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【保育士解説】慣らし保育よくある4つの悩みに回答!知っていてほしいポイントもお伝え

  • 2023.4.6

いよいよ入園。入園式はあっという間に終わり、翌日から保育が始まります。最初は「慣らし保育」と言って、給食前や給食終わりでお迎えに行ったりと、徐々に保育時間を延ばしていき、園生活に慣らす期間があります。その期間が終わると、通常の保育時間になり、ママのいよいよフルタイムでのお仕事が始まります。そんな慣らし保育期間には、想像していなかった、という驚きや心配ごともあることでしょう。今回はそんな慣らし保育期間のあるあるな悩みを、現役保育士ママの竹口まお先生がピックアップしました。

慣らし保育は2週間~1か月程度

保育園やこども園に入園するお子様は、「慣らし保育」を行ってから、通常の時間預かってもらう保育に移行していきます。その、慣らし保育期間があることで、保護者の方と離れる生活に心も体も少しずつ慣れていき、園生活の楽しさやお友達と過ごす刺激を面白いと感じられるようになったり、担任の先生との信頼関係ができ始め、安心して保育園生活を送ることができます。

慣らし保育の詳しい内容や期間は、それぞれの園で異なります。おおよそ、2週間から1か月程度の園がほとんどではないかと思います。保育時間も、給食前まで、給食後、お昼寝明け、午後のおやつ後、と、一人ひとりの様子をみながら徐々に時間を延ばしていきます。

したがって、入園した月いっぱいはできるだけお仕事の都合を入れ過ぎないよう、お願いしている園もあります。

慣らし保育期間のお悩みあるある

慣らし保育期間によくある、保護者がびっくりしたり心配になったりしやすいことをご紹介します。こちらを読んで知ってもらえるだけで「うちの子だけじゃない」「よくあることなんだな」と、少し余裕を持てると思います。

新生活が始まる今こそ、頭の片隅に置いていただけるとうれしいです。

1. バイバイしても泣かない

普段はママと離れると、すぐに泣いて大暴れしているのに、先生に抱っこされても、バイバイと別れても泣かない。こんな風に、絶対に泣くだろうと思っていた子が、全く泣かないこともよくあります。それは、まだ状況が理解できていないことが原因と考えられます。

そんなお子様は、慣らし保育の後半あたりから、泣いてしまうことも。状況が理解でき、親と離れるさみしさが分かってきた証拠です。初日から泣かなかったからといって、心配されなくても大丈夫ですよ。

2. 何一つ口にしない

お迎えにいくと、先生から「今日の給食、食べられませんでした」と言われることも。親と離れるさみしさや、初めての給食の味に慣れなくて、口をムッっと閉じて食べない子もいます。また、好き嫌いがあり、緑の野菜や見た目で判断して、食べない子もいます。

これまで、ほとんどがお家のご飯を食べていたお子様にとっては、信用ならない食べ物に見えるのでしょうね。また、お家ではお水を飲んでいる子は、園の麦茶を嫌がる子もいます。登園してから何一つ口にしない、ということはできるだけないように、水分だけでもとれるよう先生も配慮しますが、最初は難しい子もいます。

時間をかけて少しずつ慣れるものですので、最初から給食を食べられない状態でも心配しなくて大丈夫です。おうちで安心してご飯を食べる時間を楽しませてあげてください。

3. 登園し始めてすぐに発熱してしまった

こんなにすぐ、風邪をもらってくる?という位、数日で保育園の洗礼を受ける子もいます。集団生活ならではの感染症。これまで、ほとんど熱を出したり体調が悪くなることなかったのに・・・と思われるママもいますが、入園した一年は、いろんな病気をもらって欠席する子がほとんどです。

時には、発熱や体調が悪くなってしまい、欠席せざる負えないことも。通常保育でもそうですが、慣らし保育期間は特に、発熱や体調不良でお迎えをお願いすることがあります。頑張っていることを受け止めてあげ、お家でゆっくりしてもらえると助かります。

4. 慣らし保育の期間は延長になることがある?

慣らし保育期間は決まっていますが、入園してからずっと、親と離れることに1日中泣いて、疲れて寝て起きても泣いて・・・なかなか園生活に慣れない子がいます。子ども本人もつらい毎日を送っている保護者の方には、個別で慣らし保育の期間延長をお願いすることもあります。

また、体調不良で欠席が続いてしまい、一定期間の慣らし保育ができなかった子に対しても、お休みしていた日数分程を延長することもあります。園としては、できるだけ早く慣れてもらい、保護者の方も早く仕事復帰ができるようにサポートしたいのですが、子どもの気持ちは体調に出やすいのです。安心できるまでは時間をかけてあげた方が、その後親子ともに安心できるのではないでしょうか。

場合によっては、慣らし保育を延長することもありますが、あくまで親子のその後のためを思ってのお願いだとわかっていただけるとうれしいです。

在園児にも泣く子はいる

昨年度も保育園に通っていた「在園児」の子ども達は、すっかり園生活に慣れていて、泣くこともないだろう。と思っていても、新しいお友達と一緒に泣いていることもあるんです。在園児の子ども達も新しいお部屋や、先生、新しいお友達が増え、この間までの環境が一気に変化しています。それを感じて不安で泣いてしまうこともあります。

在園児の保護者の方からすれば「この間まで泣かずに登園してたのに」と思われるかもしれませんが、新しい環境に戸惑っていることがあるので見守ってほしいと思っています。

在園児ですら泣くと思えば、新入園児が泣いたり、笑顔が出なかったりするのも仕方ないような気がしませんか?

先生たちにはいつでも話しかけてOK

新年度が始まる前に、しっかりと引継ぎをして4月を迎えますが、先生達も新しい環境になります。また大泣きしている子ども達でいっぱいだと、なかなか保育が進まなかったり、予定通りにならないことも。それでも連絡帳の記入や、子ども達の荷物の準備などがあり、バタバタして見えることが多いと思います。

そんな中でも、伝えたいことや連絡があれば、声を掛けてください。一人ひとり、日中の様子も伝えたいところですが、難しい時もあるので、ママの方から「今日どうでしたか?」と聞いてくださる方が助かることもあります。

親子のスキンシップを大切に、焦らずに慣らし保育を進めて

育休中に子どもを見ていた保護者からすれば、初めてわが子から離れて仕事に復帰し、これまでとは違う生活がスタートします。家事育児に加えて仕事もあって、これまでできていた事も難しくなることもあると思います。そんなとき、甘えたくて泣いているわが子を見ると寂しくなったり、余裕がないときはイライラしたりしてしまうかもしれません。

そんなときは、慣らし保育に関する悩みは多くの親が抱えながらも乗り越えてきていることだと思い出してください。また、親だけで悩みを乗り越える必要はなく、園の先生にもたくさん頼ったり相談したりしてよいことも、思い出してほしいです。

また、寝る前や週末などゆっくりできそうな時があれば、お子様にたくさん触れて「また頑張ろうね」と前向きな言葉をかけてあげてください。背中や頭、足などどこでもいいです。触れられるだけで愛情は伝わると思います。そしてママの心もフッと落ち着くことでしょう。

保育園に預けていることは、子どもにさみしい思いをさせる「ネガティブなこと」ではありません。たくさんの楽しい経験もこれからたくさんあります。

子どもも頑張ってくれている分、休日や夜の少しの時間には、ほっと一休みして、親子でまったり過ごしてみてください。

著者:mao_hoiku

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