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春の陽気に誘われて。芝生のある公園ピクニックでリフレッシュ!

  • 2023.4.10
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東京には季節の花が美しく咲く公園がたくさんあります。新緑の季節、青々と茂り始めたやわらかな芝生の上で、大人の遠足=おしゃれピクニックを楽しみませんか? 今回は、広々とした芝生のある都会のオアシスについて、エデュケーショナルライターの日野京子さんがご紹介します。

楽しみな学校行事

春は出会いの季節と新しい人間関係がスタートする時期でもあります。小学校の春先の一大行事と言えば春の遠足。新しいクラスの親睦や連帯感アップも兼ねている学校行事です。「楽しみ過ぎて前日の夜はなかなか眠れなかった」「こっそりおやつを多めに持っていった」など、人によって色々なエピソードがあったりしますよね。

今では校外学習など授業と結びついた活動が増えていますが、公園の芝生にシートを広げてお弁当やおやつを食べるのは普段の学校生活とは違い、解放的な気分を味わえました。

芝生の上で食事するのが心地よい季節(画像:Unsplash)

遠足は、学校の校庭からバスに乗って公園や動物園、水族館に行き、天気が良ければ屋外でお弁当を食べて、またバスに乗って学校に戻ってくる行事です。 おやつを持ってきて良いこともあり、多くの子ども達にとっては学校生活の中でも特別な行事といえます。遠足の歴史は明治以降からと古く、現在でも遠足や校外学習そして修学旅行は文部科学省により「特別活動」として必修科目となっています。

成長すると「公園の芝生でシートを敷いてお弁当を食べる」という機会がめっきり減りますが、遠足の計画を立てるだけでも子どもの頃のようにワクワクしてきます。

今回は、都心からのアクセスも良く、四季の草花を鑑賞できてシートを広げられる芝生のある公園をご紹介します。

寝転がって青空を眺めたい!(画像:Unsplash)

【新宿】新宿御苑/美しく手入れされた庭園

一日の乗降客数世界一を誇る新宿駅から徒歩5~6分の場所にある新宿御苑。元々は徳川家康の家臣の屋敷として、明治以降は皇室の施設として宮内省(宮内庁)が管理し、戦後は国民に開かれた公園となり現在に至ります。

大都市のど真ん中に58.3ヘクタール、東京ドーム約13個分の広さの新宿御苑があるのは歴史の偶然が重なったおかげです。

明治初期には農業技術の試験場として発展。外国のフルーツの優良品種選別なども行われ、ここから温室栽培や園芸が全国に広まった(画像:photoAC)

3月下旬から4月上旬は桜、4月中旬からはつつじと花々が次々に咲き、華やかな雰囲気に包まれます。有料公園と言うこともあり、園内は専門スタッフにより手入れがされ、いつ訪れても都会の中の美しい自然の風景を楽しめます。

園内の芝生でシートが敷ける場所は以下の3つです。

●風景式庭園 ●こども広場 ●中の池のほとり

散策しながらお気に入りの場所を見つけてみて下さい。

園内にはスターバックスをはじめ、わらび餅ドリンクやパニーニといったテイクアウトメニューのあるカフェも複数あるので手ぶらでも◎4月からは「京都祇園あのん」が手掛けるカフェ「新宿御苑あのん」もオープン(画像:photoAC)

【王子】飛鳥山公園/サクラやアジサイの花咲く丘に食が充実

北区の飛鳥山公園は日本最古の公園の一つであり、江戸時代から続く桜の名所としても知られています。

3月にリニューアルされてテイクアウトフードなどが充実。22時まで営業しているカフェレストランや、リニューアルした展望ひろばにはキッチンカーも(画像:photoAC)

花見のシーズンは多くの人が訪れますが、桜以外にも園内には10種1万5000株のツツジや山裾の「飛鳥の小径」にはアジサイが植えられており、さまざまな花を鑑賞することができます。

線路脇にいろいろな種類のアジサイが1,300株植えられている。見頃は例年6月中旬(画像:photoAC)

公園の一角にはかつて2021年の大河ドラマの主人公である渋沢栄一の邸宅がありました。現在は旧渋沢庭園として無料開放されています。また、公園内には「渋沢資料館」があり、近代日本経済の父と言われる渋沢栄一について学ぶことができます。

