」(玄界灘)をそれぞれ販売。価格は240円を予定しています。

販売メニューは、くら寿司各店舗の公式「LINE」アカウントにて、販売前日に告知されるということです。

同月12日に東京都内で行われた記者発表会に出席した田中信副社長は、新メニューについて「改革。レボリューションです」とコメントしつつ、「回転ずし業界における問題に切り込めると思います。漁業者の若い担い手がいないなど、各地で問題が起きています。我々が地域に貢献できたら」とアピールしていました。

オトナンサー編集部

元記事で読む
の記事をもっとみる