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「おおばんぶるまい」?それとも「おうばんぶるまい」?実はどちらもあるんです!【大盤振舞・椀飯振舞】

  • 2023.4.10

盛大にご馳走したり、気前よく物品を与えたりすることを「大盤振舞」「椀飯振舞」と表現します。 これらは基本的に「おおばんぶるまい」と読まれるのですが、実は「おうばんぶるまい」と読むこともできます。 では両者にはどのような違いがあるのでしょうか。

今回はそれら「大盤振舞」「椀飯振舞」について解説します。 ここでは意味や語源、由来などについて含めながら説明します。

「大盤振舞」「椀飯振舞」の意味は同じ

「大盤振舞」「椀飯振舞」についてですが、早速結論を言ってしまうとどちらもその意味は同じとなっています。 まずはその意味について見ていきましょう。

「大盤振舞」「椀飯振舞」の意味

「大盤振舞」「椀飯振舞」の意味は基本的に同じです。 どちらも盛大にご馳走したり、気前よく物品を与えたりすることを言った四字熟語となります。

それら気前よく盛大に振る舞うことを「大盤振舞」「椀飯振舞」と表現されるわけです。

ちなみに、読みに関しては「おおばんぶるまい」と「おうばんぶるまい」の2つがあります。 これらは漢字ごとに使い分けられることが多いです。 次の項目ではそれら「大盤振舞」「椀飯振舞」をどう使用するのかについて詳しくまとめます。

「大盤振舞」「椀飯振舞」の用い方

「大盤振舞」や「椀飯振舞」は何かを振る舞う際に使用します。

多くの場合、何かが振る舞われた際に「今夜は大盤振舞だ」「今朝は椀飯振舞だった」などのように使用します。 現代ではたくさん振る舞われるようなニュアンスで使用されることが多いかもしれません。

特に食べ物や飲み物などが無数に並べられているのを見て「大盤振舞」「椀飯振舞」と表現することが多いです。 ただ、これらは飲食物だけでなく、金品などでも使用されることがあります。

それら羽振りが良いような意味合いも含まれていると言って良いかもしれません。 そこは使用する状況によって変わってくるので、注意しておきましょう。

「大盤振舞」「椀飯振舞」の由来

では「大盤振舞」「椀飯振舞」はどこから来たのでしょうか。 ここからは「大盤振舞」「椀飯振舞」それぞれの由来や語源についてまとめます。

「椀飯振舞」が先にあった

もともと「大盤振舞」は「椀飯振舞」が転じた表現とされます。 実際に「椀飯振舞」が先にあって、その後に「大盤振舞」として変化していったと考えられています。

そのため、もともと「大盤振舞」があったわけではありません。 あくまでも「椀飯振舞」という表現が最初にあり、それが次第に変化したことで生まれたと言えます。

なぜ「大盤振舞」に変化したの?

では、なぜ「椀飯振舞」が「大盤振舞」となったのでしょうか。

そもそも「大盤振舞」の「大盤」は当て字と考えられています。 元来は「椀飯振舞」の「椀飯」が正しかったとされています。

その昔、お椀に盛ったご飯を振る舞うことを「椀飯」と言ったそうです。 中でもこれらの言葉は王朝時代に宮中で供せられる膳などのことも指していたのだとか。 それだけでなく江戸時代には民家で正月に親戚を招いて宴会などを開くこともを指していたとされています。

その後、お椀に盛ったご飯だけではなく他のものも意味するようになったのだとか。

特に「大盤」はこの「椀飯」という字から転じて、庶民の間で慣用化したものと考えられています。 転じて、気前よく盛大に振る舞うこと全般を「大盤」と表記するようになったのだとか。

なお、これら「おおばん」「おうばん」に関しては他にも「大番」「大飯」「大判」などと漢字表記されることがあります。 一見すると間違いに見えますが、どれも間違いとは言えません。 ただし、一般的には「大盤振舞」「椀飯振舞」の2つが使用されているので、そのどちらかを使用するのが良いです。

まとめ

「大盤振舞」「椀飯振舞」はどちらも同じ意味を持つ言葉です。 漢字表記は違えど、どちらも気前よく盛大に振る舞うような様子を意味する四字熟語となっています。

これらはもともと「椀飯振舞」の方が先にあり、そこから転じて「大盤振舞」と変化していったと考えられています。 どちらも同じ言葉なのですが、そこは由来や語源が違ってくるのでその点は注意しておきましょう。

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