ジェンダークィアなZ世代の⻘春描く『ガール・ピクチャー』本編映像解禁

北欧発、⾃由でジェンダークィアなジェネレーションZの⻘春映画『ガール・ピクチャー』。第95回アカデミー賞® 国際長編映画賞部門フィンランド代表に決定し、第38回サンダンス映画祭ワールドシネマドラマ部門観客賞受賞した注目作から本編映像が解禁。（フロントロウ編集部）

リアルで正直な10代の少⼥のポートレート

映画『ガール・ピクチャー』では、主⼈公たちは⾃⾝のセクシュアリティにあえて名前を与えてはいないが、ヘテロセクシュアル（異性愛）やシスジェンダー（割り当てられた性別と性⾃認が⼀致している⼈）を前提とせず、むしろそれぞれに異なる恋愛指向があることを当たり前として物語が進む。

同性同⼠で深い関係になるミンミとエマも、アセクシュアル（他者に対して性的欲求や恋愛感情を抱かないセクシュアリティ）の可能性があることに気づくロンコも、⾃分⾃⾝を追求し、感情やセクシュアリティについて語ることを恐れない。

アカデミー賞やサンダンスで話題沸騰︕魅⼒的なキャスト＆スタッフが集結

感情的な部分はあるが⼼優しいミンミを演じるのは、12歳から俳優業をスタートし、2020年の『エデン』で初主演を務めた2000年⽣まれのアーム・ミロノフ。

静かなたくましさを持つロンコ役には、俳優、ダンサー、シンガーでもあり、舞台俳優として活躍し、本作が⻑編映画デビューとなるエレオノーラ・カウハネン。

フィギュアスケートに⻘春を注いできたエマ役に、ドラマや映画で活躍中のリンネア・レイノが好演している。

『ガール・ピクチャー』のストーリーは、気鋭の脚本家ダニエラ・ハクリネンとイロナ・アハティが、⾃⾝の経験も振り返りながら綴った。監督は、⾃分の声を⾒出していく⼥性作家を描いた2016年の映画『Love and Fury』でデビューし、強い⼥性たちが主導するストーリーを⽣み出しているアッリ・ハーパサロ。

第38回サンダンス映画祭でワールドシネマドラマ部⾨観客賞受賞のほか、第95回（2023年度）アカデミー賞R 国際⻑編映画賞部⾨フィンランド代表に選出。

さらに、フィンランドのアカデミー賞Rと⾔われる“ユッシ賞”にて⾒事５冠を達成。最優秀作品賞をはじめ、最優秀脚本賞、最優秀監督賞、最優秀編集賞のほか、フィギュアスケーターのエマ役を務めたリンネア・ネイノに対して「その年に特別な影響を与えた俳優に贈られるブライトスポット賞が与えられた。ミンミ役のアーム・ミロノフは主演⼥優賞、ロンコ役のエレオノーラ・カウハネンは新⼈⼥優賞にノミネートされており、『ガール・ピクチャー』は今年のユッシ賞にて⼀際⽬⽴つ存在として喝采を浴びた。

『ガール・ピクチャー』本編から、重要なシーンを切り取った映像が解禁！

⼦どもと⼤⼈のはざま、17歳から18歳に差し掛かる3⼈の少⼥、ミンミとロンコとエマ。3度の⾦曜⽇で、ミンミとエマはお互いの⼈⽣を揺るがすような運命の恋をし、ロンコは未知の性的快感を求め冒険する。

北欧のジェネレーションZのみずみずしい⻘春ストーリーより、この度、重要な本編シーンを切り取った映像が解禁された。公開された映像は、ロンコが抱える悩みを親友のミンミに吐露するシーン。

「もう、諦めようなかな」「なんで失敗ばかりなの」「私は普通じゃない」。他者に対して、性的欲求や恋愛感情を抱けない⾃分に悩み、さまざまなチャレンジをしてみるもなかなかうまくいかないロンコ。そんな彼⼥に対してミンミは「あんたは⼥神」と優しく語りかける。2⼈がバイトするスムージーショップでのたわいない会話をしながら、お互いの気持ちに寄り添い、ともに悩む10代の貴重な時間が切り取られている。

カラフルなインテリアに彩られた、ポップなスムージーショップの内装も必⾒の映像となっている。

映画『ガール・ピクチャー』は新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国上映中。（フロントロウ編集部）