坂本龍一が音楽を担当、是枝裕和×坂元裕二による映画『怪物』のサウンドトラック発売決定

アルバム『12』の収録曲に加え、映画のために書き下ろした2曲を含む全7曲

3月28日に他界した坂本龍一が音楽を担当した映画『怪物』のサウンドトラックが、5月31日に発売されることが決定した。

6月21日に全国公開予定の『怪物』は、『万引き家族』（18年）の是枝裕和が監督、『花束みたいな恋をした』（21年）『大豆田とわ子と三人の元夫』の坂元裕二が脚本を手掛け、安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太、高畑充希、角田晃広、中村獅童、田中裕子ほか豪華実力派キャストが出演。さらに坂本龍一が音楽を担当し、まさに“怪物”級の才能が集結した映画として話題を集めている。

坂本は、是枝監督からのオファーを受けて音楽を担当した。本サウンドトラックには、今年発売された坂本の6年ぶりのオリジナルアルバム『12』から「20220207」「20220302」のほか既存曲と、映画のために書き下ろした2曲を含む全7曲が収録されている。

坂本は「怪物と言われると誰が怪物なんだと探し回ってしまうんだが、それはうまくいかない。誰が怪物かというのはとても難しい問いで、その難しい問いをこの映画は投げかけている。さて、その難解なテーマの映画にどんな音楽をつければいいのだろう。救いは子供たちの生の気持ち。それに導かれて指がピアノの上を動いた。正解はない」とコメント。

また、かねてからの闘病生活により、「今回残念ながらスコア全体をお引き受けする体力はなかった。監督からのたってのご所望でピアノ曲2曲を提出した。新しいアルバム「12」からの曲や、古い曲を使って全体を構成してくださった」と語っている。

サウンドトラック『怪物』は5月31日発売。