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【工藤静香の絶対“美”感】「パックしている?」ってよくチェックが入ります

  • 2023.4.7
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いつの時代もトレンドだけにとらわれることなく、『工藤静香』というフィルターを通して、独自に昇華させた美を身にまとう、唯一無二の「キレイ」を生み出す秘訣とは? 普段、なかなか語られることのない工藤静香さんのビューティシーンを切り取ったスペシャルインタビューには、アイドル時代のメイクの秘密や美に対する本音もたっぷり。60分間終始笑いとともに語られたフランクなトークも見どころです!

「ママ、パックしている?」ってよくチェックが入ります【工藤静香の絶対“美”感】
いつでも家にいるときでもキレイでいたい

──SNSで見かける姿は、いつも完璧な『工藤静香のままの印象が。オフメイクをすることもありますか?

工藤静香さん(以下敬称略)「もちろん、あります。普段はファンデーションをあまり使いません。ワンちゃんのお散歩のときなどには、すごくラフなメイクだけで出かけます。最近よく手に取るアイテムは、日焼け止めにもなるし、トーンアップもできるプライマー。パパッと肌が整えられるから、うれしいですね。

家にいるときも少しでもキレイでいたいっていう気持ちはあります。外に行かないからといって髪も整えずにボサッとしているのはあまり好きじゃない。もちろん、子育てが大変な時代には、自分にかまうことができないこともありましたけど、それはもう昔の話。オフの日でもそれなりに整えています」

──プライベートタイムには、ONモードのメイクにシフトしますか?

工藤「お出かけするときや人に会うときも、いつもよりもちょっとかわいく見せたいとか、1ミリでもキレイになるようにしたいって思うから、気合が入ります。そういう気持ちがすごく大事だなって。いつでも素敵でいるのは難しいかもしれないけれど、そういられるようには努力はしたいと思います。メイクだけの話ではなくて、ただ座っているだけでも背中が丸まっているよりはスッと伸びていたほうが何倍もキレイに見えますよね。些細なことですけれど、小さな積み重ねが“キレイ”をつくると思うから、なにげない一つ一つを意識していたりもします」

──いつも力強い眼差しが印象的です。アイメイクのこだわりを教えてください。

工藤「いつの時代もいろいろな色を使ってきたけれど、最近は、赤っぽいアイメイクが好きです。赤いラインを入れて、その上に黒のラインを重ねたりもします。アイラインなど、細かな作業は、得意。絵を描くので、顔の凹凸に合わせて繊細な線を引く作業とかも難しく感じないんです」

──赤に黒を重ねる2段ラインは、とても独創的ですね。そういったメイクのエッセンスになっているものは?

工藤「私にとってヒントになるのは、仕事で出会った方や街で見かけた方。以前、街にいたあるマダムは、こめかみに届くくらい長いアイラインを描いていたのですが、その人の雰囲気やファッションと相まって、めちゃくちゃカッコよかった。自分がやろうとは思わないけれど刺激になるし、自分のメイクのアイディアになります。ファッションショーのメイクもそのまま取り入れることはないけれど、インスピレーションを得ることがあるので、見るのは好きですね。

自分の知らない世界から刺激をうけると、すぐ取り入れて、自分仕様に転換します。自分に合うメイクを探していくのが好きです」

「ママ、パックしている?」ってよくチェックが入ります【工藤静香の絶対“美”感】
14歳のデビュー当時、一番好きだったのはブルーのリップ。そのころから選ぶアイテムがちょっと変わっていたかもしれない

──メイクのキャリアについてお聞きします。本格的にメイクデビューをされたのは、何歳の頃ですか?

工藤「14歳でデビューして、最初は、お化粧品を持っていなかったので事務所の方にコスメショップに連れていってもらいました。そのころは、私に用意されたテレビ用のメイクがまだファンデーションではなく、ドーラン(舞台メイクなどで使われる油性の練り白粉)の時代で……。それが全然肌になじまなかったから、へちまローションとかベビーミルクと混ぜて、塗りやすくしたおぼえがあります。

14歳のときの一番お気に入りのリップは、ブルーでしたね。当時“ジャコリップ”っていうコンパクトに入ったもので、今でいうブルーグロスかな。素の唇にそのブルーを重ねると透明感が出て、顔色が少し悪く見えるのかもしれませんが、でもその自分の顔が好きだったの。そのころから、選ぶメイクアイテムがちょっと変わっていたかもしれないですね(笑)」

「ママ、パックしている?」ってよくチェックが入ります【工藤静香の絶対“美”感】
「なりたい顔」になるために、画材道具屋で買ったラメパウダーを使って光る肌を演出したことも

──パープルのリップや思い切り下がった“困り眉”など、唯一無二のメイクが当時話題に。ピュアメイク一辺倒だった時代に、自分色を強く発信する姿は、VOCEのオトナ世代にとっても“胸アツ”な思い出だと思います。我が道を貫くときに勇気はいりましたか?

