「いつ捨てればいいの？」今使ってるコスメを手放すタイミングとは《元・美容部員が伝授》

2023.5.1

リップやアイシャドウ・チークなど、見ているだけでも気持ちを高めてくれるので、ついつい化粧棚がいっぱいになるくらいに、集めてしまうという方も多いのではないでしょうか。私もそのひとり。

ただ集めたのはいいけれど、たくさん持っていればいるほど、使い切るタイミングって少なくなるもの。実はコスメにもアイテムごとに使用期限があるので、一緒に確認してみましょう。

「いつ捨てればいいの？」まずはパッケージを確認！

コスメ自体に使用期限マークが記載されていることはご存知でしょうか？

容器の裏面などを見てもらうと、容器のフタを開けたようなマークに「12M」「24M」といった数字の表記があると思います。このマークがあるアイテムは、12Mであれば12ヶ月以内、24Mなら24ヶ月以内と、その製品の使用期限がわかるようになっています。

ですがアイテムによっては、容器の外側に目安となる使用期限が書かれていなくて、いつまで使えるのか気になる方も多いと思います。私も美容部員時代によくお客様から質問されました。

なぜ記載がないものがあるのかというと、薬機法でそう定められているから。

医薬品医療機器等法（旧題名：薬事法）では、製造後3年以内で変質する化粧品を除き、使用期限を表示する必要はないとされています。

いったん開封してしまった化粧品は、早めに使いきるようにしましょう。来シーズンに再度使用したい場合は、高温多湿や温度変化の大きい場所は避け、日の当たらない場所で保管することをおすすめします。
日本化粧品工業会（JCiA）公式HP より

開封したあとは…

開封後のアイテムは、空気に触れる回数が自然と多くなるので酸化も進みやすく、雑菌も増殖しやすい状態に。使用期限が過ぎていなかったとしても、分離していたり、変色や変なニオイがするなど。購入時の状態と比べて、少しでも異変を感じたら、寿命になります。

上手な保管方法って？

お気に入りのアイテムはできるだけ長く使いたいもの。ベストな状態で使うためにも、直射日光や湿気を避け、あまり高温にならない場所で保管するのがおすすめです。

また開けたらフタはその都度しっかり閉める、クリームタイプのファンデーションなどは指で取らずにスパチュラを使用する、ブラシやスポンジなどのメイクツールは清潔にしておくなど。ちょっとしたことに気をつけるだけでも、コスメをよりベストな状態で楽しめますよ。

各ブランド・メーカーの公式HPの質問ページなどにも、使用期限の目安について記載があったりしますので、ぜひ気になる方はそちらをチェックしてみるのもいいと思います。

1年に1回くらいでもいいので、化粧棚の整理をしてみると、劣化しているアイテムを見つけるタイミングにもなりますし、お手持ちのアイテムをどのくらい使用したかも確認できます。なかなか断捨離する勇気が出ないコスメですが、お肌のためにも古いものは使わずに、素敵なメイクライフを楽しんでくださいね。

筆者：北山礼奈
女性系メディアやプラットフォームを中心に活躍するエディター兼ライター。ファッション・ビューティ分野を中心に様々なコンテンツを編集および執筆している。女性メディアのライター、美容部員、エスティシャンを経てフリーに。趣味はSNSでの美容情報収集、スタバ通い、韓国ドラマ鑑賞。
撮影・編集：TRILLニュース
参照：日本化粧品工業会（JCiA）公式HP、厚生労働省医薬品医療機器等法PDF