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「八面玲瓏」とはどんな意味の四字熟語?その成り立ちや類義語は?

  • 2023.4.8

どこから見ても透き通っていて曇りのない様子のことを「八面玲瓏(はちめんれいろう)」と言います。 これら「八面玲瓏」は心にわだかまりがなく清らかに澄みきっていることなどを言った言葉です。 その一方、人付き合いのうまさを言う言葉でもあります。

今回はそれら「八面玲瓏」について解説します。 特にここでは由来や語源についてもまとめるので、ぜひ参考にしてみてください。

「八面玲瓏」とは

まずは「八面玲瓏」がどのような言葉なのか見てみましょう。

「八面玲瓏」の意味

「八面玲瓏」とはどこから見ても透き通っていて曇りのない様子のことです。 心にわだかまりがなく清らかに澄みきっていることの例えとしても使用されます。

その他にも不信や疑念をまったく抱いていないようなことの例えともされるなど、多種多様な用途で使用できます。 要は心がとても綺麗であることを言った四字熟語とされます。

人付き合いに対して用いることもある

「八面玲瓏」は誰とでも円満かつ上手に付き合えることの例えとしても使用されます。

事実、人付き合いがうまい人を「八面玲瓏な人だ」と表現することもあります。 中でもこれら「八面玲瓏」は人を選ばずに交際することなどの例えとしても使用されるのが特徴です。

「八面玲瓏」の由来

では「八面玲瓏」はどこから来た言葉なのでしょうか? ここでは「八面」「玲瓏」それぞれについてまとめます。

「八面」と「玲瓏」とは

「八面」とはあらゆる方面、すべての方面のことを言います。 「玲瓏」とは玉が透き通るように美しいことを意味します。 それだけでなく金属が美しい音で鳴ることなども意味するとか。

それらの熟語を組み合わせた四字熟語が「八面玲瓏」です。 特に「八面玲瓏」は外面の美しさだけではなく、内面の美しさなどについての意味も含まれる四字熟語です。

そのため、単に外身が綺麗であるというよりは中身も含めて綺麗であることを言っている言葉として覚えておきましょう。

「馬熙」という人物に詠まれた詩が由来

「八面玲瓏」は古代中国の馬熙が詠んだ詩「開窓看雨」から来ているとされています。

そこには「八面玲瓏多得月」という一節があるのだとか。 これは部屋のどの方向の窓を開けても美しい月が見えることを意味する表現だとされています。

その様子から現代のような意味が生まれたそうです。 それ以降「八面玲瓏」は人付き合いなどに慣れている人に対しても使用されるようになっていったとか。

「八面玲瓏」の類義語

最後に「八面玲瓏」の類義語についても見てみましょう。 「八面玲瓏」の類義語には「鮮美透涼」や「八方美人」があります。

鮮美透涼

「鮮美透涼」とは美しく透き通っている様子のことを言います。 「鮮美」は美しく色鮮やかであることを意味する言葉です。 「透涼」は涼やかで清く透き通っていることを意味します。

これらは自然などに対する褒め言葉として使用されます。 ただ、人間の性質についての褒め言葉としても使用されるので、その点は幅広く使用できることを覚えておきましょう。

そういった点も含めて「八面玲瓏」に通ずるものがあります。

八方美人

「八方美人」とはどこから見ても難点や欠点のない美人のことを言います。

転じて、誰からも悪く思われないよう上手に立ち振る舞うことを言うようになったと考えらえています。 それら人付き合いに優れているというところが「八面玲瓏」と似ているのではないでしょうか。

ただし、これら「八方美人」はポジティブな意味合いも含まれる一方、総じてネガティブなニュアンスで使用されます。 中でも誰にでも気に入られようとして良い人を演じているような人に対して使用されることが多いです。

そのため、人に言うのも人から思われるのも避けたいところです。

まとめ

「八面玲瓏」は単に透き通っていて曇りのない様子を言います。 実際に心が透き通っていて、わだかまりがないことも言います。 転じて、人付き合いがうまい人の例えとしても使用されるのが特徴です。

ただし、場合によっては良い意味でも悪い意味でも使用される可能性があるので、その点は使用上注意しておきましょう。

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