工藤「人と違うことをやることに抵抗は全然ありませんでしたね。自分のやりたいということを楽しみたいという気持ちのほうが強かったと思います。

パープル系のリップもいろいろ使ったけれど、印象に強く残っているとよく言われるのが“葡萄色”。それも当時の日本ではなかなか手に入らない色で、海外で買ってきたものでした。メイクをするのは、自分の顔で遊ぶようなデッサンに近い感覚でしたね。自分がしてみたい顔になることだけを考えていたから、使いたい色がないときは、リップクリームの上からアイシャドウを塗っていたことも。もちろん、舐めないように気を付けて、ですけどね。画材屋で見つけたキラキララメパウダーをワセリンに混ぜてグリッターみたいなのを自分でつくり、下まぶたにつけたら泣いているような顔に見えて漫画みたいで面白いって発見したり。とにかく楽しんでいました」

「ママ、パックしている?」ってよくチェックが入ります【工藤静香の絶対“美”感】
「パックしている?」としょっちゅうチェックが入ります(笑)

──スキンケアのときに重点を置いていることはありますか?

工藤「スキンケアでこだわっているのは、保湿。子育てに一生懸命だった時期は、チャチャッと化粧水、乳液をつけるくらいで丁寧に肌をかまえなかったけれど、その当時は若さで乗り越えられているところがありました。でも、今は、そうはいかない。保湿をしっかりしないとシワも深くなるし、大変なことになると感じるから、できるだけ毎日にシートパックをするようにしています。お風呂上がりには、すぐにパックを顔にのせて、その間に髪を乾かしたり、明日の準備をしたり……そういうなにかをしながらでもできるところがシートパックを続けられる理由ですね。

年頃の娘たちに『パックっていうのは大事だから、きちんとしたほうがいい』と言っていたのは私なのに、そうこうするうちに自分が忘れるようになって……。最近は、娘たちから『マミー、パックしている?』ってよく聞いてくれるようになり、声をかける立場が逆転しました(笑)。しょっちゅう『パック、パック!』と言ってくれるから毎日しようという意識が保てています」

──どんなシートマスクを愛用していますか?

工藤「毎日使うものは、しっかり保湿できればホントに手頃なもので十分。週に一度くらい、エスティ ローダーの『アドバンス ナイト リペア パワーフォイル マスク』や他のマスクも使います。エスティ ローダーは、外側にエッセンスを封じ込めるための銀色のフィルムがあるのですが、その上からドライヤーで軽く当てます。温めると浸透するって思い込みがあって、“効いている感”がうれしいって思いながらやっています(笑)」

──“効いている感”は、スキンケアの醍醐味ですよね!

工藤「そうですよね! 週1〜2回くらいですが、シートパックが終わったあと、美容液やクリームを塗ってから、大理石でできたコロコロマッサージ器をお湯に入れて温めてから、肌をケアしています。そうすると肌の奥まで入ったという実感があっていいんですよね」

「ママ、パックしている?」ってよくチェックが入ります【工藤静香の絶対“美”感】

──お気に入りのスキンケアコスメはありますか?

工藤「昔からいろいろなスキンケアを使います。今の年齢だとディオールの『プレステージ』シリーズとエスティの『リニュートリィヴ』シリーズが肌にしっくりくるなと思います。『プレステージ ローション ド ローズ』を塗ったときのバラの香りに包まれる充実感は、一日の中でなにかの役に立っている気がします(笑)。化粧水から洗顔まで全部同じラインで揃えるということがなく、気分で組み合わせを変えています。他にもオーガニックでできた商品等も使います。頂きものも多いのでいろいろ試しています」

──美肌のために欠かさない習慣はありますか?

工藤「日焼け止めは絶対に塗ります。これは、娘たちが幼いときから、お願いごとのように『出かけるときには必ず日焼け止めを塗ってね』っていい続けてきました」

ピンクのショートマッシュルームヘアにしてみたい……でも、「どうなの?」と自問自答中

──髪型やヘアケアのこだわりについて教えてください。

工藤「髪をバッサリと切って、ピンク、ピンクといってもアッシュピンクにカラーリングしてマッシュルームっぽいショートもいいなと思うけれど、それを今やったらさてどうかな!?と冷静に考える自分がいます。昔なら迷わずすぐにやっていたから、年齢だな……と思ったりしますね(笑)」

\その他の、工藤静香さん撮り下ろし写真をチェック!/
<次回予告>

次回は、工藤静香さんの内面の“キレイ”に迫ります。そこに読むだけで心が磨かれ、ビューティ偏差値がアップするような金言がいっぱい! 4/7(金)公開予定。お見逃しなく。

PROFILE

工藤静香(Shizuka Kudo)
アーティスト。1970年生まれ。『夕やけニャンニャン』(フジテレビ)のレギュラー出演から87年グループデビュー、同年にソロデビュー。画家やジュエリーデザインとしての才能も発揮している。

ブラウス¥166100、スカート¥770000(参考価格)、ブーツ¥172700、バングル¥2607000、左手薬指リング¥1072500、右手中指リング¥1556500、右手中指ホワイトリング¥530200、ピアス¥1369500 /ルイ・ヴィトン クライアントサービス 0120・00・1854

撮影/榊原裕一 スタイリング/Ryoko Kihsimoto(W) ヘア&メイク/菊地美香子(TRON) 取材・文/金子優子 撮影協力/BACKGROUNDS FACTORY

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