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ミントラムネ「POLO」の中央に穴が開いている理由って...それだったの!?

  • 2023.4.11
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2018年に発売70周年を迎えたばかりのNestleのPOLO。現在日本では販売中止になっているが、「おいしいミントには穴がある」のCMキャッチフレーズを覚えている人は多いのではないだろうか。POLOの意外な誕生秘話とは?(フロントロウ編集部)

アメリカのお菓子を模倣して作られたPOLO(ポロ)

POLOは1948年、製菓会社「Rowntree(ロウンツリー)」のジョージ・ハリスとジョン・バーゲウェルによって、イギリスのヨークで生まれた。ジョージはそれ以前にアメリカで発売されていた人気キャンディ「Life Savers(ライフセーバーズ)」に影響を受け、イギリスでも似たようなものを作るべく、POLOを開発。

画像: アメリカのお菓子を模倣して作られたPOLO(ポロ)

現在のPOLOの販売先Nestleの公式サイトによると、POLOというブランド名は、ミントのクールでフレッシュなイメージを表現すべく「Polar(北極または南極)」に由来し、ジョージによって命名されたという。

一方、POLOのモデルとなった「Life Savers(ライフセーバーズ)」だが、こちらは1912年、アメリカのオハイオ州でクラレンス・クレーンによって誕生した。クラレンスはもともとチョコレートを販売していたが、夏でも溶けずに売れる商品としてミントタブレットを発案。しかし、クラレンスは当時ミントタブレットを製造する術を持っていなかったため、製薬会社のピル製造機を使ってミントを成型したのだった。

でき上がったミントを見て、それが水災時の救命道具に使われる救命浮き輪に似ていることから、“命を救ってくれるもの”を意味する「Life Savers(ライフセーバーズ)」と命名したと言われている。

中央に空いた穴の目的は…!?

そんなPOLOには、もうひとつ、都市伝説的に囁かれている説がある。

ユーザーコミュニティサイト「Quora」に立てられた「なぜ POLOには穴が空いているの?」にいう質問に対し、あるユーザーが「穴は窒息防止のために空けられたのではないか」という理論立てている。

「20世紀初頭のアメリカでは子どもがキャンディを喉に詰まらせて死亡する事故が多発しており、それをうけて製菓会社は、例え喉に詰まっても穴が空いていれば呼吸することができるキャンディのアイディアを思いついた。このミントのタブレットは、Life Savers(命の恩人)としてマーケティング販売され、実際に、形が救命浮き輪と似ていることから、商品のイメージと魅力を大衆に強化することに成功したんだ。その後の商品の成功は、周知の通りだよ」という説を訴えたこのユーザー。

POLOがアメリカのミントブランド「Life Saver」をモデルに作られたという事実からは、もしこの理論が正しければ、POLOの穴の正体は窒息防止ということになる。

ただ、この情報は公式に認められたものではなく、あくまで梱包しやすさや商品の扱いやすさを目的としてこの形になった可能性は捨てきれない。とはいえ、浮き輪のような形も手伝い、ネット上には同じ説が多く書き込まれおり、欧米のPOLO好きの間では都市伝説的に信じられている説となっている。

(フロントロウ編集部)

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