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【工藤静香の絶対“美”感】怒りは一日寝かせてリアクションをします

  • 2023.4.8

妖艶かつ、ミステリアスな美しさで世を翻弄し続ける工藤静香さん。撮影時に見せた凛とした姿は、誰もが想像する彼女のイメージを覆すことのないクールな印象でした。けれど、インタビューになると雰囲気が別人のように。屈託のない笑顔を絶やすことなく、すべての質問に柔軟に面白く回答する姿は、まさにHAPPY感の“塊”。そんな工藤さんにクリアな心を維持するためのインナービューティケアについて教えていただきました。

怒りは一日寝かせてリアクションをします【工藤静香の絶対“美”感】
トレーニングも発声練習も……必死にがんばる姿は家族にもヒミツにしています

──昔となにひとつ変わらないボディを維持されていますが、特別なケアをしていますか?

工藤静香さん(以下敬称略)「ボディのためになっているのかな、と思うことは、ワンちゃんのお散歩。自分流のスクワットもやっています。足を上げたりすると、自分でココに効いているってわかるから、そこを鍛えてみたりしています。

実は、一生懸命努力している姿を人に見られるのが不得意。それは運動に限らず、発声練習とかも人のいないところでこっそりとやります(笑)。自宅でもそうです。家族にも必死な姿を見られるのがイヤなので、ひっそりとやっています」

──インスタを拝見していると、食事に気を使われている印象があります。こだわりがあれば教えてください。

工藤「体にとっていいものを食べるようにしているけれど、オーガニックしかダメとか、いいものしか体に入れませんとか、そんなストイックさはありません。普段の食事に気を付けていれば、たまには胃がむかむかするくらいギトギトしたスナックを心ゆくまで食べてもいいかなと思います(笑)。でも食べ物の後ろにある成分表を見て食べてほしくないと自分の中で気になるものは、娘たちにもシェアしてきました」

怒りは一日寝かせてリアクションをします【工藤静香の絶対“美”感】
インスタに料理をアップするのは、今日何を作ろうかなとメニューを考えている誰かのアイディアになれば、と

──お忙しい中でも酵素や酵母からお菓子まで、あらゆるものを手作りしていて尊敬します!

工藤「手作りにこだわっているわけではないけれど、取り入れたい栄養が入った市販のものを見ると、結構、必要以外のものが入っていたりすることも多くて。なら自分でつくったほうがいいか……という感じで手作りが多くなりました。

子どもが育つまでは、肌や健康面を守るのは親の責任だと思うから、なるべくバランスの取れた食事を心がけてきました。もともと料理はしていたけれど、結婚して、子どもを育てるようになって料理に気を使うようになりました。この料理で健康になってもらえたらうれしいな、そんな気持ちからですね」

──これまで手作りした中で、これは美肌に効いたと思うものはありますか?

工藤「甘酒は肌の調子が良くなることがわかりやすかったかもしれません。最近は、つくるのをちょっとお休みしているけれど、またつくりたいと思います。

後は酵素シロップです。これは毎日食べています」

──インスタを拝見していると、料理のレパートリーが無限レベルで驚きます。参考にしている存在はありますか?

工藤「誰かのレシピを完全に再現すること難しいと思いますが、例えばレストランでとてもおいしい料理を食べたときに、翌日味を忘れないうちに挑戦します」

怒りは一日寝かせてリアクションをします【工藤静香の絶対“美”感】
ココナッツや亜麻仁、オリーブオイルをしっかり摂ることは肌をなめらかに保つために欠かせないこと

──食事についてのMYルールやこだわりを教えてください。

工藤「朝食は必ず食べます。前の日が遅くても、お腹が空いてなくてもバナナとヨーグルトとか、軽いものを食べるようにしています。

それから、油はしっかり摂らなくてはいけないなと思っています。もちろん、いい油に限ってのことですが。“亜麻仁”オイルのように熱してはいけないものは、サラダで使うよりオレンジジュースに混ぜてスプーン一杯摂るなど、工夫して取り入れています。

コラーゲンも大事だな~と感じる素材。食べても肌のコラーゲンが増えないと言いますが、私の体感的には摂っておきたい食材ですね。私がよく食べるのが“冷蔵庫に入れてひっくり返してもこぼれないスープ”! 魚のアラや頭を入れてじっくり煮込んだスープを冷やすと、コラーゲンがゼリー状になりプルプルに固まるでしょ。そういうのを飲むと、いいものが体に入ったな~という満足感があるんですよね(笑)。

甘いものを食べたいときには、しっかり食べる! そのときの糖質が人工甘味料などに頼るのではなく、はちみつとかオリゴ糖、アガベシロップなど、自然の甘みで栄養も一緒に摂り入れられるものにできるだけしたいと思っています」

──サプリも活用しますか?

工藤「女性にとって亜鉛や鉄ってすごく大切ですよね。けれど、食材から満足な量を摂るのってすごく難しい。だから、そういうときはサプリを飲みます。サプリを選ぶときに価格とかではなく、裏の成分表をめちゃくちゃ見ます。余分なものが入っていないことを一番大事にしているかもしれないですね」

怒りは一日寝かせてリアクションをします【工藤静香の絶対“美”感】
感情をそのまま相手に跳ね返していた過去。今は、震えるほどイヤなことがあっても一日寝かせられるように

──メンタルについてお聞きします。工藤さんのお話には1ミリもネガティブがなく、とにかく明るい。話すほど前向きな姿が見えてきますが、生まれ持った性格なのですか?

