1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 「長生き」が最大のリスクに!?お金、健康、人間関係…今すぐやるべき老後の備え

「長生き」が最大のリスクに!?お金、健康、人間関係…今すぐやるべき老後の備え

  • 2023.4.8
  • 5396 views

日本人の平均寿命は、厚生労働省の2020年の調査によると男性が81.56歳、女性は87.71歳です。同じ調査の1990年の結果は、男性が75.92歳、女性は81.90歳なので30年で平均寿命は5年以上延びています。医療の進歩や健康意識の向上など、さまざまな要因があるでしょう。

長生きするのは嬉しいことですが、リスクもあります。では、どんなリスクがあるのでしょうか。対処方法も含めて解説します。

■長生きすることのリスクとは

長生きの一番のリスクは、老後資金が足りなくなることです。老後資金2,000万円問題が騒がれたのは記憶に新しいですが、退職金や年金で老後資金をまかなえない場合は、老後破産のリスクがあります。長生きすればするほど、必要になる老後資金も増える点を意識することが大切です。

また、医療の発展から長生きしやすくなっていますが、病気をすればお金がかかります。病気だけでなく、介護にお金が必要になるケースもあるでしょう。財源の不足から、高齢者の医療費が上がる可能性も否めません。

自分が実際に受け取る退職金や年金を知った上で、足りなさそうな金額については現役時代に貯蓄を蓄える必要があります。

■今からできる長生きリスクへの3つの備え

ここでは、長生きリスクに対してどう備えれば良いかを3つの視点から紹介します。

●老後資金の備え

老後資金はなるべく早くから用意することをおすすめします。他のお金と混ざらないように、老後資金用として他とは分けて準備しておきましょう。

老後資金用に銀行口座を開設して貯めたり、iDeCoを活用して老後資金を自分で運用したりするなど、さまざまな方法で老後資金を若いうちから用意することが大切です。

●健康の備え

病院にかかりつけの老後は避けたいところです。健康な身体は、若いころからの蓄積で成り立ちます。質の良い食事を心がけ、運動も適度に行い、お酒やたばこは控えめにしておきましょう。

●人間関係の備え

長生きをすると、配偶者や友人が亡くなってしまうケースがあります。そうなると、孤独がいつも隣り合わせになってしまうでしょう。

孤独への備えとして、若いうちから積極的に交遊関係を築いておくことが大切です。友人が多ければ多いほど、長生きする友人の数も多くなります。SNSなどを活用して共通の趣味を持っている人と友達になったり、老後になってもできそうなボランティアに参加したりするのもおすすめです。

■できることから始めよう

医療の進歩で長生きしやすくなったのは喜ばしいことですが、長生きにはお金・健康・人間関係のリスクがあります。

それぞれのリスクから目を背けず、現役時代から備えておくのが大切といえます。

文・勝目麻希(ファイナンシャル・プランナー)
新卒で総合職としてメガバンクに入行し、法人融資・金融商品販売等を担当。自分の金融知識や実務経験を活かしたいと独学でライターの道へ。現在はファイナンシャル・プランナーの知識を活かして金融系メディアを中心に執筆。

元記事で読む
の記事をもっとみる