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「針小棒大」とはどんな意味の四字熟語?その由来は同様の意味のことわざから?

  • 2023.4.7

些細なことを大袈裟に言うことを「針小棒大(しょうしんぼうだい)」と言います。 これら「針小棒大」は誇張表現することの例えとされます。 しかし、なぜそれが「針小棒大」と表現されるのでしょうか?

今回はそれら「針小棒大」について解説します。 特にここではその意味と由来、語源について説明します。

「針小棒大」とは

まずは「針小棒大」という言葉について見てみましょう。

「針小棒大」の意味

「針小棒大」とは些細な物事を大袈裟に誇張して言うことの例えです。

小さな物事を実際より大きい物事として伝えてしまい、ありのままのこと言わない様子を指します。 針ほどの小さく細いことを棒ほどに大きく言うことを意味する四字熟語です。

これらは誇張表現することの例えとして使用されます。

「針小棒大」の用い方・例文

「針小棒大」は大したことではないのに誇張して伝えることを意味します。

特に話を無駄に広げて言う表現として使用されます。 例えば「噂話を針小棒大に吹聴する」「秘密を針小棒大に言いふらす」などのように使用されることが多いです。

要は事実とは異なる誇張表現をすることを意味します。 そのため、あまりポジティブな意味合いでは使われません。 むしろ噓つきのようなネガティブなニュアンスで用いられるので注意したいです。

「針小棒大」の由来

では「針小棒大」はどこから来た言葉なのでしょうか。

同様の意味のことわざが由来

「針小棒大」は針ほどの小さいものを棒ほどに大きく言う意味から来たとされています。

実際にこれらの四字熟語は日本のことわざの略語化したものと考えられています。 日本のことわざには「針ほどのことを棒ほどに言う」というものがあります。

これを簡潔に表現するために四字熟語化したものが「針小棒大」ではないかと考えられています。

本来、日本に伝わっている四字熟語の多くは古代中国から来たものが多いです。 しかし「針小棒大」に関しては中国の古典などでは見られない表現とされています。

そのため、日本で生まれた四字熟語と考えられます。 なお、逆に中国では「針小棒大」と同じ意味を持つ言葉として「誇大其詞」という四字熟語が使用されているそうです。

「針小棒大」の類義語

最後に「針小棒大」の類義語を見ていきましょう。

大言壮語

「大言壮語」は実力以上に大きな事を言うことの例えです。

これらは物事を誇張して表現することを意味する言葉です。 特に実現できそうもないことや威勢が良いことなども表す表現となっています。

そこには口先だけで実行が伴わないという皮肉のようなニュアンスも含まれています。 ある意味で虚勢を張るような意味合いを含むところが「針小棒大」と似ているのではないでしょうか。

尾ひれをつける

「尾ひれをつける」とは事実でない誇張を交えて話す様子のことです。

これらはある話にあることないこと余分なものを付け足すことを言った言葉です。 近年はでまかせを言うことやガセネタを広めることなども指します。

それら誇張表現をするというところが「針小棒大」と同じ表現だと言えるでしょう。

大風呂敷を広げる

「大風呂敷を広げる」とは現実に合わないことを言うことです。

これらは実際にそうであるかのように話を盛るという意味で使用される言葉となっています。 事実、大風呂敷のように広げただけであまり役に立たないようなものの表現とされます。

ただし、これらは話だけではなく計画や予定などにおいて現状に合っていないような様子のことも表します。 そのため「針小棒大」に通ずるものがありながらも「大風呂敷を広げる」の方が使用の幅は広いかもしれません。

まとめ

「針小棒大」は小さなことを大きなこととして伝えてしまうようなことを言った四字熟語です。 これらは特に誇張表現することの例えとして使用されます。

実際に物事を大袈裟に表現してしまう人は多いです。 ただし、それら話を盛るという行為は時に嘘つき呼ばわりされてしまうので、気をつけておきたいところです。

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