この他にも「紙の博物館」「飛鳥山博物館」が隣接しており、小学校の頃の校外学習のように学びつつ、自然の中で昼食を食べることができるスポットです。

飛鳥山公園内にある渋沢史料館施設のひとつ。文化財建築「青淵文庫」(画像:photoAC)
3月21日にオープンしたばかりの「shibusawa hatれすとらん館」。「my me mine」ではサンドイッチやポテトなどの軽食、焼き菓子やケーキにソフトクリーム、カヌレなどがテイクアウトできる(画像:大日本コンサルタント株式会社リリースより)

【調布】神代植物公園/ツツジ園やバラ園に大温室も

調布市にある神代植物公園は、1961(昭和36)年に都内唯一の植物公園として開園しました。園内にはバラ園、ウメ園、ツツジ園など植物の種類別に園内30ブロックに分けられています。

芝生広場の真ん中には大人の身長を優に超える「オバケススキ」も。深大寺を挟んで南東に位置する水生植物園にはハナショウブなども(画像:photoAC)

48.97ヘクタールの公園には約4,800種類、10万本・株の樹木が植えられ、四季を通じてさまざまな花々を楽しめます。2016年にリニューアルオープンしたガラス張りの大温室では熱帯地方の植物約1,300品種を見ることができます。

広大な公園を散策した後は、広々とした芝生広場にシートを敷いて青空の下でお弁当を食べれば、小さい頃の遠足そのものです。

12,000株ものツツジ園は4月11日からツツジウィーク、バラ園では5月9日からバラフェスタを開催。奥に見える大温室ではサボテンなどの熱帯植物を見ることができる(画像:photoAC)

外で過ごすのが気持ちよい季節

東京には芝生のある公園が意外と多くあり、季節の移り変わりを感じることができます。

美しい花々を鑑賞しながらお弁当を食べる。ただそれだけでも心躍った子どもの頃。爽やかな風に吹かれながら外で過ごすのにピッタリの季節、たまには童心に帰って、遠足気分でリフレッシュしてみてはいかがでしょうか?

神代植物公園の芝生広場(画像:photoAC)

新宿御苑住所:東京都新宿区内藤町11TEL:03-3350-0151開園時間:3月15日〜6月30日、 8月21日〜9月30日 9:00〜17:30(閉園時間18:00)7月1日〜8月20日 9:00~18:30(閉園時間19:00)10月1日〜3月14日 9:00〜16:00(閉園時間16:30)休園日:毎週月曜(休日の場合は翌平日休園)、年末年始(12月29日~1月3日)入園料:一般大人500円/65歳以上250円/学生(高校生以上)250円/中学生以下無料※アクセス:【新宿門】東京メトロ副都心線 新宿三丁目駅より徒歩5分東京メトロ丸ノ内線 新宿御苑前駅より徒歩5分【千駄ヶ谷門】JR総武線 千駄ケ谷駅より徒歩5分東京メトロ副都心線 北参道駅より徒歩5分都営大江戸線 国立競技場駅より徒歩5分

飛鳥山公園住所:東京都北区王子1-1-3TEL:03-5980-9210アクセス:JR京浜東北線 王子駅よりすぐ東京さくらトラム(都電荒川線)飛鳥山駅または王子駅前駅よりすぐ東京メトロ南北線 王子駅より徒歩3分・渋沢史料館TEL:03-3910-0005開館時間:10:00~16:00(最終入館15:30)※2023年3月~5月休園日:月曜日入館料:一般300円 小中高生100円※開館日に変動あり。詳しくは公式サイトをご確認ください

神代植物公園住所:東京都調布市深大寺元町2・5丁目、深大寺北町1・2丁目、深大寺南町4・5丁目TEL:042-483-2300開園時間:9:30~17:00(最終入園16:00)※水生植物園の閉門時間は16:30休園日:月曜日(祝日や都民の日の場合、翌日休園)、年末年始(12月29日~翌年1月1日)入園料:一般・大人500円/65歳以上250円/中学生200円※都内在住・在学の中学生は無料、小学生以下無料アクセス:京王線 調布駅より小田急バスで約15分「神代植物公園前」下車JR三鷹駅・吉祥寺駅より小田急バスで約30分「神代植物公園前」下車

日野京子

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