工藤「スーパーポジティブなんだと思います。娘たちから、そう言われます。生まれたときからかと言われると、違いますね。そうじゃないと生きていけないと思い、自然とそうなったのだと思います。人って、悪いことに意識が向くと、そこにばかり集中して、いいところが見えなくなるだけでなく、探すことさえやめてしまうと感じたことがあって。そこからプラスの方向を見るようなり、その蓄積が今なのだと思います。

とはいえ、私もめちゃくちゃ落ち込んだり、心がモヤモヤしたりすることはありますよ。そういうときは、一度とことんガーンと落ちますね。でも、果てしなく短い期間で『そのままじゃダメだ』ってボーンって戻ってくる(笑)。落ち込んで悩んでいても解決策は見つからないので、“通常運転”に戻ってから考えたほうが効率がよいと今はもうわかっているから」

──怒りの感情を抱いたときには、どのように対処しているのですか?

工藤「震えるくらい頭にくることがあったとしても、リアクションをするまでに一日寝かせるようにしています。昔は、スカッシュのように即バーンッっと倍くらいの強さで返したいと思っていたけれど……。頭に血が上っているときに正しい対応ができず、痛い目を見た経験が、そうできるようにさせてくれました。怒りは一日でだいぶ“鎮火”します。そのタイミングで相手と話したほうが同じお願いやクレームにしても、絶対にいい結果に結びつきますから」

怒りは一日寝かせてリアクションをします【工藤静香の絶対“美”感】
心の暗がりは、印象にも響く美しさの“天敵”。だから、ネガティブな思考は自ら消去するのが一番

──マインドを前向きにするために気を付けていることは?

工藤「『なんで私だけ』という思考を捨てることかな。自分に余裕がなくなるとつい『なんで私が?』ってなりがちだけれど、そこを『私がしたいからやる』って思うだけでポジティブな気持ちにシフトできませんか? 同じことをやるのであれば、イヤイヤやるのか、進んでやるのか、その腹の持ちようで一日が暗くなるのか、明るくHAPPYになるのか、大きく変わりますよね。“クサクサ”するとか、イライラ感のようなネガティブな気持ちって表情や雰囲気までも変えてしまうからもったいないな、と。その逆もありますよね。いつも心から晴れやかでいられれば、それだけで美しさの要素になると信じています」

──心の晴れやかさは、人に伝播しますよね。工藤さんがまさにそう。本当によく笑われるので、こちらまで気持ちがHAPPYになります。

工藤「私、そんなに笑っていますか? 笑ってばかりだとシワが増えてイヤだな~って思いますけどね(笑)。つねに笑顔でいましょう、とかそういうことは思ったことはありません。ですが、イヤなことも捉え方ひとつでプラスに考える、それが笑顔につながるのだと信じています。

年齢を重ねて変わりゆく印象に無理に抗うことはしないけれど、キレイでいることを諦めたりはしない」

──年齢を重ねることに恐れを感じる人も多いと思います。工藤さんは、どう向き合っていますか?

工藤「年齢とともに変わっていくことをネガティブにとらえていない気がします。白髪があることも全然気にならない。『そうだよね』と受け止めるだけ。正直、昔の自分のほうがピチピチしていたし、肌の心配もないし……なにかといいですよね。実際、年齢が上がった自分をまじまじと見ると『わたし、こんな顔していた?』と思うこともありますし。ですが、今、二十歳の顔に戻されても困っちゃうかも……。というのは、52歳の私とあまりにミスマッチだから。年に見合った美しさを手に入れたいという気持ちは大事だと思うから、メイクやケアをしますし、それで褒められることがあれば、うれしい。それでいいんじゃないかな、というくらいのスタンスが私の向き合い方ですね」

──日々、アップデートしていくための秘訣があれば教えてください。

工藤「人の意見を聞くことかな。私、強情そうに見られがちですが、実は、指摘を受け入れるめちゃくちゃ柔軟性のある人なの(笑)。たとえば、『お、今日は調子いいな』と思って出かけたときに『疲れているの?』と言われてショックなときってありますよね。そういうときは素直に落ち込みつつ、家に帰ったら、今日のメイクを分析するかも。率直な意見をくれる家族にも『今日のメイク、どう?』って聞いてみます。評判がよくなければ、即やめる。メイクは自分のためにやることだから好きなことをするけれど、それに対する評価に耳を傾けることも大切。反応がイマイチであれば、別のトライをすればいいだけですからね。自己満足は自分の領域に制限をかけることでもあるから、他の視点を受け入れるようにしています」

怒りは一日寝かせてリアクションをします【工藤静香の絶対“美”感】

この地球上に“ポジティブマインド選手権”なるものがあったら、絶対に上位に入ると思えるほど、前だけを見つめ、進み続ける工藤静香さん。彼女にインタビューした1時間は、HAPPYマインドの温泉に浸かったかのような心地よさでほっこりとゆるむ時間に! 工藤さんの二人の娘さんがSNSなどで「マミーを悪くいう人はママを知らない人」と発言しているけれど、まさしくそう。心が澄みわたっていることと「キレイ」の関係性を体現されているかのような人でした。今後もますます目が離せません。

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PROFILE

工藤静香(Shizuka Kudo)
アーティスト。1970年生まれ。『夕やけニャンニャン』(フジテレビ)のレギュラー出演から87年グループデビュー、同年にソロデビュー。画家やジュエリーデザインとしての才能も発揮している。

ドレス¥377300(参考価格)、ブーツ¥172700、バングル¥2607000 左手薬指リング¥1072500、右手中指リング¥1556500、右手中指ホワイトリング¥530200、ピアス¥1292500 /ルイ・ヴィトン クライアントサービス 0120・00・1854

撮影/榊原裕一 スタイリング/Ryoko Kihsimoto(W) ヘア&メイク/菊地美香子(TRON) 取材・文/金子優子 撮影協力/BACKGROUNDS FACTORY

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