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『ユーフォリア/EUPHORIA』降板理由は「デブな親友」が嫌だったから、不仲説は否定

  • 2023.4.4

ドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA』シーズン1、シーズン2でキャット役を演じたバービー・フェレイラが、シーズン3への出演をしないことを決めた背景を明かした。

キャット役は『ユーフォリア/EUPHORIA』シーズン3には出演しない

2019年から放送されている『ユーフォリア/EUPHORIA』は、現代の若者が直面する複雑でリアルな問題を描いたドラマシリーズ。この作品の魅力は、視覚的な映像美と独特な音楽で、キャラクターたちの感情や成長を深く掘り下げている点にあり、ドラマ出演前はほぼ無名だった、ハンター・シェイファーやジェイコブ・エロルディ、シドニー・スウィーニー、アンガス・クラウド、アレクサ・デミーといったキャストたちを新たなスターへと成長させた。

画像: キャット役は『ユーフォリア/EUPHORIA』シーズン3には出演しない

バービー・フェレイラ演じるキャット役も視聴者の心を奪ったアイコニックなキャラクターで、勇敢さや正直さにあると同時に、視聴者が共感できるリアリティも兼ね備え、若者たちが自己受容や自己愛の問題にどのように向き合うかを示す象徴的なキャラクターとして人気を集めた。

ただそんなキャット役はシーズン3には出演しないことがすでに分かっている。2022年には、バービーが撮影中の扱いに怒ってセットからいなくなったと報じられたが、今回、俳優のダックス・シェパードが司会を務めるポッドキャスト番組『Armchair Expert』でバービー本人がその報道や降板理由に触れた。

バービー・フェレイラ、“怒ってセットを去った説”の真相を説明

画像: バービー・フェレイラ、“怒ってセットを去った説”の真相を説明

まず、自身とドラマの仲間のあいだに囁かれている不仲説に触れたバービーは、「ものすごく多くのキャストがいるドラマで、しかも10代が主人公の作品だから、みんな騒動を作りたがるんです。私自身、不本意にも変なゴシップの当事者にされてしまいました。『ガセネタに反応する必要はない、だって何か言ったら逆にもっとそれに注目を集める手助けをするようなものだから』と思っていたので、静観していました」と、これまで発言を控えてきた理由について説明。

しかし不仲説は過熱を続け、会った人にもその件について聞かれる事態にまで発展したと述べたバービーは、“怒ってセットからいなくなった説”を聞かれると、「怒ってセットからいなくなったりなんてしたことないです。足をくじいて、レントゲンを撮りに行く必要があった日はありましたが、そのことを言っているのかもしれないですね」としたうえで、「そんなことする人間だと思われたくない」と本音を明かした。

バービー・フェレイラがキャット役に別れを告げた理由

キャットは『ユーフォリア/EUPHORIA』のシーズン1では自信と予想外な展開にあふれたキャラクターとしてファンをすぐに惹きつけたが、シーズン2では、“太っている人にとってネガティブなステレオタイプを助長している”、“深みのない展開ばかりなサブキャラになってしまった”などと、ファンから不満があがっていた。そしてそれが、バービーとクリエイターのサム・レヴィンソンの間で亀裂を生んでいたとウワサされていた。

画像: バービー・フェレイラ(右)は、サム・レヴィンソン(中央)との不仲説が囁かれていたが...。
バービー・フェレイラ(右)は、サム・レヴィンソン(中央)との不仲説が囁かれていたが...。

それについてバービーは、シーズン2でキャットに適したストーリーを見つけるのは、制作陣にとっても彼女にとっても「難しい作業だった」とコメント。そして、脚本を担当するサム・レヴィンソン監督に触れると、「サムは自分が共感するものについて書く人です。そして、彼はキャットには共感しなかったんだと思います」と話した。しかし、だからと言って怒って辞めたとかではなく、降板そのものは制作陣と「一緒に決めたこと」だとしたうえで、こう明かした。

「もうこれ以上、彼女には(良い)方向性はないと感じたんです。(良い)方向性がなかったわけではないですが、それは、番組には適さないものだったと思います。彼女にとって良いやり方にも思えないし、私がデブな親友にはなりたくないことは、私も制作陣も理解していました。そういう役は演じたくないのです。そして制作陣もそれはさせたくなかった」

シーズン3でもキャットを演じれば、キャットは“デブの親友”どまりの役になってしまうかもしれない。ハリウッドで“スリム”とされない俳優たちが陥りやすいステレオタイプの強い役を演じることは、伝統的な美の基準やステレオタイプに挑戦してきたバービーにとってはできないことだったよう。

そんなバービー、シーズン2でのキャットの描写にファンが不満を持ったことには「本当に傷ついた」としながらも、自身は『ユーフォリア/EUPHORIA』の出演は「本当に良い経験だった」と喜んでいるそうで、その点についてはファンに安心して欲しいと願っているという。(フロントロウ編集部)

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