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は?進学校を辞める?学歴至上主義の母のせいで友人の進路が理解できなくて<親に整形させられた私>

  • 2023.4.9

エリカさんの母は、女の子はかわいければかわいいほど幸せになれるという考えの持ち主。しかしそれは母の理想の押しつけでしかなく、エリカさんは幼いころから実母によって、何もかも支配されていました。そして大人になった今、エリカさんは苦悩に苛まれます。

母に決められた高校に進学したエリカさん。高校二年生になり、同じクラスでいじられキャラの山本くんと付き合うことに。

彼の容姿が気になり、説得してイメチェンを決行しますが、1カ月も経つと元の姿に。見た目について言及するエリカさんに、「俺にも着たい服やしたい髪型があって意思があるんだよ」という言葉とともに、山本くんは別れを告げました。

母からの束縛が愛の形だと思って生きてきたエリカさん。自分が同じことをしていたことに気づき、ハッとします。

自分の母親が普通じゃないと思ったのは、それだけではありません。高校三年生になり、友人たちと進路の話をしていたときのことです。

進学校なのに夢を追う友だちが理解できない……

「実は私、美容師の専門に行こうと思って」

エリカさんの友人が、高校卒業後は進学せず夢を追いかけると話しました。それを聞いたエリカさんは「せっかく進学校に通っているのに、ありえない」と学歴の大切さを訴えます。

親と何度も話し合い、理解を得たという友人に「親に見放されたんだよ」と否定。一触即発!というところに先生が現れました。

話の経緯を聞いた先生はエリカさんと友人、両方の考え方を尊重。しかし、納得がいかないエリカさんの、先生の子どもが同じことを言い始めたら?との問いに……。

「子どもが自分と向き合って一生懸命考えたのなら、その子の人生だもの。それが正解ですからね」

先生はそう言って、応援すると答えました。

その日の帰り道、エリカさんは自分の母なら話し合いすらままならないこと、そして、いつからか母に自分の希望を言わなくなったことや、自分がどうしたいか考えなくなったことに、初めて気付いたのでした。

人生は選択の連続。どんな選択肢があろうと、大切なのは自分がこの先何をしたいか、どうなりたいのかを考えることのはず。

しかしエリカさんの場合は、実の母によって選択肢を奪われつづけ、自分がどうしたいのかすら考えることもできなくなってしまっていました。自分の人生に自分の意思はちゃんと反映されているのか? 人生の分岐点に立った瞬間を垣間見る一幕でした。


著者:マンガ家・イラストレーター グラハム子

ベビーカレンダー編集部

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