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【四字熟語】もしかしたら嫌われ者かも・・・「一言居士」と評されるのはどんな人?

  • 2023.4.5

何に対しても必ず一言言わなければ気の済まない人のことを「一言居士(いちげんこじ)」と表現します。 そういった人を嘲笑する意味でも使用されることがあります。 つまり、「一言居士」は嫌われ者を指す表現でもあるのです。

今回はそれら「一言居士」という四字熟語について解説します。 特にここでは「一言居士」の意味について説明します。

「一言居士」とは

まずは「一言居士」の意味について見ていきましょう。

「一言居士」の意味

「一言居士」とは、何事にも必ず何か一言言わなければ気の済まない人のことです。

「一言」は、ちょっとした一言のことを意味します。 「居士」は、もともと在家で仏道修行をする人のこと言います。 特にこれらは男子が死んだ後、戒名の下につける称号とされているそうです。

そのため、一般的には男子そのものを意味することもあります。 ただ、近年では男性に限らず女性も含めた表現として使用されるので、その点は注意しましょう。

ちなみに、読みは「いちげんこじ」となるが「いちごんこじ」と読むこともあります。 そちらも併せて覚えておきたいところです。

「一言居士」と言われるのはこんな人

では「一言居士」と言われたらどう思われているのでしょうか? これに関しては良いとは思われていないことが多いです。 むしろ嫌われている可能性があります。

事実、「一言居士」は何かにつけ自分の意見を一言でも言わなければ気が済まない人のことを言います。 どんなことであっても口を出さずにいられない人を指す言葉です。

中でも「一言居士」はもともとひねくれた言い方をする男性を指す言葉だったとされています。

そういった人たちをからかった表現が「一言居士」なのです。 そのため、もし「一言居士」と言われた場合は悪いと思われている可能性があるので注意しましょう。

なお、近年は女性などに対しても使用されるので、そこは男性限定とは言えません。

「一言居士」の由来

では「一言居士」はどこから来た言葉なのでしょうか? ここではそれぞれの熟語に分けてまとめます。

「居士」とはどんな意味?

「居士」は仏教用語で、梵語の「gŗhapati」から来ているようです。

古代インドで「gŗhapati」は資産家の家長を指す言葉でした。 それらの言葉が転じて、男性を指すようになったのだとか。 さらに古代中国などでは学徳があるのに仕官しない人を「居士」と呼ぶようになったともされています。

それらが日本にも伝わり、在家で修行する男子を指すようになったそうです。 これらは江戸時代頃から男性の戒名の下に付ける敬称となったのですが、今では嘲笑の言葉として使用されています。

由来はダジャレ?

近代以降、特定の人に対して親しみや蔑みを込めて「◯◯居士」と呼ぶことが増えていったという話もあります。

その一種が派生して「一言居士」となったとも考えられます。 これらは特に「ひとことこじつける人」という意味を人名になぞってつけた表現とも言われています。

つまり、もともとはダジャレのような表現だったものが定着したとも考えられるわけです。 ただし、これら「一言居士」がどこから来たのかは諸説あるので、その限りではありません。

まとめ

「一言居士」は何事に対しても自分の主張を通さないと気が済まない人を表現した四字熟語となっています。 これらはあまり良い意味では使用されません。 むしろ悪い意味で使用されることがほとんどです。

そのため、もし人から「一言居士な人だね」と言われた際は、自分の言動が間違っていないかどうか改める必要があります。 特に嘲笑の意味で「一言居士」を使用されることもあるので、普段から口出しせずにはいられないという方は注意しましょう。

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