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「綾羅錦繍」とはどんな意味の四字熟語?その成り立ちや類義語は?

  • 2023.4.8

「綾羅錦繍(りょうらきんしゅう)」は美しいものの例えとされる四字熟語です。 特にこれらは美しく着飾ることを言った表現となります。 中でも美しい衣服そのものを意味することも多いです。 しかし「綾羅錦繍」はそれぞれ何を指しているのでしょうか?

今回はそれら「綾羅錦繍」の意味について解説します。 併せてその由来や語源についてもわかりやすく説明します。

「綾羅錦繍」とは

まずは「綾羅錦繍」の意味について見ていきましょう。

「綾羅錦繍」の意味

「綾羅錦繍」とは美しいものの例えです。 または美しく着飾ることの例えとしても用いられます。 特に気品がある衣服などの褒め言葉としても使われます。

これら「綾羅錦繍」はかつて、高貴な身分の人だけが身につけられる衣服や煌びやかな衣服のことを言いました。 なお、現代ではイベントやパーティーなどで立派な衣服を纏っている方に対して使用されます。

それら相手の身だしなみや身なりを賞賛する言葉として使用されるのが「綾羅錦繍」となるわけです。 中でも冠婚葬祭のように十人十色の人が集まるような場面で使用されるので、覚えておいて損はありません。

「綾羅錦繍」の成り立ち

では「綾羅錦繍」はどのような言葉から成り立っているのでしょうか。 ここでは「綾羅錦繍」を分解し、それぞれの意味についてまとめます。

「綾」とは

「綾」とはあや織りの絹の織物、いわゆるあや絹のことです。 これらは物の表面にある多種多様な形状や色彩のことを指します。 中でも線が斜めに交わった模様の織物のことを表すとされています。

「羅」とは

「羅」とは生地の薄い絹の織物、いわゆる薄絹のことです。 これらは網のように透けるような織物のことを指します。 羽衣のように繊細な布をイメージするとわかりやすいかもしれません。

「錦」とは

「錦」とは色鮮やかな絹の織物、いわゆる錦のことです。 これらは色糸が取り入れられた織物のことを指します。 美麗な装飾や微細な装飾が取り入れられたものをイメージするとわかりやすいです。

「繍」とは

「繍」とは刺繍を施している布地の織物のことです。 これらは技巧が凝らされた上流階級の人が着る織物を指します。 特に隅々まで美しい刺繍が入っているものを意味します。

「綾羅錦繍」の類義語

最後に「綾羅錦繍」の類義語を見ていきましょう。 「綾羅錦繍」の類義語には「錦衣玉食」「軽裘肥馬」などがあります。

錦衣玉食

「錦衣玉食」とは立派な衣服を身に纏い、美食を食べることです。 中でも贅沢な生活を送ることの例えとして使用される表現です。

それら立派な衣服を纏うところが「綾羅錦繍」に通じます。 ただし「錦衣玉食」は美食を食べるという意味も含まれます。

そのため、両者は似ているようで若干異なる点もあるわけです。 そこは使用する場面ごとに意味が変わるため、注意して使用しましょう。

軽裘肥馬

「軽裘肥馬」とは非常に富貴であることの例えです。 または富貴な人が外出の際に着用する装いのことも言います。 転じて、富貴の人そのものを表すようになったとされています。

これらは軽くて美しい皮衣と肥えた立派な馬から来た言葉です。 事実「軽裘」は軽くて美しい皮衣のことを意味します。 「肥馬」は文字通り、肥えた馬のことを意味します。

そこから「軽裘肥馬」という表現が生まれたのだとか。 特に富貴である様子が「綾羅錦繍」とも似ているため、同じ意味を持つ言葉として覚えておきましょう。

まとめ

「綾羅錦繍」は相手の衣服を褒める際に使用する言葉です。 特に現代では冠婚葬祭など、イベントやパーティーで相手の装いに対して「綾羅錦繍ですね」と表現したりします。 事実、これらの四字熟語は美しい衣服を意味します。

昔は高貴な人の衣服を指す言葉だったものの現代では幅広く使用できる表現なので、ぜひ覚えておきましょう。

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